お出掛けの必需品!日焼けしないための日傘選びのポイントとは?

太陽の日差しや紫外線が気になる季節に、欠かせないアイテムといえば『日傘』です。
昨今ではおしゃれな『日傘』がたくさん販売されていますが、『日傘』を選ぶ際にはデザイン要素だけでなく、機能性にも着目することが大切。今回の記事では、これからの季節のお出かけに必需品である『日傘』選びのポイントやコツをご紹介します。

日傘選びで失敗しないポイントは?


日傘の機能は商品によって様々!
日傘をさしていても、紫外線が本当に防げているのか不安を感じることもあるのではないでしょうか?日傘の機能はそれぞれの商品によって違います。日傘選びの失敗を防ぐためには、デザイン性だけではなく、まずは商品に付いているタグなどの説明書きをきちんと読んで選ぶことがポイントです。今回は日傘商品によく出てくる基本用語から解説していきますので、お好みのアイテムを選ぶ際の参考にしてみてくださいね。

選ぶ前にチェック!日傘の機能性について


「紫外線遮蔽率」に注目して
「紫外線遮蔽(しゃへい)率」をご存知でしょうか?
日焼けを防ぐ指数として、皆さんがよく目にされる表示で、日焼け止めクリームに書かれている「SPF50+」や「PA+++」などがあるように、繊維製品では、日焼けを防ぐ指数として、紫外線遮蔽率「90%」などのように表記されています。紫外線をどれくらいさえぎることができるか、という数値です。「UVカット率」と表記されることも。「紫外線遮蔽率~%」のように書いてありますので、数値が高ければ高いほどより紫外線をさえぎる効果が期待できるものになります。日傘の商品の中には、日焼け止め製品などと同じように「SPF」で表されている場合もあります。SPFは、Sun Potection Factor(サンプロテクションファクター)のことで、こちらも紫外線防止効果がどれくらい期待できるか、という数値です。最高値は「50」ですが、さらに上回る場合には「50+」となりますので目安にしてみてくださいね。

遮光率と紫外線遮蔽率の違い
遮光率は紫外線遮蔽率(UVカット率)と混同してしまいがちなのですが、可視光線を防ぐのが「遮光率」。ですので紫外線遮蔽率とは区別して選ぶことが大切です。遮光率は、目に見える光をさえぎってくれる割合なので、数値が高いほど日陰効果が期待できます。とにかく眩しいのが苦手・暑さ対策が第一という方は、UVカット率と合わせて遮光率が高いものを探してみましょう。

日傘の裏の素材にも着目しましょう
日傘をさす上で見落としがちなのが、足元からの照り返しです。
日傘は外側の表面だけでなく、裏面の素材もチェックして選びましょう。裏側の素材は、紫外線などを跳ね返す光沢のある素材ものは、かえって肌にダメージを与えてしまう場合があるので避けるのがおすすめ。内側は黒や紺などの色合いを選ぶと光を吸収してくれるので良いでしょう。日傘を購入する時には、日傘の裏面もチェックするように必ず一度広げてみてくださいね。

カラーによって効果は変わるの?

日傘は夏の必需品。有害な紫外線からお肌を守るだけでなく、熱中症対策にも大きな効果を発揮します。日傘の色で人気があるのは白や黒ですが、日差し対策にはどちらの色が効果が高いと思いますか?ズバリ、一番おすすめなのは「外側が白色・内側が黒色」の日傘です。日傘は紫外線をカットしていると思われがちですが、紫外線をふくむ太陽光をカットしています。太陽光は「ガンマ線~電波線」の電磁波を含みますが、その中で地上まで届くものは可視光線と紫外線と赤外線。紫外線は日焼けや皮膚がんの原因に、赤外線は暑さの原因になります。

。可視光線
人の目で知覚できる範囲の電磁波。この範囲の電磁波が目に入ることにより色だと感じます。

。紫外線
可視光線の紫よりも波長の短い電磁波。日焼けや皮膚がんの原因となったり、カーテンや衣類の色素を破壊するなど、化学的な影響が強い。紫外線を表すUVは「ultra violet」の略です。

