卵子の数が分かるAMH検査とは?卵巣年齢知って将来設計を計画的に!

日本は世界で一番、不妊治療を受けている患者数が多い国です。
妊娠をするために何らかの治療を受ける人が増加している中で妊娠を望み不妊治療を始めるには、不妊の原因を知る必要があります。
様々な検査がある中で、卵巣内にどのくらい卵が残っているかを調べるAHM検査が注目されています。
ブライダルチェックとしても受ける人が多いAMH検査とは、どのような検査なのか詳しく調べてみました。

日本で多くみられる不妊の原因は?

AMH検査について詳しく解説する前に、不妊の原因として多い症状について知っておきましょう。

不妊の原因で多いのは?

男性の不妊の原因で多いのは、精子がない無精子症や精子を作る機能に何らかの原因がある精子形成障害が最も多いそうです。
また、忙しい現代人らしい原因としてストレスや生活習慣の影響で起こる突発性男性不妊も増加傾向にあります。
続いて女性に多い不妊について多い原因から順にを見ていきましょう。

➀機能性不妊
不妊の原因について検査を行った結果として最も多いのは機能性不妊です。
機能性不妊はあらゆる検査で異常が見つからない場合、原因はあるのに検査では特定できない場合があります。
➁排卵要害
排卵障害は卵子が育たなかったり排卵されないことが原因となり不妊となってしまうことが考えられます。
年齢を重ねることによって卵巣機能が下がることや、ホルモンバランスの崩れやストレス、高プロラクチン血症などの病気が原因で排卵障害が起こるパターンも多いようです。
➂卵管障害
割合としては不妊治療をしている人の10分の1にあたるそうです。
卵管閉塞や卵管癒着による障害で、卵子や精子が通る道を塞いでしまいます。

これまで、不妊の原因のほとんどが不明とされていましたが、様々な研究により原因不明の不妊の中の約90%以上が卵子または精子が老化して質が落ちたことによるものだということが分かってきました。
不妊治療を始めるにあたり、原因を特定するために病院では様々な検査をすることからスタートします。

AMH検査で分かることとは?

女性の不妊の原因で2番目に多かった排卵障害ですが、自分の卵子の排卵について知ることは妊活を始めるよりも前にしておくとメリットが多いとしてAMH検査が注目されています。
もちろん不妊治療を始める時にAMH検査を受ける人もたくさんいますが、結婚をする前やまだ妊娠をする予定がない場合でも調べておく人が増えています。
早く卵巣年齢を知っておくことでどうなるのか詳しく見ていきましょう。

AMH検査とは?

AMHとは、アンチミューラリアン・ホルモンの略で卵巣内に残っている卵子の数を調べる検査です。
女性の持つ卵子の数は生まれる前(胎児の時)に決まっており、新たに作られたり増えたりすることはありません。
胎児の時にはなんと600万~700万個もの卵子を持っており、出生時には200万個に減っていると言われています。
その後速いスピードで減り続けて35歳の時には5万個ほどになり、閉経に向けてどんどん少なくなるということです。
しかし、これはあくまでも平均の話で卵子の減少するスピードには個人差があります。
女性は閉経までの40年間で毎月1個ずつ排卵をすると考えれば、余裕があるように感じるかもしれませんが多くの卵子は排卵するまでに卵巣の中で消滅してしまうので年齢を重ねるごとに多くの卵子が減少していくことになります。
そこで、自分の卵巣に残っている卵子の数を調べる検査がAMH検査で、卵子の数を予測することが不妊治療に活かされています。

AMH検査でなぜ卵子の数が分かるのか?
アンテミューラリアン・ホルモン(AMH)は、発育過程の細胞から分泌されるホルモンなので原始細胞から育った胞状細胞数と比例すると言われています。
アンテミューラリアン・ホルモン(AMH)は卵巣に残っている卵子が減ると分泌が低下するので、AMH値を測定すれば卵巣年齢が予測できるということです。

