悩めるママへ 子供が【愛情不足】を感じている時のサインと対処法

親からの【愛情不足】が大きく取り上げられる今、「これってもしかして…」と不安に思うママも多いのではないでしょうか?
愛情不足のサインは、子供から送られてくる大切なメッセージ。
そんなサインに気づいてあげられるママになるために、子供が愛情不足を感じている時に発するサインとその対処法をご紹介していきます。

子供が示す【愛情不足のサイン】って?

ママからの愛情を求めてだすサインー愛情は子供の成長に必須

「愛情不足」だなんて聞くと、ママからの愛が足りない=良いママではないと、自分を責めてしまうママもいるかもしれません。
ですが、愛情不足のサインの多くは子供からの「ママ大好き、ママからも大好きっていっぱい言ってほしい」というメッセージでもあります。
赤ちゃんから小学校に上がるまでの子供は、お母さんが世界の中心であり、そのお母さんからの愛情は子供が大きく成長するためにとても大切です。
子供が発する愛情不足のサインは、まだ上手に自分の感情を伝えられない子供が、大好きなママからの愛情を求めて一生懸命に訴えてきているものなのです。

愛情不足で育つとどうなるの?愛情不足の子供の性格や特徴

子供にとって欠かすことができない親からの愛情。子供が愛情不足のまま育つと、思春期や大人になって深刻な影響が出てくる場合があります。
愛情不足で育った子供は、自己肯定感が低い、人とコミュニケーションがうまく取れない、愛情の示し方が分からず恋愛が上手くできなくなる、などといった性格的特徴が表れやすくなります。
深刻な場合には、アダルトチルドレンとして生きづらさを強く感じるだけでなく、対人恐怖症、自己愛性人格障害などの人格障害を発症してしまう原因になることも。

幼少期というのは子供の性格が定まる大切な時期。
その時期に愛情が不足すると、自分に自信が持てなくなり、少しの批判で深く傷つき、時には感情を突然爆発させるなど、とても不安定な精神状態の大人になってしまいます。
不登校になる子や何かに依存してしまう人も、幼少期の愛情不足が原因の1つとも言われています。
子供が大きくなるにつれ生きづらさを感じないように、赤ちゃんや小さな子供の頃に送ってくれる愛情不足のサインを見落とさないようにしてあげましょう。

愛情不足のサインに気付いたら?—愛情の伝え方を見直してみて

子供が愛情不足のサインを出しているからといって、「母親失格なのかも」「こんなに頑張って子育てしているのにどうして?」「仕事と育児の両立ができていないのかな」と落ち込む必要はありません。
お伝えしたように子供からの愛情不足のサインの多くは、「ママが大好き」「ママからの愛情をもっと感じたい」というメッセージ。悲観的にならずに前向きにとらえてみて下さい。
決してママが忙しいから愛情不足になるわけではなく、子供と長く過ごしていれば愛情不足にならないというわけでもありません。
大切なのは子供にもいろいろな性格があり、求めている愛情の形やその受け取り方もさまざまだということ。
ママが愛情をいっぱいかけているつもりでも、その愛情が常に子供が求めている愛情と同じであるとは限らず、伝え方・受け取り方のすれ違いから上手く伝わっていない可能性があるということ。
子供の愛情不足のサインに気が付いたら、「上手く伝わっていないのかな」「この子が受け取りやすい方法はどんなだろう?」というように、愛情の伝え方や表現の仕方を見直してみて下さい。

子供が愛情不足を感じている時のサイン:気づいてあげたい7つのこと

子供が愛情不足を感じている時のサイン①ワガママを言う

小さな子供がワガママを言うのは当たり前のこと。「魔の2歳児」「イヤイヤ期」というものがあるように、ワガママを言うのは子供が成長する上で必要な過程でもあります。
ですが、その時期を過ぎてもワガママをたくさん言う子もいます。
そんな時は「どうしてこの子はこんなにワガママなの!」と怒らず、子供のワガママは愛情不足のサインの1つであることを思い起こしましょう。
子供がワガママを言うのは、ママに受け入れてほしいから。
「自分がどんなことをしても親に受け止めてもらえる」という経験から子供は自分が愛されていると実感し、自信が持てるようになります。
ワガママをたくさん言われてしまうとママは疲れてストレスが溜まる一方かもしれませんが、ワガママはママが嫌いだから言っているわけでも困らせようとしているわけでもありません。
頭ごなしに叱ることはせず、子供が何を望んでいるかを理解することに努め、子供のワガママを受け止めてあげましょう。

