【新たな京都の魅力】”京都市以外”の魅力的な観光スポット

世界中から多くの人々が訪れる観光都市である京都。
そんな京都の市内の名所は、もう何度も行ったことがあるという方も多いはず。
そこで今回は、”京都の市外で訪れたい観光スポット”をご紹介します。
意外と知らない名所が実はたくさん存在する市外は「もうひとつの京都」として注目されつつあります。新たな京都の魅力を再発見してみましょう。

京丹後市の花公園【花郷OKADA】


画像・情報提供:KYOTO SIDE
山がまるごと花公園!圧巻の花風景が楽しめるスポット
【花郷OKADA(はなごうおかだ)】は京丹後市網野町の75,000㎡におよぶ広大な花園です。
山を切り開いて作られたその広さは、なんと甲子園球場の5倍以上という圧巻の広さを誇ります。京都縦貫自動車道の京丹後大宮ICから車で約30分。国道178号線から山の方へ向かって進んでいくと、突如目の前に現れる広大な美しい花公園。4月中旬から6月中旬にかけて、約20種類以上の色取り取りの花が咲きます。

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次々と見頃を迎える花に囲まれて
4月中旬に見頃を迎えるチューリップはなんと約4万5千球、他にもミツバツツジ、久留米ツツジ、八重桜なども堪能することができます。5月に入るとヤマブキ、姫りんご、ドウダンツツジ、オオムラサキツツジ、コデマリ、ふじ、そしてバラやヤマボウシ、サツキなど次々と開花を迎え、広大な土地に色鮮やかな花々が咲き誇ります。訪れる時期によって次々と見頃の花が変わっていくので、いつ訪れても異なる花々を愛でることができるのも【花郷OKADA】の魅力です。

画像・情報提供:花郷OKADA
園内にはロマンチックなバラのアーチも
【花郷OKADA】の園内にはバラが4000株以上あり、ロマンチックなバラのアーチを楽しむことができます。こちらは5月下旬くらいからが見頃です。写真映えもしそうなので家族で訪れたいですね。【花郷OKADA】は山を切り開いて造られているため道にアップダウンがありますが、ところどころにパラソルやベンチがあるので気軽にピクニック気分を楽しむこともできます。お弁当は持ち込み可能なので、花を愛でながらランチを楽しむのも良いですね。

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フードコーナーが充実
そしてもうひとつのお楽しみが”花より団子コーナー”と名付けられたフードコーナー。綺麗な花を満喫した後はフードコーナーで軽食を楽しむことができます。【花郷OKADA】を運営しているのは地元でブルーベリーやいちごなどを生産している北磯ファームという会社です。フードコーナーでは自社ファームで育てたいちごで作ったいちご大福にわらび餅、京丹後の郷土料理、ばら寿司(焼きさばそぼろが入った、ちらし寿司)や地元のジャージー牛乳を使ったアイスなどを手作りのフードを販売しています。

■基本情報■
【花郷OKADA】
京都府京丹後市網野町木津岡田
TEL 0772-74-5005
開園時間 9:30~16:30(入園は16:00)
無料駐車場 乗用車100台/大型バス10台
入場料 大人700円(中学生以上)、小人(小学生)350円、幼児無料
※ペット不可

本場宇治茶を楽しむ辻利兵衛本店


画像・情報提供:KYOTO SIDE
大人向け宇治茶を贅沢空間でいただく
京都府宇治市。京都市の南側の位置にあたり、京都駅からは電車で約20分で行くことができます。山岳に囲まれた自然豊かな都市で、観光名所としても有名ですが、宇治市といえばやはり宇治茶。辻利兵衛本店は宇治抹茶をいただくなら是非押さえておきたい茶寮です。
江戸時代の製茶場と茶蔵をリノベーションした辻利兵衛本店の茶寮では、日常の喧騒を忘れられる何ものにも代えがたい時間を過ごせます。シックでモダンな大人向けの空間で、洗練された宇治茶スイーツの数々を頂きながら、贅沢なひとときを味わいましょう。

