
エッフェル塔からはじまる1日!パリジェンヌのお洒落すぎる朝食
フランスの首都パリは、世界屈指の経済都市であり、フランスの政治と文化の中心地です。「芸術の都」、「花の都」、「美食の街」などの異名をもち、世界中の人々が憧れ魅了する観光都市でもあります。
そんな美しいパリの今回は観光時におすすめの朝食スポットをご紹介していきたいと思います。
憧れのパリジェンヌが思う朝食に対する意識
お洒落なパリジェンヌは朝食が資本!
華やかなパリにはお洒落なブティックが立ち並び、美味しいレストランに素敵な雰囲気のカフェ、数々の美術館や由緒ある教会、歴史的建造物など、そこに住むパリジェンヌを優雅に演出し世界中の人々から脚光の眼差しをうけ続けています。
そんな世界の憧れの的でもあるパリジェンヌの1日を華やかに飾る「朝食」
最近日本では朝の支度に追われ、バタバタと準備をしている間に気づけばもう会社に行かなきゃいけない時間に!
なんて世界の日本人に対するイメージである「日本人はいつも時間に追われていて大変そう」という概念にぴったりと当てはまってしまう方もいらっしゃいませんか?
日本で育った私達が日本人である以上「時間=限られている=効率よく無駄にしない」という常識のサイクルで過ごしていれば、必然的に要らないものは省いていってしまいがちです。
ところがここパリに住むパリジェンヌ達は「時間=限られている=優雅に有益につかう」という考えの下、彼女たちは「どうすれば自分にとってストレスのないヘルシーな時間の使い方が出来るのか」というストレスフリーな物事の捉え方について、私達日本人よりも長けていると言えるでしょう。
そんなパリジェンヌの朝食に対する意識とは「その日のスタートでもあり、これから過ごす時の出発地点でもある為、自分にとって最高のプロディースをしてあげる事が一番大切である」と考えているため、彼女達の朝食は資本でもあり、その日1日の自分自身を最高へと持ち上げる為のツールでもあるので、手抜きは一切ありません。
世界的イベント「パリ・コレクション」の舞台に暮らす彼女達「パリジェンヌ」のファッションを今や雑誌やおしゃれな書籍等で目にしない日はないと言っても過言ではないでしょう、ただ彼女達はそんな華やかなイメージいは彼女達ならではの「意識」があってこそ成り立つものだと裏付けしていて、そこにはその「朝食に対する、1日の始まりの自分にとって最高のプロディースをしてあげる事」という意識が根本に持っています。
時にそれは、手を加えながら何十年着ているか分からないお気に入り洋服でもなく、大好きなおばあちゃんからのおさがりだったりでもなく、ハイブランドでもなく「体が資本」という、自分自身が最も魅力的に魅せるというパリジェンヌの伝統と考えが受け継がれて今も多くの女性を魅了しているのでしょう。
そんなパリに住むファッション業界のデザイナーからカップル、会社員の方までもが愛し続けているパリの朝食には実際にどんなメニューが出てくるのか少し覗いてみましょう。
パリジェンヌの朝食定番「タルティーヌ」?華やかな朝食メニュー
朝食は紅茶派よりもコーヒー派が多い?