。赤外線
可視光線の赤よりも波長の長い電磁波。熱効果が高くなります。
太陽光には熱効果が高い「赤外線」が含まれているから熱いのです。なので、日傘を使って効果的に赤外線を防ぐことができれば、日傘の下で涼しい夏をすごすことができます。

白は光を「反射」するから白く見えます。
黒は光を「吸収」するから黒く見えます。

「白=反射、黒=吸収」という性質の違いは紫外線にもあてはまります。
つまり同じ日傘でも、白の日傘と黒の日傘では紫外線のカットの仕組みがまったく違います。

「白は紫外線をはね返す」
白の日傘は光を反射することにより、紫外線をカットしています。しかしすべての紫外線を完全に反射できるわけではありません。日傘の繊維のすきまから入ってくる紫外線もあります。

「黒は紫外線を吸収する」
黒の日傘は光を吸収することにより、紫外線をカットしています。こちらもすべての紫外線を吸収できるわけではありませんが、白の日傘と比べるとカットしている割合は高いようです。黒の日傘や衣服は紫外線だけでなく、赤外線も吸収しています。夏に黒い服を着ていると暑く感じませんか?これは黒い布が赤外線を吸収して熱をもつためです。

紫外線対策を考えるとき地面からの照り返しも無視できません。紫外線は空からだけではなく下からも攻めてきます。気象庁のデータによると、地面からの照り返しは、アスファルトで10%、砂浜では最大25%にもなります。日光の照り返し対策には、白の日傘よりも黒の日傘の方が適しています。黒の日傘なら照り返しされた紫外線も傘の内側で吸収できます。白の日傘だと、照り返された紫外線が傘の内側で反射し、自分の顔の方に向かってきます。

というわけで…
紫外線対策にベストな日傘の色は「外側が白+内側が黒」ということになります。

ただし、最近の日傘はUVカット加工がされていますので、UVカット率が99%などのように高い数値なら、涼しげな色や好きな色を選んでOKです。こちらも選ぶ際に品質タグをきちんと読んで把握して購入することが大切ですね。

日傘の買い替え時期ってどれくらい?
傘に寿命があるように、日傘にも寿命があるんですよ。UVカット機能や、遮光の機能があってこそ、役立つ日傘です。
しかし、毎日使っていると劣化の兆候を見逃しがちになってしまいませせんか?
一般的な日傘の場合、UVカット加工の寿命は2年~3年ほどになります。本体や生地よりも、UVカット機能の方が先にダメになってしまうことが多いのです。そのため、UVカット加工の寿命が、「日傘の寿命」と受け止められています。

ですが、日傘のUVカット加工は、使用方法によっても寿命が違うんですよ。
UVカット加工が落ちてしまう原因は

。経年劣化(時間がたつと自然に落ちてしまう)
。生地のスレ
などがあげられます。

折りたたみの傘だと、開けたりしめたりするときに擦れます。長い傘も、傘を閉じるの巻き上げにギュッと強く締め上げると、スレが生じますからね。また晴雨兼用の日傘だと、雨にあたった後のお手入れも重要になってきます。水滴がついたまま、巻き上げると生地が痛みますし、UVカット加工も落ちやすいです。一般的にUVカット加工の寿命が、2年~3年と幅があるのは使い方にも影響されるからなんですよ。

日傘を買い換える時期のポイント
UVカット加工以外で、日傘の買い替えどきを見極めるポイントは下記の通りです。

。本体(骨組み)部分が壊れていないか?
。日傘の生地が傷んでいないか?

日傘は、紫外線が気になるシーズンは、ほぼ毎日といっていいくらい活躍します。ヘビーユーズだからこそ、劣化しやすいのは仕方ないことです。特に、折りたたみの日傘は、閉じたり開いたりする回数が多いため、金具の部分が痛みやすいです。日傘は消耗品とわりきって劣化の兆候があったらいさぎよく買い替えましょう。
特に紺色や黒の日傘は色あせいしやすいので要注意です。特に日傘の記事が「綿・麻」の場合は、日傘の生地に紫外線のダメージがダイレクトに伝わり劣化していることもあります。日傘の色褪せを感じたら、生地をチェックしてみましょう。生地が劣化すると、「生地が薄くなり」「生地が破れやすく」なります。生地が薄くなると、日傘をさしていても、カットしている紫外線・日差しの量がへります。
日傘の生地が変化しているのは、1つの買い替えの目安です。日傘を大切に使ってる方は、染め直しをされます。見た目は新品同様ですが、機能的には落ちているといわざるをえません。

