酒粕の美容効果に注目!美味しく食べて体の中からキレイになろう

料理に加えると独特の風味とコクが加わり、健康や美容にもよいことから、酒粕がいま注目されています。そもそも酒粕とはどんなふうに作られるものなのでしょうか。また、どのような形で摂るのがよいのでしょうか。また、酒粕を摂る際には注意しなければならないこともあります。酒粕を毎日の食生活に取り入れ体の中からキレイになるために、知っておきたいことをご紹介します。

酒粕の種類

酒粕は日本酒を造る工程から生まれます。米、米麹(蒸したお米に麹菌をふりかけ、繁殖させたもの)、水、酵母菌を混ぜて発酵させた「もろみ」を絞ったときの搾りかすが酒粕で、液体が日本酒となります。酒粕はどんなお酒から作られるかによって味わいや香りが異なります。まずはお酒の種類による違いを見ていきましょう。

お酒の種類による違い

日本酒は米と米麹だけで造られる純米酒と、米と米麹に醸造アルコールを添加する本醸造酒に大きく分けられます。さらに、精米歩合(お米をどれだけ削っているかという割合)によって、50%以下を大吟醸酒、60%以下を吟醸酒と分類します。お米を削るほど雑味がなくなり、香り高く澄んだ味わいになります。

①純米酒の酒粕


出典:後藤酒造店
醸造アルコールが添加されていないため、酒粕本来の力強い風味を楽しめます。

②吟醸酒、大吟醸酒の酒粕


出典:小林春吉商店

すっきりした上品な風味が特徴です。水分が多いため、漬物用には向きません。

形状や作り方による違い

形状や製法によっても味や風味は変わってきます。

①板粕


出典:寿屋寿香蔵

絞った際に圧縮され、固い板状になった酒粕。最も一般的な酒粕で、スーパーなどでも購入できます。日本酒の風味がそのまま生きているのが特徴です。

②ばら粕


出典:酒高蔵

崩れてばらばらの状態になった酒粕です。

③練り粕

ペースト状に加工された酒粕です。

④踏み込み粕


出典:明石酒類醸造株式会社

板粕やばら粕を踏み込み、6か月間ほど熟成させたものです。色が濃く、風味が良いのが特徴です。

⑤成形粕

ばら粕を練り、再び板状に加工したもので、他のタイプより風味の点では劣ります。

酒粕の美容&健康効果

酒粕にはビタミン6、葉酸、食物繊維、タンパク質、亜鉛などの栄養素が豊富に含まれており、美容や健康にもプラスの効果を発揮します。まずは酒粕の優れた美容&健康効果を見ていきましょう。

ダイエット効果も!レジスタントプロテインに注目
酒粕にはタンパク質の一種であるレジスタントプロテインが豊富に含まれています。レジスタントプロテインには、糖の吸収を抑え血糖値の上昇を防ぐ働きがあります。脂質や糖質の多い食材を摂る際には酒粕も加えるようにするとよいでしょう。

美肌を作るアミノ酸が豊富
酒粕はアミノ酸やペプチド、酵母などの成分を含んでいます。アミノ酸は肌をつくる材料で、肌の新陳代謝を促しシミやそばかすなどを防ぎます。ペプチドや酵母には肌をしっとりさせる保湿効果やたるみを防ぐアンチエイジング効果を期待できます。

腸の活動を促し、お腹スッキリ
発酵食品である酒粕には腸内環境を整える効果があります。腸の中で善玉菌を活性化し、脂質などを体外に排出してくれます。

タンパク質で基礎代謝をアップ
タンパク質は筋肉を作る材料です。筋肉量が増えれば基礎代謝が上がり、太りにくい体になります。肉や魚など動物性食品でもタンパク質はとれますが、植物性食品である酒粕のほうが脂質やカロリーは低く、よりダイエット向きといえます。

酒粕を美味しく楽しもう


栄養バランスに優れた酒粕は毎日でも摂りたいもの。料理に取り入れれば酒粕の風味が素材の味を引き立て、バラエティ豊かな味わいを楽しむことができます。

・甘酒
「飲む美容液」と言われるほどの美肌効果が注目され、美容に意識の高い人たちがこぞって取り入れたことから、甘酒が今ちょっとしたブームになっています。甘酒には米と麹で造る米麹甘酒と、水に溶いた酒粕に砂糖を加えた酒粕甘酒があります。米麹甘酒にはアルコールは含まれませんが、酒粕甘酒はアルコールが含まれていることには注意してください。