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目にも心にも染み渡る美しいメニュー
12時間、氷が滴る速度で抽出した宇治の雫で、テアニンとアミノ酸の濃厚な旨味を堪能できる逸品「氷出し 玉茶」(税込1,296円)。グラスを軽く手で回すと、グラス上部に芳醇な香りが充満します。テアニンが多いのは、覆い下茶園にて直射日光を遮り育てるため、旨み成分であるテアニンが渋み成分であるカテキン等に変化せずに、茶葉に蓄えられ旨みがありまったりとした宇治の滴のような味わいの茶葉となります。まるでワインを飲んでいるかのようなビジュアルも素敵です。
艷やかな緑で彩られた芸術品のようなお濃茶パフェ「宇治誉れ」(税込1,728円)は、高級感漂う抹茶和栗のトリュフや寒天、碾茶ジュレなど、幾重にも重なる宇治の香りと美味しさを体感できます。

■基本情報■
【辻利兵衛本店】
TEL:0774-29-9021
住所:宇治市宇治森若41
営業時間:茶寮10:00〜18:00(LO17:00)
定休日:火曜(祝日は除く)
アクセス:JR宇治駅北口から徒歩4分

日本三景のひとつ、【天橋立(あまのはしだて)】

神様が作った?奇跡の地形と呼ばれる【天橋立】
「丹後国風土記」によると、日本の神様イザナギノミコトが天界と下界を結ぶために架けたハシゴが倒れて、そのまま一本の陸地になったのが天橋立と伝わります。そんな神様が作ったかのような奇跡の地形「天橋立」が地球上に現れたのは約4000年前のこと。実際には宮津湾の海流と阿蘇海の海流がぶつかって砂が堆積したことによって生まれた地形です。古代より日本人は天橋立を神の気配を感じる“特別な場所”と考え、奈良時代には国府を置くなど丹後国の中心として栄えました。

国内外から観光客が訪れる日本有数の観光地
島国である日本を象徴する3つの絶景を日本三景といい、天が日本人に与えてくれた自然の恩恵です。そのひとつがこの【天橋立】。金閣寺を建立したことなどで有名な足利義満も6度も訪れたと言われ、文珠山から天橋立を眺めて「宇宙の玄妙」と称え大絶賛したとつたわる絶景スポットです。【天橋立】は5000本に及ぶ青い松並木と白い砂「白砂青松」が大変美しい場所として、年間200万人に人々が国内外から訪れる日本でも有数の観光地でもあります。

歴史的風土として名高い名所
また平安時代には都人の憧れの地でもあり、和歌や庭にその思いを馳せました。さらに画聖・雪舟の水墨画「天橋立図」は国宝に指定されています。1000年以上、日本人の心の拠り所となってきた【天橋立】は京都府によって当時のままの風景を保存するための活動がなされています。【天橋立】は全長3.6kmと歩くには少し長いので、レンタサイクルやモーターボードで楽しむのもおすすめです(徒歩で約50分、自転車で約20分)。【天橋立】は、日本百選にも多数選ばれています。(日本の名松百選、日本の名水百選、日本の道百選、日本の白砂青松百選、日本の渚百選、美しい日本の歴史的風土百選、日本の歴史公園百選、日本の地質百選)何千年もの歳月を経て造られた神秘の地をぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。

■基本情報■
【天橋立】
TEL:0772-22-8030(天橋立駅観光案内所)
所在地:京都府宮津市文珠天橋立公園
営業時間:散策自由
料金:無料
定休日:無し

ノスタルジックな雰囲気を楽しめる【溝尻舟屋群】

宮津天橋立の文化的景観
京都府の北部、阿蘇湾の溝尻にある舟屋群です。【溝尻舟屋群】は、「宮津天橋立の文化的景観」として国の重要文化的景観に選定され、保全を図りはじめたところ。30軒ほどの舟屋が立ち並び、ノスタルジックな雰囲気のなか街並を散策できます。
ちなみに江戸時代には天橋立の砂州がだんだんと堆積して陸続きになってしまいそうになったことがあるのだとか。それにより潮通しが悪くなって内海(阿蘇海)が不漁になったり、船で外海への出入りもしづらくなったり、これは死活問題だと溝尻の漁師さんたちが大変不安に思っていた時期があり、「天橋立を切断してほしい」と宮津藩になんども請願するも、智恩寺の反対などもあり請願は退けられてしまった…というエピソードが古文書に残っているそう。
画像・情報提供KYOTO SIDE
【溝尻舟屋郡】の船着場からは天橋立も一望できます。住宅街にもなっているので、住民の方に迷惑をかけないように街歩きを楽しみましょう。【天橋立】と合わせて観光するのもおすすめです。

