定番ファッションアイテム【ボーダーカットソー】大人の取り入れ方

性別、年齢問わず幅広い世代の人に愛されている定番のファッションアイテム、ボーダーカットソー。きっとだれもが一枚は持っているはずです。定番ものだからこそ、大人の女性なら丈夫で品質に定評のあるブランドのものを選びたいものですよね。今回はおすすめのボーダーカットソーのブランドと、ボーダーカットソーを使ったコーディネートをご紹介します。

言わずと知れた大定番・ボーダー柄とは?


老若男女・愛され柄のボーダー
横じま、もしくは縁を強調するように入っているラインのことを、ボーダー柄と呼びます。ストライプと共にシンプルでメジャーな柄のひとつで、老若男女問わず愛されている柄でもあります。基本的にはカジュアルなアイテムとして、少しラフな印象をもたれる柄でもあります。その分、相手にとっつきやすく安心感のあるイメージを与える柄であるので、会う人をあまり選ばずに着ることのできる魅力があります。

大人の女性へおすすめする「ボーダーカットソーブランド」

老舗定番、安定のセントジェームス(SAINT JAMES)

まず、ボーダーカットソーのブランドとして真っ先におすすめしたいのがセントジェームスです。セントジェームスの代名詞であり、現在のボーダーTシャツの原型ともなっているボーダーバスクシャツの起源は古く、16世紀までさかのぼります。スペインとの国境に程近いバスク地方の漁師が、伝統的な手編みのセーターをコスチュームとして愛用していたことからその名がつけられました。船乗りたちにとってセーターは温かく、雨風から身を守ってくれる大切な必需品でした。後に、視界の悪い海上でも見分けがつくようにと赤、青、白のトリコロールやボーダー模様が生まれ、これがマリンセーターの原型に。

セントジェームスの定番といえばボーダーTシャツですがそのボーダーシャツが日本へ紹介されたのは1980年代のことでした。当社はマリンスタイルの象徴的アイテムとして注目を集め、流行に左右されないスタイルは男女問わず幅広い世代で人気が高まりました。現在ではマリンスタイルはもちろん、カジュアルスタイルなど着こなし方が豊富にあり非常に役立つアイテムの一つとなっています。その素材感は頑丈で、度重なる洗濯でもくたりにくく、むしろ風合いの良さが増していく上質なもの。そのため1枚あれば末長く寄り添うことができるアイテムなのです。カラーバリエーションの豊富さも現在では魅力のひとつ。また程よく肉厚で、白を基調とした柄合い出会っても透けを気にすることなく着用できるのも女性にとっては嬉しいポイント。

セントジェームスは代官山に直営店があるほか、ビームスやユナイテッドアローズほか有名セレクトショップ、百貨店などで見ることができます。

ボーダーが有名なファッションブランド、アニエス・ベー(agnes.b)

幅広い世代から愛されているファッションブランド、アニエス・ベーもボーダー柄のカットソーが有名なブランドのひとつ。デザイナーのアニエスは1975年オリジナルブランド、アニエスbを設立。1976年パリのレ・アールに“アニエスb・ファム”のブティックをオープンしました。その後パリ、オランダ、ニューヨークと7年間に10数軒の店をオープン。1984年には青山に日本1号店をオープン、以後日本で空前のアニエスbブームが巻き起こりました。パリコレにも参加し、流行よりも生活を大切にしたデザインで中学生から主婦、シニアにいたるまで幅広い層に高い好感度と支持率を誇っています。女性服だけでなく、メンズや子供服もすべてデザインしているのでパートナーやキッズとのお揃いコーデも叶います。

1997年にはデザイナーのアニエスが来日し、東京・谷中の銭湯跡の会場でコレクションを発表するなどユニークな活動も。1998年にも日本におけるフランス年の企画で、“アニエスbは映画が大好き”と題した映画祭を開催、自選の7作品を上映しました。同年9月展覧会“アニエスベーエトセトラ…!”を開催。2008年には日本進出25周年を記念したファッションショーを開催し好評を得ました。そして現在に至ってもアニエス・ベーのトラッドなファッションは幅広い層から指示されています。特にボーダーカットソーはシルエットや素材感に定評があり、今やおしゃれ好きな人々のマストハブなアイテムに。

フランス海軍由来の老舗ブランド、オーシバル(ORCIVAL)

1939年フランス・パリで、チャールズ・バルト氏がフランス中部にある小さな村の名前を使ってオーシバルをスタートさせたブランド。1950~60年代、フランス海軍に制服としてマリンTシャツを提供していた由緒あるブランドです。

オーシバルを象徴するラッセル生地は、一般的なカットソー地に比べ、糸を非常に多く使用した複雑な構造になっています。現在もフランス国内に数台しかない縦編み機で時間をかけて編まれおり、大量に生産することはできません。フランスの歴史が紡がれているオーシバルのボーダーカットソーは、それだけに特別なものとして価値があります。ラッセル生地は織物と同じように縦方向に整形された糸を、ループで絡み合わせて作られた素材。同時に大量の糸をかけて編むため、とても安定した丈夫な編み地になります。

少々引っ掛けてもほつれにくく、洗濯や激しい運動にも耐えるため、ワークウエアに適した優れた素材です。その頑丈さゆえに永く親しむことのできるオーシバルのボーダーカットソーは多くの人々から愛され続けている定番中の定番であり名品と呼ばれるにふさわしいのです。現在ではカットソートップスの他、ボーダー柄の帽子やバッグなども展開しています。

丈夫さや着心地に定評のあるプチ・バトー(petitbateau)

