
まずはカフェインを知ってから!身近にある【ノンカフェインの飲み物】
「カフェイン」や「ノンカフェイン」、最近ではよく耳にし、身近なところでも目にするようになりましたね。
とはいえ、きちんとした知識を持って体に取り入れている方はまだ少ないのではないでしょうか。
そんな皆様のため、少しでもお役に立てればと、今回は「カフェイン」にまつわる最低限の知っておくべき知識をお伝えしましょう。
まずは手始めに・・・
カフェインについて
アルカノイドという化合物4の1種であり、プリン環を持ったキサンチンの誘導体として知られています。
ですが、専門用語を長々と並べても面白くないので、読みやすく分かりやすくいきましょう!
まずカフェインとは、皆様が一番よく知っているコーヒー・お茶・ココア・コーラなどの飲料にも多く含まれています。
作用
利尿作用・・・カフェインは体に蓄積されず、およそ3~4時間で対外に排出されます。
覚醒(興奮)作用・・・これが眠れなくなるという原因です。
解熱鎮痛作用・・・頭痛や倦怠感の緩和にも効果があるようです。(成分として医薬品にも用いられています。)
交感神経刺激(基礎代謝促進)・・・体脂肪の燃焼促進
血管拡張作用
胃酸分泌促進作用
この他、摂取後に血流にのり約30分で脳に到達し、計算力の向上・疲労の抑制・運動能力の向上に役立つなどの研究発表が出ています。(Institute of Medicine:IOM)
副作用
摂取頻度や摂取量、体重や健康状態などに作用は左右されます。(良い作用が発揮されない状態もあります。)
過剰摂取した場合・・・焦燥感、不眠、不安、イライラの原因となり、頭痛・不整脈などの体の不調に繋がります。
摂取を控える必要のある人
小児・妊娠または授乳中、カフェインの感受性の高い人
昨今の妊婦の方や授乳中の方がカフェインを控えている理由となる原因についてお話ししておきましょう。
まずこの方々は小児の多動症や注意欠陥障害の原因となる他、悪影響の副作用に繋がってしまうため、摂取しない、または控える必要があります。
●妊娠中の方
カフェインの成分を母親の胎盤を通して、お腹の赤ちゃんに届きます。
お腹の中でまだ成長段階にいる赤ちゃんに強い負担がかかり、血管を収縮させる作用が働きます。
すると、成長に必要な赤ちゃんに酸素や栄養が送られにくくなり、流産・低体重出生などの原因となる可能性が出てきます。
と!脅しているようにも見えますが、これはあくまで多量摂取した場合です。
マタニティブルーなどにならずコーヒーや炭酸飲料で心がリラックスできるのであれば、きちんとした分量でさえあれば許容範囲といわれています。
1日2杯程度の300㎎であれば悪影響は出ないとされています。
●授乳中の方
お母さんが摂取したカフェインは、ごく少量ですが母乳を通して赤ちゃんに送られます。
産まれて間もない赤ちゃんは妊娠中の赤ちゃんと同じで、抵抗力や免疫がまだ多くありません。
よって授乳中のカフェイン摂取も、母乳を飲んでいる赤ちゃんにとっては大きな負担となります。
●幼い子供
まだ体が小さい内は、ごく少量のカフェインでも刺激が強く、大人よりも強く影響(副作用)が出てしまいます。
カフェインの覚醒作用で眠れなくなってしまい、家事育児でお疲れのお母さんとしては夜はきちんと寝て欲しいものですよね。
ただ、ここまで読んでいただいて、「私もそれぐらいなら飲める!」「幼い子供にあげなければ良いんでしょ?」と過信して摂取せず、妊婦さんなら毎月の定期健診など、出生後なら3か月、6か月健診、普段行き慣れている医療従事者にまず相談し、アドバイスをもらいましょう。
骨の形成
カフェインまたは炭酸飲料が骨に対して悪影響を及ぼすのではないか、という懸念があります。
昭和世代の方は、幼い頃「炭酸を飲んだら歯が溶ける、虫歯になる」と言われたこともあるでしょうか。
しかし昨今の研究体制の向上に伴い、カフェインはカルシウムの体内動態にほとんど影響が無いことが発表されています。
骨の健康にとって最も大切なのは、カルシウムとビタミンDを十分に含む栄養バランスの良い食事を摂る&定期的な運動です。
では、どのくらいの量が適切なのでしょう。
カフェイン摂取の適量
成人の場合・・・
1日にレギュラーコーヒー3~5杯(400mg~450mg)、炭酸飲料8缶程度