子供が愛情不足を感じている時のサイン②いたずらをする

いたずらはワガママ同様、子供にある当たり前の行動であり、ママを悩ませる行動の1つでもありますね。
もちろん楽しくてついついいたずらをしてしまう子もいますが、「ママから愛されていると実感したい」という愛情不足のサインとしていたずらをしてしまう子もいます。
そんな子の多くは、「もっとこっちを見てほしい」とママの注意を引こうとして、いたずらをしてしまいます。
普段何気なく言われる「ママ、みてみてー」や「ママー、だっこ」という子供からのお願いを、「あとでね」とあしらってしまっていませんか?
いたずら自体を楽しんでいる様子ではないのにいたずらを繰り返してしまう子がいたら、忙しさに追われて子供からの訴えを後回しにしていないか、見直してみましょう。

子供が愛情不足を感じている時のサイン③物を隠す

いたずらと同じメッセージを持っている愛情不足のサインが、物を隠すというもの。
自分の物ではなく、ママやパパ、友達など他の人の大切な物をよく隠してしまう癖がある子は、注意して見てあげましょう。
ママが困ると分かっていながら子供が物を隠してしまうは、「寂しい」「もっとこっちを見てほしい」という気持ちの表れ。
「怒られてもいい、ママに構ってほしい」と必死にママの気を引こうとしているのです。
物をよく隠してしまう子がいたら頭ごなしに怒鳴ったりせず、「どうして隠してしまったのか」という子供の気持ちに寄り添ってあげるようにしましょう。

子供が愛情不足を感じている時のサイン④指しゃぶり・爪を噛む

指しゃぶりは赤ちゃんにはよくある行動ですが、3歳を過ぎても指しゃぶりをしてしまう子は、愛情不足が原因かもしれません。
3歳以降の指しゃぶりは、子供が強いストレスや不安を感じている時に多く表れると言われています。
爪を噛むという行為も同じで、どちらも子供の言葉にできない「苦しい気持ち」や「寂しい気持ち」を表現しています。
指しゃぶりや爪噛みをする子に多いのは、自分の気持ちを伝えることが苦手で、我慢したり気持ちを抑え込んでしまう子です。
指しゃぶりや爪を噛んでいるのを見つけたら「止めなさい!」と叱るのではなく、その行動が「寂しい気持ちを我慢している」愛情不足のサインの1つだということを思い出してみて下さい。
子供と一緒に何かをしたり、抱きしめてあげたり。子供の寂しさやストレスを和らげてあげるようにしてみましょう。

子供が愛情不足を感じている時のサイン⑤おねしょをする

おねしょをしてしまうも、強いストレスや不安、寂しさを感じた時によくでる愛情不足のサインです。
特に激しく怒られてしまった日や、ものすごく怖い思いをした、パパやママが喧嘩して怒鳴り合っていたなど、ひどい緊張状態に置かれた時に表れやすいサインです。
おねしょは無意識にしてしまうものなので、子供がおねしょをした時に「なんでしちゃうの!」と怒ってしまわないようにしましょう。
そしておねしょをしてしまった原因が自分にないか、自分の行動を振り返るようにしてみましょう。

子供が愛情不足を感じている時のサイン⑥嘘をつく

嘘をつくというのも、「もっとこっちを見てほしい」という愛情不足のサインの1つです。
このサインは両親からの関心を満足に得られていない子に多く、物を隠すのと同じで、悪いことをしてでもママに構ってほしいという子供の気持ちの表れです。
気を付けなければならないのは、嘘をつく子は物を隠す子と違い、癖になる子が多く大人になっても直らず、嘘をつくことが当たり前になってしまう可能性があるということ。
普段ママから見てもらえていないと感じている子が嘘をつくことで周りの注目を集められると、強い快感を得られるので嘘をつくことを止められなくなってしまうのです。
子供の頃の小さな嘘に気付いたら、頭ごなしに怒らず「どうして嘘をついたのか、悪い事をしてしまったのか」を聞くようにし、もっと子供がしていること・言っていることに向き合ってあげましょう。