AMH検査の方法と費用

AMH検査は血液検査で、AMHの血中濃度を測って調べます。
食事制限なども特にはありません。
血液検査なので他の検査のように月経周期に合わせて病院に行く必要もなく、比較的スムーズに受けられる検査です。
一般的には検査結果も2週間程度で分かるので、負担の少ない検査という点も受ける人が増えている理由と言えそうですね。
費用は、保険適用外になるので5,000~10,000円程度で、それとは別に診察料などがかかることも考えておきましょう。
AMH検査を行っていない病院もあるので、事前に確認してください。

AMHの数値の見方は?
AMHの数値を計る単位には「pM(ピコモル)」「ng/ml(ナノグラムミリリットル)」の二つがあります。
同じ数値でも単位が違えば大きく意味が変わって来るので注意が必要です。
同じ数値でもナノグラムミリリットルで単位を表してあれば卵子の数に余裕があるのに、同じ数字でも単位がピコモルであれば早急に治療するべき数値だということもあります。
検査結果を見る時には単位もしっかり確認しましょう。
AMH検査の数値には平均値はありますが、正常値はありません。
異常か正常かを判断するのではなく、同じ位の年齢層と比べて卵巣予備脳能が多いのか少ないのかと判断するための検査です。

AMH検査の目的と活用法は?

AMH検査を受ける目的として妊活を始めるタイミング以外にも、ブライダルチェックとして考える人も多いようです。
今すぐにではないけれど、将来的に妊娠を望む人が検査を受けるパターンも増加傾向にあります。
「まだまだ結婚する予定もないのに早すぎるのでは?」と思うかもしれませんが、早い段階で卵巣年齢を知っておくとメリットもたくさんあります。

将来の人生プランに役立つことも

結婚も妊娠ももう少し先のことと考えている人でも、AMH検査を受けて卵巣年齢を把握することで将来の家族設計を立てやすくなります。
検査の結果によって、自分が考えていた妊娠のタイミングよりも早く始めるべきかどうか判断する基準にもなりますよね。
妊活をスムーズに進めるためにAMH検査を受けておくのも良い方法なのではないでしょうか?

卵巣年齢を知ることで生活習慣を見直せる

卵巣内の卵子の数を増やすことはできません。
AMH検査の結果を受けて、考えていたより数値が低かった場合に妊娠する確率を維持する事はできます。
卵巣年齢を維持するには、ビタミン類などの抗酸化作用の高い食品を多く摂るように心がけたり、冷え、喫煙、運動不足、睡眠不足を改善するなど生活習慣を見直すことが効果的だと言われています。
早い段階で卵巣年齢を知っておけば、数値が低くてもこのような対応をすることで数値を維持する努力ができます。

AMH検査で分かることは?

AMH検査で卵子の質は分かる?

AMH検査は卵巣に残っている卵子の数が多いほど、AMHの数値は高くなり卵巣年齢が若いという結果になります。
しかし、この結果はあくまでも卵子の数であり、卵子の質ではありません。
妊娠するには、卵子の質が重要でAMH検査で卵子の数が少ないという結果が出ても、卵子の質が良ければ妊娠することもあります。
逆に言えばAMH検査の数値が良くても、卵子の質が良くなければ妊娠できない可能性もあるということです。
つまりAMH検査の数値が高いことは、妊娠する確率が高いということにはなりません。

卵子の質を知る方法は?
卵子の質を調べる検査はありません。
しかし、卵子の質は年齢と共に低下すると考えられています。
胎児の時に作られた卵子は、年齢が30歳になれば卵巣に保存されている期間も30年ということになります。
AMH検査で分かる卵子の数は実年齢と比例するものではありませんが、卵子の質に関しては年齢も意識しておく必要があるとも考えられているのです。
また、年齢だけでなく偏食や睡眠不足など生活習慣の乱れも卵子を老化させる原因となります。

AMHの数値が低かったら

AMHの数値が低いと、卵巣内に残っている卵子の数が少ないので自然排卵が起こりにくい状態になっています。
すると妊娠の確率が低くなるだけでなく、排卵誘発剤を使った不妊治療を行う時に反応しにくくなります。
そのため、AMH検査を受けて数値が分かっていれば排卵誘発剤での治療を行う時にも、医師が投与法を判断するのにも役立ち治療がスムーズに行えることも。
また、AMHの数値が0であった場合卵子が0個という意味ではないので絶対に妊娠できないという結果ではありません。
しかしながら数値が0であれば妊娠できる確率は低いという判断にはなりますが、AMHの数値が0であっても妊娠、出産をしている人もたくさんいます。
AMH検査で分かるのは妊娠できる確率ではなく、不妊治療のできる期間を意識することができるというものです。

