
【一生モノの腕時計】を選んでワンランクアップした大人の品格をまとったスタイルへ
「一生モノ」と呼べる腕時計はお持ちでしょうか?大人の女性の品格を上げてくれるジュエリーのような、本物と呼べる腕時計は一生を寄り添えるパートナーと言える存在。今回は大人の女性に人気のブランドやその歴史などについてご紹介します。
「自動巻」と「手巻き」腕時計の種類は大きく分けて2つ
自動巻(オートマティック)とは?
機械式時計は、巻き上げたゼンマイがほどける力を利用した仕組みで、複雑に組み込まれた内部の歯車などを動かすことによって時間を刻みます。自動巻きとは、内部に半円形の錘(ローター)が組み込まれていて、その錘が回転しゼンマイを巻き上げる仕組みになっています。時計を装着した腕を振るとまさに自動的に錘が回転してゼンマイが巻かれる機能で、現在機械式時計というとこの自動巻きが主流となります。クォーツと呼ばれるのがこの自動巻の時計のことです。自動巻のメリットは、まず何と言っても「置いておいても止まらない」ということ。今日着用して2日間着用しないで、また3日後着用して・・・その繰り返しでも止まることなくいつでも時を刻んでくれています。クォーツ式時計は1本は持っておくと便利です。ただしデメリットとしては、電池式なので定期的に電池交換をしなければならない点も挙げられます。セルフで交換することは難しいので時計屋さんにお願いすることになります。
手巻き(マニュアル)とは?
機械式ムーブメントの基本型である手巻き。自動巻きと異なり、手巻きは決まった時間にリューズを使ってゼンマイを巻かなくてはならないため、自動巻きのように「着けていればずっと動く」とういものではありません。しかし、少々手のかかる手巻きだからこそ、機械式時計特有の愛着が湧いてくるもの。また、自動巻きに比べ使われるパーツ数が少ないことから薄型で上品なデザインを実現したり、メンテナンス費用を抑えることができるという利点があります。自動巻きが主流となった今なお、高級腕時計の中には手巻き式が根強い人気を博しています。ただしクォーツ式と違い、置いておくと止まってしまいます。止まってしまったときはリューズを回しゼンマイを巻いてあげなければいけません。また1日に数秒誤差が出ることもあります。秒単位で生活している人はあまりいないかと思いますが、秒までの単位にまでこだわる方には自動巻クォーツの方がおすすめです。
上記の自動巻、手巻きのメリット・デメリットを踏まえて自身にぴったりな腕時計を選びたいですね。
”一生モノ”の腕時計・おすすめブランドとモデル
“パンテール ドゥ カルティエ”
1983年の誕生以来、独自のスタイルで伝説的人気を誇った“パンテール ドゥ カルティエ ウォッチ”は現代でも人気の高いモデルです。80年代の世相を反映し、陽気で大胆なスピリットをまとって生まれたこのフェミニン ウォッチは、官能的なブレスレットと緊張感のあるデザインによって、この象徴的な時代の表舞台に押し上げられました。
誕生から30年近い時が流れても、このウォッチは、あらゆる女性の独自のスタイルとパーソナリティを表現し、誇らしく屈託のない女性らしさを祝福するべく、肌に寄り添います。時計ではなく、ジュエリーとしての存在感をもつカルティエのアイコン的ウォッチ “パンテール ドゥ カルティエ“。優美でグラマラスであると同時に、大胆な精神を反映しています。
こちらの”パンテール ドゥ カルティエ”はクォーツムーブメント(自動巻)。18Kイエローゴールド&スティール製ブレスレットの仕様で、さらに日常生活防水機能も備えています。何かと水回りに触れることの多い生活スタイルでも安心して身につけることができますね。
カルティエ ”タンク アメリカンウォッチ”
