
美術館にあるカフェのおすすめは?アートの余韻に浸れる美術館カフェ特集
美術館でアートを楽しんだ後は、カフェでゆったりとその余韻を楽しみたいですよね。そんなときにおすすめなのが、美術館にあるカフェ。美味しいコーヒーや紅茶を楽しみながら、今日楽しんだアートを振り返ることができます。
美術館のチケットがなくても入れるカフェもあるので、休日にゆったりとした時間を過ごすために訪れる人も。落ち着いた空間の中で、優雅なひとときを過ごしてみませんか。
美術館カフェの選び方は?チェックしておきたい4つのポイント
一口に美術館カフェと言っても、いろいろなタイプがあります。そんな中からお気に入りの場所を見つけるためには、どんなポイントをチェックするといいのでしょうか。
美術館カフェを選ぶときにチェックしたい4つのポイントをご紹介します。
チェックポイント1:気になる展示はある?
美術館カフェを選ぶときは、まず気になる企画展が行われているかどうかをチェックしましょう。自分の好きなアートを楽しんだあと、その余韻に浸りながら味わうドリンクやスイーツはきっといつもより美味しいはずです。
チェックポイント2:ゆったりできる雰囲気?
ゆっくりとアートの余韻に浸るなら、カフェの雰囲気も大切です。
「自然に囲まれている」「落ち着いた雰囲気である」など、リラックスできる場所を選びましょう。また、気持ちの良い時間を過ごすためには、カフェのスタッフの対応がいいところを選びたいものです。
こういったカフェの雰囲気やスタッフの接遇に関しては、事前に口コミサイトなどでチェックしておくといいでしょう。
チェックポイント3:展示にちなんだメニューがある?
美術館カフェの中には、展示されたアートの色や形、特徴を捉えた限定メニューを提供しているところもあります。
展示にちなんだメニューは、より一層アートの余韻に浸れるポイントのひとつ。美術館カフェのすべてではありませんが、展示にちなんだメニューを取り扱っているところも多くあります。自分の好きなアートを観に行くなら、展示にちなんだメニューがあるかどうかもチェックしてみましょう。
チェックポイント4:チケットなしでも入れる?
美術館にあるカフェに行きたいけれど、気になる展示はしていないということもありますよね。実は、美術館カフェの中には美術館のチケットが必要ないところもあります。
そういったところは、ランチやティータイムに気軽に利用することができるので、展示に関わらず訪れてみましょう。
このあとは、テーマごとにおすすめの美術館をご紹介していきます。ご紹介した4つのポイントの中から、自分が重視したいポイントをしっかりチェックして、ぜひお気に入りの美術館カフェを見つけてくださいね。
ゆっくりしたいときにおすすめの美術館カフェ
ゆったりとアートの余韻に浸りたい。そんなときにおすすめなのが、落ち着いた雰囲気のカフェです。木漏れ日の中、コーヒーや紅茶を楽しみながら展示を振り返る。そんな優雅なひとときを過ごせるおすすめのカフェをご紹介します。
Café TEIE(カフェテイエン)/東京庭園美術館(東京都港区)
美しく整えられた庭園が広がる東京庭園美術館にあるのは、全面ガラス張りの開放感あふれるお洒落なカフェ。柔らかな日差しの中で、上質なドリンクやスイーツを楽しむことができます。サンドイッチやスープなどの軽食もあり、ランチタイムにもおすすめ。アルコールの販売もあるので、ワインを楽しみながらゆったりとした時間を味わうこともできます。
Café TEIE(カフェテイエン)
NEZUCAFE(ネズカフェ)/根津美術館(東京都港区)
日本・東洋の美術品を展示する根津美術館は、都心にあるとは思えない緑豊かさが特徴です。美術館の周辺には日本庭園が広がり、美しい景色を散策することができます。
根津美術館にあるカフェ「NEZUCAFE(ネズカフェ)」は、そんな緑豊かさをそのまま味わえる癒やしのカフェ。ガラス張りの壁の向こうには、驚くほど豊かな緑が広がります。自然に包まれながら味わう、こだわりのオリジナルコーヒーやスイーツは格別。都会の喧騒に疲れた心を癒やすことができます。