癒しを求めて、【綾部ふれあい牧場】


画像・情報提供:KYOTO SIDE
動物たちと自由にふれあえる
ウサギにヤギにネコ…もふもふのかわいい動物たちと1日中遊べる綾部ふれあい牧場をご紹介します。
綾部ICから車で約5分、道なりの看板に導かれた先にある【綾部ふれあい牧場】があります。こちらには馬や羊、ヤギ、ウサギ、ネコなどたくさんの動物が暮らしており、自由にふれあうことができます。
ここにいる動物たちは、牧場のスタッフさんによって愛情豊かに育てられ、動物たちはとてもフレンドリー。

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出典:KYOTO SIDE
キュートなウサギにエサやり体験
まずはウサギ小屋へ。こちらは柵の中に入ることはできませんが、柵越しにニンジンをあげることができますよ(1カップ100円)。のぞき込むだけで寄ってくる可愛いウサギたち。ニンジンをもらったら、そそくさと安全な場所で食べ始めるのもたまりません。

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もふもふでアクティブなヒツジとヤギも
ヒツジとヤギは天気が良ければ外に出てきます。この子達にもウサギ同様、ニンジンの餌をあげることができます。ウサギに比べてかなり大きいので、はじめは緊張しますが、噛まれることはないのでご安心を(いじわるせずにあげることがポイントです)みんなおとなしいので、小さなお子さんでも安心してふれあえますよ。

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バーベキューやジビエ料理も満喫できます
【綾部ふれあい牧場】ではランチも見逃せません。こちらでは前日までに予約をすればバーベキューができますよ(2800円)。黒毛和牛の霜降りカルビや京都牛、ソーセージ、牧場近くにあるパン屋さん「サンクミッシュ」のパンや地元産の野菜など盛りだくさんです。(内容は変わる可能性あり)

■基本情報■
【綾部ふれあい牧場】
電話:0773-48-1000
場所:綾部市位田町桧前81
時間:10:00~18:00(冬季は~17:00)
休み:火曜日

純白の花が森を埋め尽くす【綾部のシャガ群生地】


画像・情報提供:KYOTO SIDE
純白の花が魅せる奇跡の絶景
見渡す限り咲き誇る、無数の白い花。
神秘のヴェールに包まれた静謐な森の中で、木漏れ日に照らされてキラキラと輝くその光景は、まるで純白の絨毯のよう。
こちらは、京都府綾部市の“水源の里”で知られる老富(おいとみ)で発見された【シャガ群生地】です。
今年も4月下旬から5月中旬にかけて、このような幻想的な風景を見ることができます。

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シャガとはどんな花?
シャガは、白地に黄色と紫の個性的な模様が入ったアヤメに似た植物で、人里近い湿った森林に群生する常緑多年草です。草丈は30〜50センチほどで、地下茎を伸ばして群生するのが特徴。地元では“ミソショウブ”と呼ばれており、もともとは近隣の民家の軒先でちらほら見られていた、住民のみなさんにとっては身近な花だそうです。見ごろは4月下旬から5月中旬にかけてですが、訪ねる前に電話で咲きごろを確認することをおすすめします。SNS映えも間違いない幻想的な風景を、大切な人と一緒に堪能してみてはいかがでしょうか。

画像・情報提供:KYOTO SIDE
綾部市では、過疎化や高齢化が進んだ集落を「水源の里」と位置づけて集落再生に取り組んでいます。シャガはその地である老富で見つかった貴重な観光資源。多くの方に現地へ来て楽しんで見てもらえるよう、住民による美化作業が行われ、400m以上続く「シャガの小径」を整備しました。

■基本情報■
所在地:京都府綾部市老富町在中
TEL:0773-42-9550(綾部市観光協会)

魅力的な観光スポットは市外にもたくさん


今回は京都の、京都市以外にある魅了的な観光スポットをご紹介しました。気になる場所はありましたでしょうか?市内だけに止まらない京都の魅力に触れて、京都旅行を一層充実させてみてくださいね。

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