“タンク アメリカン”の特徴は、美しいカーブを描く縦長のケース。カルティエの時計というと”タンク”を思い浮かべる方も多いでのはないでしょうか。幾何学的なラインが、シャープさと丸みを組み合わせたレクタンギュラーのフォルムを描き出します。力強さとエレガンスを兼ね備えた“タンク アメリカン”。カルティエを愛する人々に捧げるウォッチです。こちらもクォーツムーブメント(自動巻)で日常生活防水機能を備えています。パリの解放を記念して制作されたため、戦車の形状を模しています。最初のプロトタイプはジョン・パーシング将軍に贈られ、1919年に発売されました。
カルティエはフランスのジュエリーブランド。ハリー ウィンストン、ヴァン クリーフ&アーペル、ブルガリ、ティファニー、と並んで「世界5大ジュエラー」と称される伝統的なブランドです。イギリスの国王であったエドワード7世が残した「Jeweller of kings , king of jewellers(王の宝石商、宝石商の王)」との言葉でもわかるように、まさに「王室御用達」の名門中の名門ブランド。そんなカルティエを腕時計で取り入れてみてはいかがでしょうか。
“バロン ブルー ドゥ カルティエ ウォッチ”
バロン(風船)のように軽やかなフォルムに青いカボションを閉じ込めた、“バロン ブルー ドゥ カルティエ”は、男女共にデザインされていてエレガントな手首を演出します。深いブルーのリューズに沿って軌跡を描くローマ数字。凸レンズのようにふくらみを帯びたケース、ギヨシェ彫りを施したダイアル、剣型針、ポリッシュ仕上げのリンクス。“バロン ブルー ドゥ カルティエ”の魅力は風船のように漂い、カルティエ ウォッチの世界に多彩なニュアンスを添えます。”バロン ブルー ドゥ カルティエ”もまたクォーツムーブメント(自動巻)仕様で日常生活防水になっているモデルですので、高級腕時計の初心者さんでも使いやすいのが嬉しいポイント。さりげなく腕もとにプラスするだけでエレガントなカルティエの世界観を演出してくれます。
OMEGA(オメガ) ”シーマスターアクアテラ”
一度は身につけてみたい憧れのOMEGA。
ダイヤモンドに囲まれた、「シーマスター アクアテラ」レディスモデル。エレガンスを体現するタイムピースです。シンメトリックなステンレススティール製の28 mmケースには、グロッシーアイスブルーのダイアルに、8個のロジウムプレートを施したドットインデックスと、ロジウムプレートのホルダーに4個のダイヤモンドをセットしたインデックスが配されています。針にもロジウムプレート加工が施され、ケースバックには、波模様の背景にオメガのシーホースのエンブレムが刻まれています。ブレスレットは、ケースと一体化したステンレススティール製です。
OMEGAは1848年、スイスのジュラ山脈にあるラ・ショー・ド・フォンで、ルイ・ブランが創業。創業時は現在のOMEGAと異なり、小さな時計工房でした。OMEGAは時代の流れを読み、手作りだった機械式時計の生産工程に機械を導入して生産の効率化をはかります。これにより生産効率を大幅に上昇しブランドは成長していきました。
1903年、「OMEGA」を社名として採用。これにより、今では高級時計の代名詞ともいえる「OMEGA」がスタートします。この頃にはすでにスイスの時計メーカーの中でも最大級の規模を誇っていました。20世紀前半は軍用の時計開発に積極的に関わり世界に進出。1932年のロサンゼルスオリンピックにはオリンピックの公式時計に採用さされ、その後オリンピックの公式時計に20回以上選ばれているのです。1948年には”シーマスター”を発表。防水時計の名作と評価されました。1969年、”スピードマスター”を発表。OMEGAの入門的なモデルである”スピードマスター”自動巻きモデルは値段の割りに非常に高品質であることから人気となりました。対して手巻きモデルのプロフェッショナルは依然とした高価なものでした。また、1969年にはOMEGAの”スピードマイスタープロフェッショナル”が月面着陸。これは月に降りた唯一の時計となっています。NASAの公式時計でもあり、ムーンウォッチと呼ばれています。