お手入れで日傘の寿命は延ばせる?
先ほど説明した劣化の兆候

。生地が薄くなる
。親骨の破損

上記の場合は、さすがに買い替えを要検討ですが、本体がしっかりしていてUVカット加工だけが問題なら、「お手入れ」で日傘を延命することができます。それは日傘にUVカットスプレーをすることです。

<UVカットスプレーの手順>
・日傘の汚れをおとす
・中性洗剤をとかした洗剤をつけたスポンジでそっと日傘の生地をなでる
・シャワーでざっと洗い流す
・陰干しする
・乾いたらUVスプレーをする

綿や麻の素材なら、洗っても大丈夫ですが、絹や防水加工がされている傘はNGですので素材を確認してから行いましょう。そっと汚れをはたき落とす程度にとどめてください。

日傘をさす時期は?いつからならおかしくない?


日差しを感じると紫外線が気になります。しかし日傘をさしたいと思っても、誰も使っていないとためらいますよね。
誰も日傘をさしていない時に、自分だけさすのは勇気がいります。そこで、日傘はいつからいつまでさすものなのかの情報を集めました。時期外れだけど、日傘をさしても大丈夫かな?と心配な方は参考になさってくださいね。

3月から日傘を差す人
お住まいの地域や、外出する時間帯によって紫外線量は違いますが、美白意識高めの方は紫外線対策として「3月から日傘をさす」人が多いようです。紫外線は3月から増え始めるので、本来であれば適正な時期ともいえます。

4月後半から日傘を差す人
4月後半~5月の晴れた日に日傘をさしはじめる人も多いです。
運動会シーズンやお出かけシーズンは屋外で過ごす時間も長くなります。長袖でも薄手になりますし、気温が高い日もちらほらでてきます。本格的に紫外線対策をする時期なので、日傘を使い始める人が多い時期ですよ。
また、服装的に日傘をさしてもおかしくない時期は、4月から5月にかけて。ファッションの一部としてトータルで日傘を考えた時、どこかチグハグな感じになるのが嫌という意見もあるようですね。半袖に衣替えするシーズンや、暑い日があって半袖をきるくらいのシーズンに使い始めるという意見も。紫外線量的には4月の後半からはせめて日傘を利用したいところです。

夏にだけ日傘を差す
真夏にだけ日傘をさす人ひともいます。紫外線対策というよりも、日傘を、暑さ対策、日よけとして考えている人も大勢いるようです。紫外線は髪やお肌の大敵ですので、帽子やサングラスに加えて日傘をさしましょう。

おすすめ日傘ブランド

SUR MER(シュールメール)

出典:instagram
「SUR MER」の日傘は、上質な天然素材を使って、1本1本丁寧に作られているのが魅力です。リネンやコットン生地の優しい風合い。
取っ手には丸く輪っかになったバンブー素材。どこを見ても職人の手によって丁寧に手作りされた美しさを堪能できます。そこにUV加工も施してあり、紫外線をしっかりカットしてくれます。更に折りたたんでバッグに収納可能なのも持ち運びに便利です。

槙田商店

出典:instagram
「槙田商店」は1866年創業の老舗の会社です。150年以上続く歴史の中で培われた技術が魅力の日傘は、生地のデザインから傘の製造まで全てオリジナルの国産品で高品質であることもポイント。槙田商店の日傘は、絵柄も魅力のひとつです。発色が良いことで絵柄が立体的になり、持ち歩いている時には外側の絵柄がファッションに映え、傘をさしながら内側の反転した絵柄を楽しむことができます。

日傘で日差しと紫外線を乗り切りましょう


今回の記事では、日傘を選ぶ際に目に留めておきたいポイントや、その機能性についてご紹介しました。お気に入りの日傘を手元に置いて、日差しや紫外線の強い季節を乗り切りましょう!

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