これって反抗期?小さな子どもの反抗期の特徴とその対処法3つ

ついこのあいだまでとっても甘えん坊だった我が子。
でも最近なんだか子どもの態度が反抗的になってきたような・・・と悩んでいませんか?
子どもが反抗的な態度をとるようになったのは、心が成長して反抗期に入ったからかもしれません。
今回は、小さな子どもの反抗期の特徴とその対処法についてご紹介します。

子どもの反抗期は3回訪れる!


反抗期といえば、多くの人が思春期頃にやってくるものというイメージを持っていることでしょう。
しかし、子どもの成長の過程で反抗期は3回訪れると言われているのです。

まず1回目は、2〜3歳頃に訪れる第1次反抗期。第1次反抗期は通称イヤイヤ期と呼ばれています。
そして2回目が、小学校低学年頃に訪れる中間反抗期。
3回目に訪れるのが、思春期頃の第2次反抗期です。

今回は3度訪れる反抗期の中でも、子どもがまだ小さい頃に訪れる第1次反抗期と中間反抗期の特徴と対処法を見ていきましょう。

小さい子どもの反抗期の特徴は?

【2〜3歳の反抗期】第1次反抗期(イヤイヤ期)の特徴

子どもの反抗期の中で、まず最初にやってくるのが第1次反抗期です。
第1次反抗期は2〜3歳頃の小さな子どもの反抗期のことで、早ければ1歳半頃から兆候がみられる子もいます。

通称イヤイヤ期と呼ばれる第1次反抗期は、その名の通り何をしても「イヤ!」となってしまうのが特徴です。
子どもにとって気に入らないことが起こると、泣き叫んだり地面に寝転がってジタバタしたり、さまざまな形で不満を表現しようとします。
イヤイヤ期がピークに達するのが2歳くらいであることから、魔の2歳児なんて言葉もあるくらいです。

イヤイヤ期では、何をするにも「イヤ!」と言って泣き叫ぶ子どもの姿に悩んでしまう人も多いですが、イヤイヤ期に突入したということは、子どもが意思を持って自己主張できるようになったということ。
子どもの心がしっかりと育っているのだと思って、暖かい気持ちで見守ってあげましょう。

【小学校低学年の反抗期】中間反抗期の特徴

子どもの反抗期の中で2回目にやってくるのが中間反抗期です。
中間反抗期は6〜10歳頃、つまり小学校低学年頃の子どもにみられます。

中間反抗期の子どもは、やたらと口ごたえするようになったり、親が叱ったり注意したことを無視したり、少しのことですぐに怒ったりしてしまうのが特徴です。

中間反抗期の頃の子どもは、親と過ごすことの多かった幼児期を卒業して小学校に通い始めることで、友達との関係を大切にするようになります。
この時期の子どもは、両親以外の人と人間関係を築くことで、これまで絶対的な存在だった親が絶対的な存在ではなくなります。
そのため、子どもが「嫌だ」と感じたことや「おかしい」と感じたことに反抗するようになるのです。

中間反抗期の子どもは、屁理屈をこねたりして憎たらしく感じてしまうこともありますが、屁理屈や口ごたえをしたりできるのも、子どもの論理的な思考力が育ってきている証です。
また、子どもが少しずつ家庭から自分自身の世界へ踏み出して成長している証拠でもあるので、安心して見守ってあげましょう。

第1次反抗期(イヤイヤ期)への上手な対処法3つ

①感情的にならず穏やかに対応する

第1次反抗期、いわゆるイヤイヤ期の子どもには、感情的にならず穏やかな対応をすることが大切です。
イヤイヤ期の子どもと一緒にいると、何をしても「イヤ!」と泣き喚く子どもに対してイライラして、つい感情的になってしまいがちです。
しかし、2〜3歳頃の子どもは大人から感情的に怒られても「怖い」と感じるだけです。
反抗して感情的に怒られることが続けば、「親に自己主張をすると怒られる」と感じて、親の顔色を伺うようになってしまうこともあるんですよ。

イヤイヤ期の子どもはまだ上手におしゃべりできない子も多いので、親ができるだけ気持ちを汲み取ってあげることが大切です。
子どもの自己主張を受け入れているという姿勢を見せるためにも、できるだけ穏やかにイヤイヤに対応するようにしましょう。