OMEGA ”シーマスター”
OMEGAは過去、ミハイルシューマッハのスポンサーであり、シューマッハは”シーマスター”の愛用時計でした。OMEGAは映画にも数々登場していて、有名な例では、ジェームズ・ボンドの時計として採用され、ピアース・ブロスナンがボンドを演じた際は武器としても活躍しました。その他、俳優のジョージ・クルーニーがモデルとして起用するなど、マーケティングが優れている点もブランドの成長に大きく影響したと言います。”シーマスター”はもともと潜水士や水中で作業するプロフェッショナル向けに特別にデザインされた時計でした。そんな無骨な背景をもつ”シーマスター”は女性が身につけても素敵です。
エルメス(HERMES) “Hウォッチ”
言わずと知れた高級馬具メーカーのエルメスの腕時計も大人の女性に気品をプラスしてくれる腕時計が揃うラグジュアリーブランドのひとつです。1996年にフィリップ・ムケの発想により時計にあしらわれたHのイニシャル。メゾンのアトリエで制作される象徴的な”Hウォッチ”のケースからうまれるエルメスの時間。生涯共に時を刻む逸品としてふさわしいアイテムです。交換可能なレザーストラップもまた、エルメスの職人により作られています。
エルメス ”ケープコッド”
つねに現代的、かつ自由気ままな雰囲気をまとい、従来の型にははまらない――その思いをもとに、1991年アンリ・ドリニーが生み出した腕時計”ケープコッド”をご紹介。長方形に正方形を重ねたケースとインデックスは、エルメスのシルバージュエリーでおなじみのシェーヌ・ダンクル(錨の鎖)に着想を得て生まれました。機能美こそが象徴となるパラドックス。当時エルメスのレディスプレタポルテのデザイナーであったマルタン・マルジェラは、外観の美しいラインにインスピレーションを得て、1998年に二重巻きのストラップ(ドゥブルトゥール)をデザインしました。エルメスの職人がつくる交換可能のストラップが現代的なスタイルをより象徴的に彩ります。エルメスの腕時計はストラップのカラーバリエーションが豊富なので、お好みの色を吟味してみてはいかがでしょうか。
フランク・ミュラー ”ハート トゥ ハート”
今や高級腕時計の代名詞と言えるフランク・ミュラー。そんなフランク・ミュラーから発売された”ハート トゥ ハート”コレクションは周りとかぶらないキュートで遊び心あるデザインが大人の女性におすすめです。こちらは自動巻のクォーツタイプで、日常生活防水機能を備えています。フランク・ミュラーは1992年に自身のブランドを創設し、わずか数年で100年以上もの歴史あるブランドと肩を並べ、業界のトップへと上り詰めました。今や珍しくなくなった独立時計師のブランド展開ですが、フランク・ミュラーはその先駆けとなりました。
大きな特徴は独立時計師時代の1986年に発表された、フランク・ミュラー初のフリー・オシレーション(自由振動)トゥールビヨンやパーペチュアルカレンダーに独自の技術を施した複雑機構、ルーレットをはじめとする他では真似できないユニークな機構の数々など、豊な想像力を感じさせるオリジナリティーにあります。また、それらのデザインも芸術的で、機構と合わせて毎年新作で話題を振りまき、時計愛好家だけでなく、性別も問わず多くの人々を魅了し続けているブランドです。「一度は身につけてみたい」と誰もが思う腕時計を手に入れてみませんか?
一生モノの腕時計と共に人生を歩む
今回は大人の女性に人気の腕時計ブランドやその歴史などについてご紹介しました。高級なアイテムではありますが、共に人生を歩むパートナーとして様々な場面で励まし、心に豊かさを与えてくれるに違いありません。また本物と呼ばれる腕時計は、自分だけではなく、家族で受け継いでいけるような魅力を兼ね備えています。皆さんが素敵な逸品に出会えますように。