「パリって時間もゆっくり進んで、みんながコーヒーを片手にベンチやカフェで寛いでそう」
なんてイメージがどうしてもつきやすいのですが、実は最近パリの現実を突きつける様な統計が発表されました。
フランス政府から発表されたその統計によると「パリに住む既婚女性の8割は共働きをしている」という数字が出ており、実は彼女達はそんなイメージとは裏腹に毎日仕事や家事にと追われて大忙し。
ではそんな彼女達がいつも食べる、簡単且つ栄養分の高い朝食メニューというのがコレ「タルティーヌ」
タルティーヌとはもともとフランス語で、「バターやジャムなどを塗ったパン切れ」という意味で、スライスしたパンの上に、色々な具材をのせたフランス式のオープンサンドイッチの事を指します。
ここで注目なのが、一見ただのサンドイッチに見えるかもしれませんが、実はこのタルティーヌ、流石は世界のパリジェンヌです、彼女達はこのスライスされたパンの上に本当に様々な食材やフルーツ、時にはヨーグルトやココナッツオイルをのせて食べたりするのです。
またこのタルティーヌは平日学校に行く前で忙しい、子供達さえも自分達で好きなジャムやハチミツなどを塗って食べられている程、パリの朝食を代表する皆んなから愛された一品なのです。
ただ、忙しい平日の朝とは打って変わり、週末の休みの朝はゆっくり寝坊するのがパリジェンヌ。
お腹がペコペコで目が覚めたら、お楽しみは贅沢なブランチタイムです。週末ブランチに欠かせないのは「クロワッサン」や「パン・オ・ショコラなどのヴィエノワズリー(菓子パン)」
冷凍庫にストックしてある冷凍ヴィエノワズリーを出して、オーブンで15分焼けば、焼き立てアツアツをいただけます。ミニタイプだったら、欲張ってパン・オ・レザンも併せて、朝から豪華な3種類の味を家族で楽しみます。
そしてパリジェンヌといえば、紅茶ではなくたっぷりとミルクと砂糖、はちみつを入れてホクホクに温まったカフェオレを一緒に飲むのが常識。朝の食卓からタルティーヌとカフェオレを贅沢に堪能するなんて羨ましすぎ!
大公開!パリを訪れた際に朝食が楽しめるカフェ一選
焼き立てブレッドやマフィンを召し上がれ
パリのカフェは50mごとに必ず一軒カフェがあると言っても良いほどカフェ文化が発達していて早朝から営業をしているところも多く、その文化は今や単にコーヒーを飲みながら少し休憩をするスポットという訳ではなく、パリジェンヌ達の生活の一部となっています。
そんな中、パリへ旅行をしにきた方に今回は「朝食が楽しめるカフェ」を一挙にご紹介!
旅程の中でスッカリ行きつけになってしまいそうなお店から、一人でフラッと入りたくなる様なお店迄とっておきのカフェ情報をどうぞ。
Café de Flore(カフェ・ド・フロール)
こちらカフェ・ド・フロールは1885年創業のパリが誇る歴史一古いカフェです。フロールの名前は店のサン=ジェルマン大通り側に設置されている春の女神、「フロール」から由来しており、1913年頃には、サン=ジェルマン大通りに住んでいた詩人のギョーム・アポリネールが、詩人のアンドレ・サルモンと歴史的偉人達もよくフロールのコーヒーと朝食をとりに通ったと話が残っています。
今となってはパリファッションウィーク時にパリを訪れた際には世界の海外セレブやハリウッドスター、モデル達も御用達しておりパイレーツオブカリビアンの「ジョニー・ディップ」やシャイニングの「ジャック・ニコルソン」、「ローラン・バカル」等がよく来店しているという目撃情報も上がっているほど。
カフェ・ド・フロールの朝食といえば「パリの朝食のもう一つの定番、クロックムッシュ」
店の看板メニューとしても紹介されているこのクロックムッシュパンとは、ハムとチーズを挟みフライパンでトーストしたフランス発祥のサンドウィッチ。
食感は噛んだ時に「カリッカリ」と(クロック)と音がするので男性(ムッシュ)専用だったことからクロックムッシュと名付けられたとか。
また、他にはこれに目玉焼きを乗せれば「クロックマダム」という別の料理になります。
Café Mirabelle(カフェ・ミラベル)
今インスタグラム上で爆発的に人気が上がってきている「Café Mirabelle(カフェ・ミラベル)」
ここの特徴は朝食メニューの中にケーキが入っており、シングルから4人分、6人分、8人分と注文ができ朝から出来立てのケーキを食べれるのが絶品。
また価格としてはシングルは€3.80、4人分は€15、6人は€21、8人は€27と良心的なものとなっており、大人数でシェアするように注文していけばかなりお得でしょう。
