子どもも大人も快適に過ごせる!失敗しない家具選びのポイント

お部屋を決めてから最初に始めるのは、引っ越し先に置く家具選びですよね。
新居へ引っ越すこの機会に、以前よりも便利で快適な生活ができる部屋にしたいと思う人も多くいるのではないでしょうか。
家具選びを失敗してしまうと、その後生活するうえで不便に感じることが増えてしまいます。
そんな失敗をしないように、今回はファミリーを想定とした失敗しない家具選びのコツをご紹介します。

ソファー


子どもも大人も一緒に過ごしやすいソファー選びのポイントを3つご紹介します。
子どもと一言で言っても、年齢や体格も様々です。
幅広い年齢の人におすすめなのでぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。

高さを抑えたソファーを選ぶ
小さな子どもと過ごすうえで気になるのは安全面なのではないでしょうか。
赤ちゃんから、小学校低学年くらいまでは、家の中でもなかなか目が離せない時期が続きますよね。
そこで、大切なのは高さを抑えたソファーを選ぶことです。
一般的なソファー座面高さは、40㎝前後です。
それよりも5~10㎝ほど低めのローソファーや、床に近いフロアソファーをおすすめします。
うっかり体制を崩して転んだり、落ちてしまった場合でも、大きなけがになるリスクが低くなるので安全です。
赤ちゃんの時には、ソファーをベッドの代わりにして、ゴロンと寝かせて使うことも多いのではないでしょうか。
お母さんはその横で洗濯物を畳んだり、キッチンとリビングを行ったり来たり、家事をしているので、何かと忙しくずっと赤ちゃんを見ていられるわけではありません。
そんな時でも、床と座面の高低差がほとんどないローソファーだと、安心感があります。
少し大きくなって、幼稚園や小学校に入ると、ソファーを遊び場にしてしまう子も多いのではないでしょうか。
注意しても、なかなか子どもの好奇心は抑えられません。
元気に飛び跳ねたり、床に飛び降りたり、見ているほうはドキドキ心配になります。
また、ソファーから床にジャンプしたりして遊んだりもするので、そのたびに衝撃音も気になってしまいます。
そんなときも、低めのソファーの高さだと、大人もストレスなく見守ることができます。

柔らかい素材の肘掛を選ぶ

柔らかい素材を選んでおくことで、万が一ぶつけてしまっても、硬い木のフレームより、衝撃を抑えることができます。
特に2~3歳の頃は、好奇心いっぱいに歩き回ることも多く、おぼつかない足取りでフラフラとしていて、見ているほうは心配になります。
ソファーの肘掛は、ちょうど頭や目線の位置にきやすいです。
そんな時も、柔らかい素材の肘掛だと、子どもの手を置く支えにもなり、クッション材にもなるのでおすすめです。
肘掛はないほうが、ぶつかる危険性がなくなって、安全ではないのかと思われますが、実はあったほうが何かと便利です。
子どもがテレビを見ながらうたた寝をしてしまったときや、兄弟や友達と遊んでいると、周りが見えなくなって、頭からのけぞってしまったり。
そんな時に、背面だけではなく、側面に支えがあることで支えてくれる安心感があります。
3方向の囲いがあると、ずり落ちる心配が減るのでおすすめです。

お手入れしやすいカバーを選ぶ
子どもがいる家庭で、必ず付きまとう問題は、汚れですよね。
食べ物やジュースをこぼす、落書きしてしまった、風邪の時にソファーの上で吐いてしまった、など子どもが小さいときの心配事は減りません。
そこで、拭きやすかったり、洗える素材のソファーカバーを選ぶことで、過ごしやすいソファーコーナーにしましょう。
おすすめは、合皮かカバーリングのファブリックです。
撥水性の高い合皮なら、飲み物をこぼしてしまっても、サッとふき取ることができます。
合皮は、本革とは違い人工的な素材です。
本革の本格的な風合いや手触りには劣りますが、比較的低価格で購入できる点や、メンテナンスがしやすいため、小さい子どもがいるご家庭にはとてもおすすめです。
シミになりにくく、水に強い特性があるのでジュースや牛乳をこぼしても、サッと拭いて、汚れる心配がありません。
皮の高級感や、シックなテイストがすきだけど、子どもに汚されるから、なんて諦めていたひとは、本革にチャレンジする前に合皮をおすすめします。