②選択肢を与えて子どもに選ばせる

イヤイヤ期の子どもに対応するときに効果的なのが、選択肢を与えて子ども自身に選ばせる方法です。
イヤイヤ期の子どもは、なんでも「自分でやりたい!」「自分で決めたい!」と感じています。
自分でやりたかったことができなかったり、自分で決めたかったのに親が決めてしまって不満な気持ちが、イヤイヤとなって現れているのです。

そのため、靴を履くときには「〇〇ちゃんが自分で履く?それともママが履かせてあげる?」と聞いてあげたり、お着替えの時には「赤のシャツと青のシャツどっちが着たい?」と聞いたりすると、子ども自身も「自分で決められた!」という気持ちになって満足しやすくなります。
この方法で意外なほどイヤイヤの頻度が減ることもあるので、ぜひ試してみてくださいね。

③なぜダメなのか理由を説明してあげる

イヤイヤ期の子どもはなんでも自分でやりたがって反抗します。
しかし、2〜3歳頃の子どもには能力的にできなかったり、してはいけないことをしたがったりすることもありますよね。
そんな時には、「ダメなものはダメ!」と叱るのではなく、なぜできないのか・なぜダメなのかを説明してあげましょう。

例えば、走っては危ない駐車場などで子どもが走り出そうとしてイヤイヤが始まった時には、「車にぶつかっちゃうかもしれないし危ないから駐車場では歩こうね」というように、『なぜダメなのか』『どうすべきなのか』を簡潔に説明してあげる事が大切です。

イヤイヤ期の子どもは、まだ上手におしゃべりはできなくても、大人のいうことは理解しています。
泣き叫んでいて子どもが話を聞いてくれないときは、抱き上げるなどして落ち着かせてから説明してあげましょう。

中間反抗期への上手な対処法3つ

①子どもの話をきちんと聞いてあげる

小学校低学年頃の中間反抗期の子どもへは、子どもの話をしっかりと聞いてあげることが大切です。
中間反抗期の子どもは、だいぶ自分の考えを言葉で表現できるようになってきたものの、まだまだ拙い部分も多いですよね。
そのため、子どもの話を聞いている時につい大人が話を遮ってしまうこともあるのではないでしょうか。

しかし、中間反抗期の子どもは「自分の意見を聞いてほしい」「受け入れてほしい」と思っています。
子どもの話は、たとえ途中でおかしいと思っても最後まで聞き、いったん「そっか、そう思ったんだね」と受け入れてあげること
が大切です。
いったん受け入れた上で「でも〇〇だからそれはできないね」など、ダメなことはダメと伝えるようにしましょう。
そうすることで、頑なに反抗的だった態度が和らいで、親の意見も聞いてくれるようになります。

②親が間違っていた時には謝る

中間反抗期の子どもは、「でもママだって前〇〇してた!」という口ごたえをすることも多いですよね。
そんな時には、「ママは大人だからいいの!」と言い返すのではなく、親が間違っていた時には素直に謝るようにしましょう。
間違ったことをしてしまった時には謝るという基本的な姿勢を親が見せることで、子ども自身も謝ることに抵抗を感じにくくなります。

親が間違っていた時でも「些細なことだから」と謝らないでいると、子どもの不満が溜まって反抗的な態度がより加速してしまったり、子どもが悪いことをした時に謝りたがらなくなったりすることが考えられます。
些細なことでも大人の発言に矛盾がある場合などは、子どもに「ごめんね」と謝るようにしましょう。

③気持ちを伝える

中間反抗期の頃の子どもは、口が悪くなりがちです。
時には親に向かって「バカ!」と言ってくることもあるかもしれませんが、そんな時には言われた側がどんな気持ちになるかを伝えましょう。

「なんでバカって言うの!」や「バカとか言わないの!」と頭ごなしに叱ってしまうと、子どもも引っ込みがつかなくなって反抗的な態度をとりますが、「バカって言われると悲しいよ」と悲しそうに伝えると、子どもも反省してくれます。
また、「こうされてこんな気持ちになったよ」と伝えるようにしていくと、子どもが相手の気持ちを考えて行動するきっかけにもなりますよ。

第1次反抗期(イヤイヤ期)の子どもへのNG対応とは?