この摂取量を超えなければ副作用の悪循環に陥ることは無いといわれています。
子供の場合・・・
4~6歳 45mg
7~9歳 62.5mg
10~12歳 85mg
<参考>
コーラ1缶・・・355mlの内、約36~46mg
チョコレート・・・ 50gの内、約15mg
これをスクリーンショットなどで記録しておけば、いつでも確認することができるので、分かりやすく数値化しました。
と、ここまではカフェインについて多くを語りましたが、実際にカフェインを摂る・摂らないは読んでいる貴方の考え方次第です。
そして「摂らない」というチョイスをした方、もしくは健康志向の方は、おそらくノンカフェインという単語に行き着くでしょう。
ノンカフェイン・ディカフェ・カフェインレスの違い
最近ではスーパーや百貨店をはじめ、本当に多くのノンカフェイン商品を見かけるようになりました。
「美味しくない」「味が薄い」のは遠い昔のことです。
ノンカフェイン
「ノンカフェイン」とは一言で分かりやすく説明すると、カフェインがまったく入っていない!ドリンクです。
とっても分かりやすいですよね。
本来のコーヒーや炭酸飲料と変わらないので、「カフェインの副作用に対して、気にすることなく普段の飲食を楽しめる」ということです。
なんて素晴らしい商品開発・成分調整でしょうか。
そこは現在の研究者の方々に感謝すべく、有り難くノンカフェインを探しましょう。
妊婦の方やご出産祝い、健康志向の方へ、ノンカフェインのドリンクセットがちょっとしたプレゼントにも喜ばれるそうですよ。
身近にある有名処のカフェやコーヒーショップでもノンカフェインのドリンクを揃えているお店が増えてきていますし、コンビニやスーパーでもよく見かけるようになりました。
それだけ自身の体のことを考え、向き合い、本当に良いものを体に取り入れたいという思考の方が多くなった時代といえますね。
とはいえ、カフェイン成分のある本来のコーヒーや炭酸飲料には、良い作用(利尿や解熱鎮痛作用)もありますので、摂取を控えるべきではない方は適度に摂取した方が良い場合もあります。
自己判断で量や種類を試してみるのも、良いですが、くれぐれもその時々の自身の体調によって作用が異なることを忘れないでください。
特に持病のある方は医療従事者の判断を仰ぐのがベストな選択です。
私がここまで注意喚起をするのは、何を隠そうとも、コーヒー大好き人間だからなのです。
ここ数年、コーヒーしか飲んでいません。食事の時は少し水を飲むくらい。
毎日コーヒーを1Lは飲んでいます。
でも体に不調がある訳はなく、健康診断も常に健康!血もサラサラ!と、こんな体質の人間もいますので、くれぐれもご自身の体と向き合うようにお願いしますね。
ディカフェ
「カフェインが入っているドリンクから、カフェインを取り除いたもの」とお伝えすれば分かりやすいでしょうか。
ここで注意です!
カフェインが元々入っているものに対して、そこからカフェインを取り除く。
そう、完全に100%の除去は不可能です。
と言っても、除去率はほぼ99%に近い数字が出されていますことと、コーヒーの味により近いまま味わうことができるので、
こちらもノンカフェイン同様、ディカフェコーヒーがメニューに入っているお店もちらほら見るようになりました。
「100%除去できないなら、最初からノンカフェインを注文すれば良いんじゃないの?」という質問はこの少し後でお答えしましょう。
カフェインレス
「カフェインがほとんど入っていないもの」がカフェインレスに分類されます。
ノンカフェイン(まったく入っていないもの)と違い、少しだけカフェインが入っています。
含有量はディカフェと似ていて、約0.1%以下です。
つまり、ディカフェとカフェインレスのカフェイン含有量は同じ99.9%ほどになります。
カフェインの種類のまとめ
【カフェイン】
コーヒー、炭酸飲料、ココア、お茶(玉露)に含まれる、良い作用と副作用のあるもの。
【ノンカフェイン】
カフェインが100%入っていないので、副作用を気にせず飲めるもの。
【ディカフェ】
カフェインの入っているドリンクから、取り除く工程によって約99.9%のカフェイン成分を除去し、含有率0.1%以下のもの。
【カフェインレス】
ドリンクを製造する最初の段階からカフェイン含有率0.1%以下に抑えられているもの。
どうでしょうか?