子供が愛情不足を感じている時のサイン⑦他の大人に甘える

他の大人によく甘えるという行動には、子供からの愛情不足のサインが隠れています。
子供はいくつになってもパパやママに甘えたいもの。自分を保護し、安心していられる場所を求めています。
もしパパやママには甘えてこないのに、他の大人によく懐く・甘えるといった子がいたら、親からの愛情が上手く伝わっていないのかもしれません。
幼稚園の先生や近所の大人に甘えてたりべったりする子は、ママから得られなかった愛情を他のところで補っている可能性があります。
こういった行動をする子は「ママに嫌われたくない」という思いも抱いていることが多く、ママの前では過剰に良い子を演じてしまい、ママがサインに気づきにくい傾向もあります。
ときどき幼稚園・保育園の先生に「うちの子は園ではどうな感じですか?」など、子供の様子を聞いてみることも大切です。

どうしたらいいの?子供の愛情不足のサインに気付いた時の対処法

子供の愛情不足のサインに気付いた時の対処法①たくさん抱きしめる

子供の愛情不足のサインを見つけたら、まずはたくさん抱きしめてあげましょう。
赤ちゃんがパパやママにだっこされると泣き止むように、ハグやだっこをすることで赤ちゃんや幼い子供は、大きな安心感を得られます。
子供は肌と肌を触れ合わせて直にママのぬくもりを感じることで、心の中の不安やストレスが消え、「ママから愛されている」という安心感に包まれます。
忙しい毎日の中でも、少しの合間にハグを心掛けることで、子供にママの愛情を伝えることができますよ。
頭をなでる、肩や背中に触れるという何気ないスキンシップでも、抱きしめるのと同じように愛情を伝えることができます。
小学生や思春期などハグを恥ずかしがる年頃の子には、普段の生活でのちょっとしたスキンシップを心掛けるようにしましょう。

子供の愛情不足のサインに気付いた時の対処法②言葉にして愛情を伝える

欧米人のようにストレートに感情表現をするのは難しいかもしれませんが、言葉にして愛情を伝えるということもとっても大切です。
「大好きだよ」と直接言葉にして伝えることで、子供は「受け入れてもらえてる」とより実感することができ、自分に自信が持てるようになります。
特にまだたくさんの表現を知らない子供には、「大好きだよ」の分かりやすい一言で愛情を伝えてあげることで、「自分は愛されている」と感じることができます。

子供の愛情不足のサインに気付いた時の対処法③褒めることを忘れずに

ママの愛情を伝える手段として、子供を褒めてあげることも忘れずにしてあげましょう。
大人にとっては簡単にできることでも、小さな子供にとっては大きな進歩であり、その成長を子供はママに見てもらいたいもの。
子供ができたこと、がんばったことには、「すごいね!」「よくできたね!」とたくさん褒めてあげましょう。
子供はママから褒められることで、「もっと頑張ろう!」と思うことができ、また「自分は認められている」と感じることで自尊心を育てていきます。
子供が大きくなるにつれ忘れてしまいがちになりますが、子供に「できて当たり前」という態度は取らず、小さなことでも褒めてあげようにしましょう。

愛情不足のサインは子供からの「ママ大好き」のメッセージ


「愛情不足」なんて言われてしまうと、「自分の子育ての仕方が間違っているのかな」と落ち込んでしまいますよね。
でもそんな時こそ「愛情不足のサイン」は、子供からの「ママ大好き」というメッセージだということを思い出してみて下さい。
ママの負担もストレスも大きい忙しい毎日で、家事も、仕事も、子育ても、すべてを完璧にこなすことは難しく、また完璧である必要はありません。
自分のことを責めずに、子供からのメッセージを受け取って、ママと子供のよりよい愛情の伝え方を見つけてみて下さいね。

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