その他、手作りのペストリーやホットチョコレート、ジャンドゥジャ、絞りたての100%ジュースにセイロンティー等、季節のフルーツグラノーラはケーキに並ぶ人気メニューの一つですので思い切って全部頼んでみてもいいかもしれませんね。
そして、毎週月曜日と火曜日は定休日であり、営業時間は朝の8時から夕方の6時までとなっていますので、もし訪れる際にはご注意してください。
Les Deux Magots(レ・ドゥ・マゴ)
続いてはパリ有数の観光地「サン=ジェルマン・デ・プレ教会」に面した「カフェ・ドゥ・マゴ」をご紹介します。
ここの特徴としてはまず、テラス席にて目の前のサン=ジェルマン・デ・プレ教会を一望に優雅にカフェオレと朝食をとるところから始まります。
テラス席の為、雨天時には上に屋根もあるため利用は可能ですがやっぱり天気のいい日に堪能するのが絶品。
毎年世界各国から沢山の観光客を惹きつけており、客層7割は観光客、残り3割が常連客となってる程、いまやただのカフェとは名ばかりの観光スポットとしても注目を浴びています。
また、1885年創業のカフェ、ドゥ・マゴは、1919年からオーベルニュ地方出身の有力一族マティヴァ一家の所有物として資産扱いもされており、その後は変に改装やリニューアル等一切せず、当時から引き継がれるマティヴァ一家の家宝や装飾は昔から何ひとつ変わらず展示、取り扱いされているのも必見。
数々の文人たちが使用した赤いレザークロスの長椅子やマホガニーのテーブルは、時を越えてなお栄光に魅了し続けています。
また、バリスタたちの制服である黒と白のエプロン姿は伝統を受け継いだ当時からのデザインであり、この歴史的な場所の装飾の一部とさえなっていたり。
朝食のオススメとしては種類豊富なフードメニュー。
店きってのヴィエノワズリー(菓子パン)から焼きたてのクロワッサン、マフィンは甘い匂いと華やかなデザインのお皿と共に運ばれ、片手に金メッキの装飾が入ったステンレス製のカップに熱々のカフェラテ、アメリカーノ、カプチーノが注がれれば気分は王族。
冒頭でもお伝えしたとおり、観光スポットとしても有力なカフェでもある為早朝やお昼前を狙って朝食を食べにいくと並ぶ事もなくスムーズに入店も食事もとれるためオススメです。
Culture Crepes(カルチャー・クレープ)
ここまでは朝食には欠かせない「ご飯もの」をご紹介してきましたが、Culture Crepes(カルチャー・クレープ)は何と言ってもその甘い甘いクレープを朝一から食べれるという今現地の若者たちが注目するホットなカフェの一つに入ります。
というのも、実はクレープとはフランスのブリュターニュ地方発祥の料理なんです、一般的に甘いクレープもさながら、甘くないおかず系クレープやガレットもここが発祥と言われています。
そんな発祥国の首都、パリの中にはありとあらゆるクレープやガレットのお店が立ち並び、王道メニューのプレーン、チョコ、はちみつ、塩バターや、ガレットだったら、卵、ハム、ベーコン等に加え、独自のトッピングメニューが次々と生まれています。
そんな有数のクレープ店が立ち並ぶ中、ここCulture Crepes(カルチャー・クレープ)の特徴的なクレープには、定番のストロベリーからチョコ、ホワイトチョコレートからベリーづくし迄と、女子のハートを射抜く膨大な数のカスタマイズオーダーが可能なのが一つ、あとは「おかず系クレープ」として朝から食べたいベーコンエッグクレープやサンドクレープ等、こちらも豊富な種類が出社前に寄った会社員の人たちからも人気を博し、「女子も男子も楽しめるクレープカフェ」となっています。
いまだ旅行ブックやインターネット上でもあまり情報が上がっていない為、観光客でごった返し担っている訳でもなく訪れるなら絶対に今がチャンス!忙しい観光の合間でも、ゆったりパリっ子気分が味わえること間違いなしです。
また、早朝からテイクアウトをして食べながら朝のパリを街歩きするのも違った雰囲気が出ていいかもしれません。
もちろんクレープと同様に、ガレットも注文とテイクアウトが出来るのでこちらもまた目が離せない一品となっています。
パリを優雅に堪能
如何でしたでしょうか?
ここまでパリに訪れた際におすすめの朝食を楽しめるカフェについてご紹介してきました。
パリには有数のカフェが数多く立ち並んでいますが、お昼からの営業するお店も多く、早朝や朝食がとれるカフェはその数とは逆に余り多くありません。
折角日本から遠いヨーロッパ、フランスのパリまで訪れたのならパリの夜も昼も朝の景色も全て思いゆくままに優雅に堪能するのもいいのかもしれませんね。