ファブリック生地では、カバーリングタイプがおすすめです。
カバーリングタイプは、取り換えができるので、汚れてしまっても、洗濯機やクリーニングで洗うことができます。
フルカバータイプであれば、クッションだけではなく、本体部分も外せて洗えるので、より衛生的に保つことができます。
ファブリックは、合皮よりもカラーバリエーションや柄が豊富なので、いろいろなお部屋のテイストに合わせやすくておすすめです。
小さいころはとにかく汚されるものと前提をおいて、親も子供もストレスなく使用できるタイプを選ぶと、失敗しない家具選びができます。

ベッド


お部屋の中でも特に、過ごす時間が長いベッド。
快適な睡眠をとるには、それぞれの家庭にピッタリのサイズ選びが大切になってきます。
ベッドは広いほうが快適に眠れるけど、その分スペースが必要だし、小さいサイズだと窮屈だし、どのサイズを選ぶか迷いますよね。
各家庭にピッタリのベッドを選ぶために、幅と高さの選び方をご紹介します。

寝返りできるスペースを確保する
自分に合った幅を選ぶときに、覚えておくと便利なのが、肩幅+50㎝の目安です。
人が寝返りをするのに、片側25㎝必要です。両側に寝返りをうつので2倍の+50㎝の余裕があると良いでしょう。
2人で寝る場合は、2人の間を考慮して2人の肩幅の合計に+60㎝をおすすめします。

ライフスタイルに合わせて高さを選ぶ

ベッドは低い高いで、それぞれメリット、デメリットがあります。
このメリット、デメリットを把握しておくと、自分に合った快適な高さのベッドが分かるので失敗しないベッド選びができます。

床面がフロアに面した、背の低いベッドは、このような特徴があります。
1.お部屋の見通しが良くなるので、開放感がある空間を演出できる。
2.ベッドを面で支えるので、子どもが暴れたりした場合でも、揺れにくく安定感がある。
3、通気性が悪いので、湿気に注意する必要がある。
フロアとの距離が近いので日本人の生活スタイルに馴染みがあり、落ち着くというひとも多いようです。

それに対して脚のついた背の高いベットの特徴はこのようなものがあります。
1.縦の移動が少ないので、寝る、起きるという動作が楽にできる。
2.床下にスペースがあるので、通気性が良い。
3.床下にホコリが溜まりやすいので、掃除の必要がある。
マットレスを置くとソファーやチェアーの座面高と近くなるので、腰をかけたり、テレビを見るのにもちょうどいい高さになりなります。
高さを選ぶときは、ベッドを置く環境やどんな生活をするかが、選ぶ基準になります。
このメリットとデメリットを把握して高さを選びましょう。

リビングテーブル


サイズが小さいと使うのに不便で、大きすぎると場所を取るテーブル。
いったいどれくらいのサイズが適切なのかをご紹介します。

テーブルの幅は、導線を考えたサイズ選びをする
テーブルの幅は、ソファー座面より少し小さいサイズがおすすめです。
座面よりテーブルが小さいと、導線が確保できて、お部屋内での移動がスムーズになります。
逆に座面より大きいと、回り道のような導線になり、移動が不便になります。
この目安サイズであれば、大きすぎず小さすぎずのジャストサイズで、部屋内の移動も快適にできます。

テーブルの高さは、ライフスタイルに合わせて選ぶ

テーブルの高さは、ソファーに座って使うか、フロアに座って使うかによって、適切なサイズが異なります。
まず、ソファーに座って使用するときは、ソファーの座面高+0~5㎝がおすすめです。
例えば、ソファーの座面高が38㎝の場合、テーブルの高さは38~43㎝が目安です。
テーブルが低いとグラスを取ったりするときに、前かがみになって取りにくい。
逆に高いと圧迫感が出たり、ソファーに寝転んでテレビを見るときに視界の邪魔になります。
物を取る動作に不自由がなく、かつ生活の邪魔にならない、ちょうど良い高さが座面高0~5㎝になります。
テーブルで食事やパソコンをする人は、姿勢が立つように、もう少し高いテーブルがおすすめです。