こうすると、それぞれの違いがハッキリしましたね。
どのタイプをチョイスするかは、あなた自身で選ぶことです。
私はここでは「〇〇が良いよ」とは言えませんし、私にも好きで決まっているタイプがあるので、自身に合ったタイプを探してみてくださいね。
健康で美しく、リラックスもできるノンカフェインドリンク
全ての商品タイプをご紹介したいところですが、
本当にいろんな種類ドリンクが多く出ているので、代表的かつ皆様がよく耳にする&聞きなれているドリンクをご紹介しましょう。
まずは・・・
【お茶シリーズ】
①麦茶・・・老若男女を問わず万人向け、赤ちゃんもOK!
②昆布茶・・・正真正銘のノンカフェイン!
③はと麦茶・・・マイルドで癖のない味。女性の美白材料としてなど、体の中も外も健康で綺麗に導いてくれる優秀茶!
④杜仲茶・・・カフェインレス! 杜仲の葉っぱはメタボ(高血圧・高脂血・高血糖)にも効果出るとの報告も上がっています!
⑤そば茶・・・血がサラサラに!血管を強くする!名の通り、そばの良い香りが漂います。
⑥たんぽぽ茶・たんぽぽコーヒー・・・女性ホルモンを整える作用があり、妊活・母乳時期・更年期の方まで幅広い女性の味方かも!
⑦黒豆茶・・・黒い皮にポリフェノールの一種が含まれているので、抗酸化作用が役に立つ!
⑧ごぼう茶・・・ごぼう自体に食物繊維がとても多く、末梢の血液リンパの流れをスムーズに動かしてくれるそう。
⑨グァバ茶・・・アメリカが原産、日本では暖かい気候の沖縄で栽培しています。
⑩ウコン茶・・・カレーにもあるターメリックからできています。シーエムでも「飲み会の前にこれ1本」なんて似たようなフレーズを聞いたことがあるでしょうか。肝機能に良い成分として、体の中から働きかけてくれます。
【紅茶シリーズ】
①ルイボスティー・・・ルイボスの葉っぱエキスから作られる紅茶。色はよく知る赤ですね。妊活やダイエット、アンチエイジングに内からの健康と良いとこづくし!
②ローズヒップティー・・・別名「ビタミンCの爆弾」といわれるほど、美白・美肌に期待大!
③カモミールティー・・・別名「母性のハーブ」神経リラックス効果があり、体を温めてくれます。胃腸の弱い方にもオススメ!
④ハーブティー・・・ハーブ関係の紅茶は、元々ノンカフェインが多いです。
ノンカフェインの代表なものであれば、ローズヒップ・カモミール・ラベンダーなど)
⑤その他
ミントティー・ハイビスカス・ダンデリオン・ネトル・レモンバーベナ・レモンバーム・レモングラス、他ハーブセットなど
【コーヒー】
①カフェインレスのゴールドブレンド(約97%カット)
②スティック粉タイプのカフェインレスコーヒー(約97%カット)
【カフェ】
メニューの中にカフェインレス・ディカフェ・ノンカフェインと記載しておるものは信用してok!
さて、ここまで結局長々と単語を並べてきましたが、カフェインについての知識を少しでもお分けすることができたでしょうか?
最後にもう一度、思い出してください。
カフェインの 多量摂取・摂取して良い時期 合わない時期、たくさん物がある中で自身に合ったチョイスをすること。
普段のスーパーやコンビニでも、「カフェインレス」「ノンカフェイン」は目にするワードだと覚えていてくだされば、ご自身の体や健康について考える機会になるのでないでしょうか。
今、実践している方も、これからノンカフェイン生活を始める方も、
健康で生き生きとした毎日のため、レッツ・トライ!