米麹甘酒も酒粕甘酒も自宅で作ることができます。酒粕甘酒は発酵させる手間がないため、米麹甘酒より手軽に作れます。

・粕汁
鮭や大根、にんじん、里芋などを入れて味噌でコクを出した粕汁は冬の定番料理です。栄養たっぷりで体がぽかぽか温まる粕汁で冬の寒さを乗り切りましょう。牛乳や豆乳を加え、スープやシチューにするのもおすすめです。

・粕漬け
酒粕に食材を漬け込んだもので、魚介類から肉類、野菜、果物、チーズなど様々な種類があります。奈良県の名産品として有名な奈良漬は、白瓜やきゅうり、スイカなどの野菜を塩漬けにしてから酒粕に漬け込んだものです。
ぬか床で漬物を作るように、粕床を用意すれば自宅でも美味しい粕漬けを作ることができます。粕床は繰り返し使えます。変質を防ぐために、漬け込む素材の水分はしっかり切り、20~25℃の常温で保管してください。

・酒粕鍋
野菜をたっぷりとりたいときは酒粕鍋がおすすめです。味噌や牛乳、豆乳などを加えたアレンジレシピもぜひ試してみてくださいね。

・煮物
大根、にんじん、レンコンなどの根菜類と鮭や豚肉などを煮込み、酒粕を加えれば風味とコクが加わり一層美味しくなります。栄養たっぷりで体も温まります。

・スイーツ
お菓子を作る材料に、細かくちぎったり牛乳やお湯などで溶かした酒粕を混ぜ込んでみましょう。酒粕の香りがふわっと広がり、甘いおやつもヘルシーに。ケーキやクッキーなどの焼き菓子のほか、冷たいチーズケーキやアイスクリーム、チョコトリュフなどにも酒粕の風味がよく合いますよ。

酒粕を使った化粧品にも注目!


古来より、杜氏(酒を造る職人)の手は白くて綺麗と言われており、日本酒や酒粕の美肌効果は経験的に知られていました。酒粕に含まれるアルブチンやコウジ酸には美白効果があり、しみやそばかすを薄くすることが期待できます。酒粕を料理に使うだけでなく、酒粕の力を生かしたコスメを毎日のスキンケアに取り入れてみてはいかがでしょうか。

酒粕を使用した化粧品は肌がしっとりモチモチになり、きめが細かくなるのが特徴です。化粧品メーカーのほか、酒造メーカーが手がける酒粕コスメも登場しています。自然の力で美肌になりたい人はぜひチェックしてみてくださいね。

shiro
老舗の造り酒屋「小林酒造」の酒粕を配合した化粧水は、美白効果や保湿効果の高さが人気です。化粧水のほかにも、美容液やフェイスクリーム、パック、せっけん、ネイル美容液、シャンプー・リンスなどバラエティ豊かなラインナップがあります。


出典:shiro

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MARKS&WEB
天然精油や植物エキスを配合した自然派コスメを提案するMARKS&WEBでは、酒粕エキスや純米酒を配合したパックやせっけんがあります。


出典:MARKS&WEB

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LEAF&BOTANICS
せっけんで知られる松山油脂のスキンケアブランド「LEAF&BOTANICS」は、2種類の酒粕から純米酒で抽出した酒粕エキスと純米酒を配合したコスメを展開。化粧水、乳液、せっけん、バスエッセンス、マッサージパックなどがあります。


出典:LEAF&BOTANICS

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坊ちゃん石鹸
坊ちゃんマークでおなじみの「坊ちゃん石鹸」も酒粕を使った石鹸を作っています。伝統的な製法で作られた無添加の坊ちゃん石鹸に酒粕を配合した「釜出し一番 純米酒粕石鹸」は、保湿効果の高さが特徴。敏感肌や乾燥肌の方にもおすすめです。


出典:坊ちゃん石鹸

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蔵元美人

お米由来の美肌成分を使用したコスメを展開。化粧水には酒粕にコメ発酵液と乳酸菌由来成分を配合され、ベースとなる水には日光連山の伏流水が使われています。しっとりとしたきめ細かい肌へ。


出典:蔵元美人

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上善如水スキンケア
新潟の老舗酒造メーカーである白瀧酒造が酒造りの中で培ってきた発酵技術を生かし、基礎化粧品を開発。高保湿用、男性用、ハンドケア用など多彩なラインナップと、酒造メーカーならではの品質へのこだわりが魅力です。