フロアに座って使用する人は、ソファー用と比べて低いテーブルがおすすめです。
30~38㎝までが使いやすい高さの目安になります。
この高さだと、フロアに座った状態でも、読書をしたりパソコンをしたりなどの動作が楽にできます。
ソファー、フロアどちらで過ごすか、未定の人は、高さ38㎝のテーブルがおすすめです。
この38㎝だと生活のスタイルが変わっても、フロア、ソファーの両方兼用といった感じで同じテーブルを使い続けることができるので、失敗しない家具選びができます。

ソファーダイニング


出典:instagram
ソファーダイニングは、小さな子供がいる家庭にこそ魅力的なアイテムです。
その魅力をご紹介します。

子どもが広く使えるスペースを確保しやすい
1つ目のポイントは、リビングに空きスペースをゆったり確保しやすくなる点です。
ソファーダイニングは、食事スペースとくつろぐスペースを1か所にまとめることができます。
そうすることで空いたスペースに子どもがのびのびと過ごすスペースを確保することができます。
幼稚園や、小学生くらいだと、まだまだリビングやダイニングで遊ぶことが多いですよね。
リビングに、子どもが遊べるスペースを作ることで親の目が届く範囲の中で、安心して遊ばせてあげることができます。

子どもとぴったりと座れる距離感になる

出典:instagram
2つめのポイントは、ぴったりと子どもに寄り添って、座れる点です。
ソファーダイニングの座面は、通常のチェアーより、広くゆとりがあります。
その広々とした座面があることによって、赤ちゃんがいる場合は、横に寝かせて、そのままおむつ替えなども楽に行うことができます。
また、幼稚園くらいの小さな子どもの場合は、食事をちょっと手伝ってあげるときに、単独のチェアーで距離があるより、ぴったりと横に座れるソファーダイニングだと、サッと手を差し伸べてあげることができます。

汚れてもお手入れしやすい安心感がある
3つ目のポイントは、ソファーのカバー生地はお手入れしやすいタイプが多い事です。
実際子どもがいると、どうしても切り離せないのは、汚れやお手入れのこと。
うっかりジュースをこぼしてしまったり、ご飯やお菓子の食べかすが落ちてしまってしまうことも。
しかし、カバー生地をお手入れしやすいタイプを選んでおけば、その心配もグッと減ります。
カバーリングタイプであれば、汚してしまってもご自宅の洗濯機でサッと外して洗うことができます。
汚れに対してあまり敏感にならずに使えます。
毎日使うものだからこそ、より子どもにも大人にもストレスなく使えておすすめです。

失敗しない家具選びで快適な生活を


今回はファミリーを想定とした失敗しない家具選びのコツをご紹介しました。いかがでしたでしょうか。
これから新居に入居するときや、新しく家具を変えたいと思ったときに、購入する気持ちが高いままインテリアショップや家具屋にいってしまうのはあまりよくありません。
家具選びの失敗に多いのが、衝動買いしてサイズが合わない、いざ買ってみると色が合わなかった、他の家具と大きさが合わなかったなど、その場で決めて買ったことが多いです。
失敗しない家具選びでまず大切なのは衝動買いをしないことです。
家具は暮らしのパートナーです。毎日家のどこかしらに配置されて自分の住む環境の一部となります。
その場しのぎや流行に惑わされて買ってしまった家具が、元のインテリアから微妙に浮いてしまったら、何となく気に入らないインテリアで暮らすことになってしまいます。
何よりもものすごく気に入っていた家具を家に運ぶとき、マンションのエレベーターに乗らなかった、家の玄関のドアから入れられなかったなどのケースもあります。
持ち家の場合は搬入のルートをいくつか確保できますが、マンションの場合はかなり限られてしまいますので、エレベーターの大きさや重さ、玄関のドアのサイズなどもしっかりチェックしておくようにしましょう。
家具を選ぶときは、値段や流行りに惑わされず、各家庭のライフスタイルに合った家具を選んで、失敗のない家具選びをしましょう。

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