季節ごとに限定メニューも登場。目の前に広がる自然と料理の両方で、季節を味わうことができる美術館カフェです。
NEZUCAFE(ネズカフェ)
Cafe MORI(カフェ モリ)/上野の森美術館(東京都台東区)
上野駅のほど近くにある上野の森美術館。この美術館にあるCafé MORI(カフェ モリ)は、大きな窓から庭の木々を眺めることができるカフェです。天気の良い日は木漏れ日が心地よく、ゆったりとコーヒーや紅茶を楽しむことができます。
りんごタルトやコーヒーゼリーなど、スイーツもあるので一息つくのにぴったり。展示を振り返りながら、穏やかな時間を過ごしましょう。
Cafe MORI(カフェ モリ)
豊島美術館カフェ/豊島美術館(香川県小豆郡)
豊島美術館は、建物の中に光や音、風を取り込むことで、自然と呼応する空間を作りあげる異色の美術館です。都会の喧騒を忘れていつまでもぼーっとしていたくなってしまう。そんな豊島美術館のカフェは、美術館と同じくいつまでもくつろいでいたくなるような空間です。
豊島美術館カフェの特徴は、ドーム状で宇宙船を思わせるような形です。さらに、靴を脱いでくつろぐところも、普通のカフェにはなかなかないスタイル。自然の光が優しく降り注ぐその空間は、現実を忘れていつまでもくつろいでいたくなってしまいます。
BRING BOOK STORE(ブリング ブック ストア)/和歌山県立近代美術館(和歌山県和歌山市)
和歌山県立近代美術館は、近・現代の版画や日本画などの美術品を一万点以上収蔵した個性的な外観の美術館です。BRING BOOK STORE(ブリング ブック ストア)は、その2階にある美術館カフェ。屋内席のほかテラス席もあり、近くにある和歌山城の姿を眺めることができます。
メニューは和歌山みかんジュースやコーヒーのほか、スイーツ、3種類のカレーなど。店内に取り揃えられているさまざまな美術書や図録を読むこともできるので、近・現代のアートが好きな方には特におすすめの美術館カフェです。
BRING BOOK STORE(ブリング ブック ストア)
展示に合わせたメニューが楽しいおすすめの美術館カフェ
美術館カフェでアートの余韻に浸るなら、展示にちなんだメニューを頼んでみるのも楽しみ方の一つです。展示を振り返りながらスイーツや料理を食べると、きっとより一層アートの余韻に浸ることができますよ。
cafe Aet(カフェ・アート)/東京都美術館(東京都台東区)
「アートの入り口」として、さまざまな企画展を催す東京都美術館。この美術館にある「カフェ・アート」は、差し込む日差しが明るくお洒落な美術館カフェです。
企画展に併せた限定メニューのほか、パフェやパンケーキなどのスイーツ、ハヤシライスなどのランチメニューも取り揃えています。
美術館の入館チケットは必要ないので、気軽に訪れる人も多いようです。上野動物園のすぐ横にあり、上野公園もほど近くにあるので休日のランチにもおすすめ。よく上野公園に訪れるなら、展示ごとに変化するメニューを楽しみに立ち寄ってみるのも楽しいかもしれませんね。
cafe Aet(カフェ・アート)
カフェ ダール/ハラ ミュージアム アーク(群馬県渋川市)
ハラ ミュージアム アークは、東京都にある原美術館の別館として群馬県に開設した美術館です。牧場が隣接し、近くに温泉もあるこの美術館は、休日のリラックスタイムにぴったりの場所。そんなハラ ミュージアム アークの中にあるカフェ ダールでは、企画展に合わせたオリジナルケーキを楽しむことができます。
このオリジナルケーキは、原美術館のカフェ ダールのものが知られていましたが、現在は取扱い終了となっています。しかし、ハラ ミュージアム アークではいまだ顕在のメニューです。原美術館のカフェ ダールのオリジナルケーキが好きだった方や、休日家族で牧場や温泉を楽しみたいという人は、ハラ ミュージアム アークまで足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。