曖昧な言葉で叱る

イヤイヤ期の子どもへの対応でしてはいけないのは、曖昧な言葉で叱ることです。
イヤイヤ期の子どもにイラっとして、つい「いい加減にしなさい!」「なんでそんなことするの!」と叱りたくなってしまうことってありますよね。
しかし、「いい加減にしなさい」「なんでそんなことするの」という言葉は2〜3歳の子どもにとってはとても曖昧で、なぜ怒られているのか理解できないのです。

イヤイヤ期の子どもになぜ叱るのか分かってもらうためには、先述の通り『なぜダメなのか』『どうすべきなのか』を伝える事が大切です。

脅すように叱る

イヤイヤ期の子どもに「いい子にしないとおやつあげないよ!」のような交換条件付きの叱り方をしていませんか?
言うことを聞いて欲しくてついついやってしまいがちですが、このような叱り方は子どもにとっては脅しでしかありません。
また、「おやつをもらえない」という部分にショックを受けてより大泣きしてしまうこともあるので、交換条件をつけて脅すように叱るのはやめるようにしましょう。

また、同じように「おやつあげるから静かにしてね」ともので釣っておとなしくさせるのもできれば控えたい対応です。
もので釣ると一時的におとなしくしていてくれるかもしれませんが、子どももだんだん知恵がついて「大泣きすればおやつがもらえる」と思ってしまうからです。
子どものイヤイヤをその場しのぎの方法で手っ取り早く解決しようとせず、根気強く付き合ってあげるようにしましょう。

突き放す

イヤイヤ期真っ最中の子どもは、イヤイヤが始まるとその場から動かなくなってしまったり、地面に寝転がって駄々をこねることも多いですよね。
そんな時にやってしまいがちなのが、「じゃあもう知らないからね!バイバイ!」と子どもを突き放してしまうことです。

しかし、まだまだ小さい2〜3歳の幼児にとって、親から突き放されるのは何よりもショックな出来事です。
子どもを突き放して不安にさせて泣き止ませるのではなく、抱っこしてあげるなどして安心させ、子どもの気持ちを落ち着かせましょう。

中間反抗期の子どもへのNG対応とは?

子ども扱いする

中間反抗期の子どもは、小学校という親と離れた状況で過ごすことによって、徐々に精神的に自立していっています。
そのため、子ども扱いされることをとても嫌がる傾向にあるのです。

子どもに口ごたえされると、つい「子どもはダメなの!」などと言い返してしまいがちですが、きちんとひとつひとつ理由を説明してあげるようにしましょう。
子ども扱いせずに一人の人間として対等に扱ってあげると、子どものプライドも満たされて反抗的な態度が和らぐことが期待できます。

子どものことを管理しすぎる

小学校低学年はまだまだ子どもなので、親がさまざまな面で手出し・口出しをしてしまいたくなりますよね。
我が子がきちんとできているのか心配になる気持ちはあるでしょうが、子どもが中間反抗期に入ったらグッとこらえ、できるだけ子どもの行動への手出し・口出しは控えましょう。

「宿題やったの?」「明日の時間割は?」など、親からすると心配で聞いていることも、この時期の子どもは「うるさいなぁ」くらいにしか思っていません。
あまりしつこくすると子どもの反抗的な態度に拍車がかかることもあるので、あまり子どもの行動を管理しすぎないようにしましょう。
忘れ物をして学校で怒られたとしても、子ども自身で「今度から気をつけよう」と学びにつながることもあるものです。

小さい子どもの反抗期は成長の証


いかがでしたか?今回は、幼児から小学校低学年頃にやってくる子どもの反抗期についてご紹介しました。
反抗期がやってくると手に負えなくなってしまう子どもを見て、「これまでの育て方が間違っていたの?」と不安になってしまうこともあるかもしれませんが、反抗期は子どもが順調に成長している証です。
反抗期の小さな子どもへの対応に困っている方は、ぜひ今回ご紹介した対処法を試してみてくださいね。
「こんなことが言えるくらい成長したのね」と、子どもの反抗期を前向きに捉えて接していきましょう。

また、イヤイヤ期や中間反抗期の時期の小さい子どもは、親に反抗しながらも両親のことが大好きで、甘えたい気持ちを持っています。
子どもが甘えてきた時には思いっきり甘えさせて、親子で仲良く反抗期を乗り切りましょう!

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