出典:上善如水

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Rice Beauty DRAMATIC REPAIR
白鶴酒造が手がけるエイジングケアコスメです。酒粕を独自の技術で酵素分解して生み出す美肌成分を全アイテムに配合しています。六甲の自然水を使用し、保湿成分として特別純米酒「山田錦」も配合。うるおい効果をさらに高めます。


出典:DRAMATIC REPAIR

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福千歳
田嶋酒造の「福千歳 大吟醸コスメシリーズ」は大吟醸酒と大吟醸酒粕をぜいたくに配合。せっけんは昔ながらのコールドプロセス製法で作られています。無着色・無香料・防腐剤無添加で敏感肌の方にもおすすめです。


出典:福千歳

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ひげんコスメ
浅間酒造のエイジングケアコスメで、酒粕、米ぬか、麹、日本酒のエキスを主成分としています。それぞれのパワーを生かし、年齢に負けない肌へ導きます。作り置きをしないため、作りたてのフレッシュなコスメが手元に届くのも嬉しいところです。


出典:ひげんコスメ

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大関
「大関酒粕石鹸」は、ワンカップ酒でおなじみの「大関」の酒粕が配合されています。豊かな泡立ちと優しい洗い上がりが特徴です。


出典:大関

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酒粕の購入&保存方法


酒粕を購入するのは冬がおすすめ
一般的なスーパーでも購入できますが、安価な酒粕の中には加熱によって菌が死滅し、本来の風味が落ちてしまっているものもあります。こだわりたい方は酒蔵から直接購入することをおすすめします。年末から春にかけての新酒シーズンなら、できたてのフレッシュな酒粕が手に入ります。

冷蔵庫保存が基本
酒粕の中には菌が生きているので、時間が経つほどに熟成が進んでいきます。常温でも保存できますが、冷蔵庫に入れれば熟成が抑えられ、より長期間保存できます。品質保持のために基本的に冷蔵庫で保存することをおすすめします。すぐに使い切らないときは小分けしてラップに包み、密閉容器やジッパー付きの保存袋に入れて冷凍庫で保存しましょう。冷凍した酒粕を使う際は、冷蔵庫に入れるか室温で自然解凍してください。

酒粕を摂るときの注意点


料理に風味とコクを与えてくれ、美容にも健康にも良い酒粕ですが、気をつけなければならないこともあります。

カロリーに注意
ヘルシーなイメージの強い酒粕ですが、100グラムあたりのカロリーは227キロカロリーあります。ご飯100グラムあたりのカロリーが168キロカロリーだということを考えると、酒粕は決して低カロリーの食材ではないことがわかります。特に、酒粕に砂糖を加えた酒粕甘酒はカロリーが高くなるので注意が必要です。身体に良いからといってお水を飲む感覚で酒粕甘酒を飲んでいると、カロリーオーバーになる可能性があるので気をつけてくださいね。

アルコール分に注意
酒粕には8%ほどのアルコール分が含まれています。アルコールは78℃で沸騰し揮発するので、時間をかけて加熱すれば調理の段階で酒粕のアルコール分はかなり減ります。ただし、アルコール分が完全になくなるわけではないことに注意が必要です。子供や妊婦さんなどは摂取を控えたほうが安心です。

子供や妊婦さん以外の人でも注意しなければならないのは、酒粕を摂取して自動車を運転すると酒酔い運転に問われる可能性があることす。
アルコールに弱い人は、お酒を飲んでいなくても、酒粕を使った飲み物や食べ物を摂るだけで酔ってしまうことがあります。アルコールが体内から抜けるのにどれくらい時間がかかるかは個人差が大きく、一概には言えません。アルコールに弱い人は、酒粕を摂取したあとで自動車や自転車を運転するのは避けるようにしたほうがよいでしょう。

伝統的な酒粕で体の中から美しく


風味豊かで体に優しい酒粕は、 日本人が古来より親しんできた大切な食材です。料理を一層美味しくしてくれるだけでなく、美容や健康にも良いのが嬉しいですね。美容というと高価な化粧品やエステなどを思い浮かべがちですが、体の表面を磨くだけでは本当の美しさは手に入りません。体の中の状態がそのまま肌や髪、体型に映し出されることを考えると、毎日口にするものこそ実は最も重要だということに思い至るはずです。毎日の食生活に酒粕を上手に取り入れ、美味しく健康的に、体の中からキレイになっていきましょう。

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