1893年にフランスで生まれたファッションブランドであるプチバトー。
創業以来、「確かな技術」に裏付けられた「やさしい着心地」と「洗練されたデザイン」で、子どもから大人まで支持され続けるフランスの国民的ブランドです。ライフスタイルに寄り添うプチバトーのアイテムは、あらゆる世代に愛されています。プチバトーでは大人の商品も12才(12ANS)~20才(20ANS)までの年齢でサイズを表しています。 子ども服ブランドだったプチバトーは、『大人になっても慣れ親しんだプチバトーを着たい』というリクエストに応え、大人のTシャツシリーズを発表しました。「大きくなった子ども達」のために、大人の商品もサイズを年齢で表すこだわりの表現をしています。

プチバトーのTシャツに初めて袖を通した方は、誰もが「身に付けた瞬間からやさしさに包まれる」ようなその「着心地」に驚き、そして、何度お洗濯を繰り返しても変わらないその肌触りに2度驚くといいます。それは、肌に直接触れるアンダーウェアから始まったブランドゆえに、1世紀もの間「やさしい着心地」を追求し続け、常に「革新的」な技術を生み出してきたプチバトーだからこそ。蓄積された技術・ノウハウは、1本の糸の品質から染色・編み方・カッティング・縫製・刺繍に至るまで、現代に受け継がれ、ブランドのあらゆるアイテムに活かされています。

またプチバトーのアイテムは、何年経っても色あせることはありません。
それは、プチバトーのアイテムが「丈夫で長持ち」「型崩れしにくい」という品質のことだけでなく、トレンドを程よく組み込みながらも、いつも、いつまでも愛される洗練された普遍的なデザインということです。全ての服作りにおいて、そのカッティングや素材、染色にこだわることで、一時的な流行に流されない普遍的なデザインを実現しています。大人の女性にぴったりの上品なボーダーアイテムが揃います。是非チェックしてみてくださいね。

トラディショナル・ウェザウェア(traditional weatherwear)

トラディショナル・ウェザーウェアは、1974年にゴム引きコートからスタートした英国マッキントッシュ社のブランドで、現在はカットソーやアウターウェアを中心に、英国の伝統と今の気分を感じさせるコレクションをリリースしています。カジュアルなトラッド感が魅力でたくさんの方から支持されているブランドです。中でもボーダーカットソーはおしゃれな主婦層を中心に人気のアイテム。有名セレクトショップとコラボレーションしたカラーを展開したりと日本でも有数のボーダーカットソーに信頼のおけるファッションブランドとしての地位を築いています。トラディショナル・ウェザウェアのアイテムは、イエナやビームスなど大手セレクトショップほか、全国の百貨店などでも探すことができます。

大人のボーダーコーデ見本帳

シンプルイズベスト、シルエットで差をつけて

こちらは先ほどご紹介したトラディショナル・ウェザウェアのカットソーを着用したコーディネートです。ゆるみのあるシルエットに大人の余裕が感じられるスタイル。ボートネックの襟元もこなれ感が出ていておしゃれです。ボーダーカットソー以外はブラックでシンプルにまとめた大人のコーディネート。

レッドのボーダーでフレンチシックなパンツスタイルに

こちらはセントジェームスのカットソーを使ったコーディネート。おしゃれなパリジェンヌを想起させるようなレッドとホワイトのボーダーが素敵です。ワイドパンツにインしたバランス感も、カジュアルアイテムがだらしなくならない秘訣。足元に合わせたワンストラップシューズも相まってフレンチシックなスタイルを実現しています。お手本にしたいボーダーカットソーの着こなしですね。

ピッチの太いボーダーはコンパクトに取り入れてカジュアル感をダウン

こちらはピッチが太めのセントジェームスのカットソーを取り入れたスタイル。太めピッチのボーダーは、よりカジュアル感とインパクトが増すので、少し小さめのサイズを選んだり、インナーとして着用するなどコンパクトに取り入れるのが大人の正解コーディネートです。

鉄板アイテムでトレンドも取り入れたボーダーコーディネートを

アクネストゥディオスの定番スキニーパンツやコンバースのオールスターなど旬なアイテムと合わせてトレンドライクに仕上げるのも素敵。レッド×ホワイトのボーダーは、ベージュ系のカラーとも相性抜群。インナーに着る際は明るく快活なトレンドコーディネートに仕上げましょう。

時には思い切りデニムにタックイン!思いの外スタイルアップして見えるんです

こちらはセントジェームスのグレーのボーダーカットソーを、思い切ってデニムにタックインしたスタイル。少し地厚なセントジェームスですが、少しゆとりのあるシルエットをタックインでスタイルアップさせて見せると、1枚でもサマになるコーディネートが完成。少しハイウエストなデニムを選ぶとタックインしやすいですよ。上質なカットソーだからこそ、シンプルに1枚で着用するのが素敵です。

大ぶりアクセサリーで格上げスタイル

潔く1枚でボーダーカットソーを大人の女性らしく着るなら、こんな大ぶりなアクセサリーとコーディネートするのもおすすめ。ボーダーがシンプルなので、思い切りインパクトのあるアクセサリーを合わせてOK。顔周りが華やかに見え、かつボーダーカットソーが高見えもする一石二鳥な組み合わせ。おしゃれ度がグッとアップするテクニックなので是非トライしてみてください。

大人の女性が着られる大本命のトップス


今回は時代を超えて幅広い世代の人に愛されているボーダーカットソーのブランドやコーディネートをご紹介してきました。ボーダーカットソーはどんなスタイルにもマッチする定番アイテムですが、合わせるアイテムによってガラッと雰囲気が変わる万能選手でもあります。お気に入りのブランドからとっておきの一枚を探し出して、自分にぴったりのボーダーコーディネートを楽しんでみてくださいね。これを機に、ボーダーカットソーが皆さんの生活に寄り添いますように。

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