数値が高かったら良いの?
AMHの数値が低い程、卵巣年齢が高いと聞くとできるだけ高い数値であって欲しいと思うかもしれません。
しかし、高ければ必ずしも安心というわけではありません。
AMHの数値が高い場合、排卵が阻止されて卵巣の中で固まってしまう多嚢胞性卵巣症候群の疑いも考えられます。
AMHの数値が高すぎる場合にも注意が必要です。

AMH検査を受けられる病院は?

まだ妊娠は先のことと考えていても、卵巣年齢を知っておくと具体的に将来のことを意識するきっかけになるのでAMH検査を受けるのはいずれ妊娠を考えているならおすすめです。
AMH検査を受診できるクリニックは全国にたくさんありますが、いくつかここで紹介します。

浅田レディースクリニック

出典:浅田レディースクリニック(品川クリニック) 

2010年に設立された、不妊治療を専門に行うクリニックです。
高度生殖医療である体外受精や顕微授精などの治療を中心に行っています。
愛知県内に名古屋駅前クリニック、勝川クリニック、さらに2018年には東京都に品川クリニックが開院しました。
心理カウンセリングなど不妊治療に悩む人に寄り添うクリニックとして支持されています。

診療科目:婦人科(生殖医療・不妊治療)
場所:愛知県名古屋市、愛知県春日井市、東京都港区
診療時間:9:00~11:00・15:00~18:00
休診日:日曜日、水曜日と土曜日の午後(土曜日の午前は指定外来)
※クリニックの情報は変わることもあるので、来院前に確認を。
浅田レディースクリニックのHP

ジュンレディースクリニック千里丘

出典:ジュンレディースクリニック千里丘
大阪府摂津市にあるレディースクリニックです。
全国に5つもの医院があるジュンレディースクリニックの中の一つで、24時間365日医療体制を整えています。
妊娠~出産までのサポート体制が整ったクリニックですが、不妊治療やブライダルチェックでも受診できます。
AMH検査に関しては、8,000円+診察料で受けることができます。
初診から予約ができるのも嬉しいですね。

診療科目:産婦人科
場所:大阪府摂津市
診療時間:9:00~11:30・16:30~19:00(月・水・土の午後診は14:00~16:30)
休診日:日曜日
※クリニックの情報は変わることもあるので、来院前に確認を。
ジュンレディースクリニック千里丘のHP

浜松町ハマサイトクリニック

出典:ハマサイトグルメ

東京都にあるハマサイトクリニックで、内科と婦人科があります。
婦人科では、妊活をするための検診や治療に力を入れています。
AMH検査は7,560円+診察料で受けることができ、他にも女性ホルモン検査や排卵日診断などの検査も充実。
NHKの「あさイチ」などテレビ出演経験もある吉形玲美医師が院長をつとめていることでも有名です。
また、子宮がん検診や乳がん検診、人間ドックなどの検診も受けることができます。
婦人科は完全予約制になっております。
診療科目:婦人科
場所:東京都港区
診療時間:9:00~12:15・14:00~17:30
休診日:土曜日・日曜日・祝日
※クリニックの情報は変わることもあるので、来院前に確認を。
浜松町ハマサイトクリニックのHP

AMH検査を受けて将来を考えよう!


年齢と共に排卵、消滅で減少する卵子の数は実年齢や見た目の若さとはほとんど関係ありません。
また、平均寿命がどんどん長くなっているのにも関わらず、女性の生殖年齢は昔と変わっていないと言われています。
一般的に言われる出産に適した年齢だけで判断していては、いざ妊娠を望んだ時になかなか妊活が上手くいかないということも。
もちろんAMH検査は妊娠を保証してくれるものではありませんが、早い段階で自分自身の卵巣年齢を知っておくと、家族計画を立てやすくなるのではないでしょうか。

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