カフェ ダール
Café 小倉山(カフェ 小倉山)/横浜美術館(神奈川県横浜市)
展示室7つと11万冊にものぼる蔵書を誇る美術センターを併せ持つ、横浜美術館。そんな横浜美術館のCafé 小倉山(カフェ 小倉山)は、白を基調とした店内に自然の光が優しく降り注ぐ、明るい美術館カフェです。
パフェや小倉山ラテなどのスイーツのほか、サンドイッチなどの軽食も食べることができます。また、展覧会に合わせた限定メニューも登場。店内では展覧会に関連した作品を展示する企画展なども開催しています。
美術館の入場チケットは不要なので、ふと立ち寄ってアートな店内でゆっくりと過ごすのもおすすめ。美術館を楽しんだ方はもちろん、地域の人たちにも愛されている美術館カフェです。
Café 小倉山(カフェ 小倉山
子供と一緒に楽しめるおすすめ美術館カフェ
子供と一緒に休日を楽しみたい。そんな人におすすめなのが、絵本やおもちゃがある美術館カフェです。美術館の中には子供向けの展示を行っているところもあるので、子供には幼い頃からアートに親しませてあげたいという人は、ぜひチェックしてみてくださいね。
絵本カフェ/ちひろ美術館(東京都練馬区)
水彩の柔らかなタッチで愛らしいこどもたち描く、絵本作家いわさきちひろさん。ちひろ美術館は、そんないわさきちひろさんの自宅兼アトリエ跡に作られた美術館です。
この美術館にある絵本カフェでは、いわさきちひろさんが愛した「新宿 すずや」のいちごババロアを食べることができます。オーガニックや無添加の食材をできるだけ取り入れているので、体に優しいのも嬉しいところ。美味しいスイーツと絵本を楽しみながら、いわさきちひろさんの優しい世界に浸ることができる美術館カフェです。
絵本カフェ
THREE HOUSE(ツリーハウス)/ベルナール・ビュフェ美術館(静岡県長泉町
フランスの画家ベルナール・ビュフェの作品を展示しているベルナール・ビュフェ美術館。この美術館には、大人から子供までさまざまな人たちが集まる美術館カフェ「THREE HOUSE(ツリーハウス)」があります。スイーツや料理には、地元の新鮮な食材を使用。季節の焼き菓子やフレンチトースト、サンドイッチやガレットなども楽しめます。
ショップにはモニュメントの木があり、子供が触って遊べるようになっています。また、美術館にも子どもたちがアートと親しむことができる「こども美術館」もあるので、家族でアートを楽しむことができますよ。
THREE HOUSE(ツリーハウス)
和スイーツが美味しいおすすめの美術館カフェ
美術館カフェには、和をテーマにしたお店もあります。抹茶、白玉のほか、麸を使ったスイーツなど、和スイーツ好きにはたまらない美術館カフェをご紹介します。
ミュージアムカフェ/三井記念美術館
三井家ゆかりの国宝茶室を再現し、茶道具をはじめ日本・東洋の美術品を展示している三井記念美術館。展示の雰囲気のままに、カフェのスイーツも抹茶や餡などを用いた和風のものを取り揃えています。
わらび餅や生菓子、白玉のほか、抹茶パフェや黒糖ロールなど和洋折衷の和スイーツもあり、バリエーションも豊富。ちらし寿司や季節の御膳など食事も楽しめるので、ランチにもおすすめです。
こちらはカフェのみの利用も可能なので、美術館見学後はもちろん休日のティータイムに訪れてみるのもいいかもしれませんね。
ミュージアムカフェ/三井記念美術館
shop×cafe(ショップ・バイ・カフェ)/サントリー美術館
出典:shop×cafe(ショップ・バイ・カフェ)
陶芸品や絵画、ガラス細工などさまざまな美術品を扱い、企画展を開催しているサントリー美術館。この美術館にある「shop×café(ショップ・バイ・カフェ)」は、150年の歴史をもつ金沢の老舗「加賀麸 室屋」がプロデュースしたお店です。
もちもちの生麩を使ったあんみつ、白玉や餡をのせたパフェなどの和スイーツのほか、麸とゆばのあんかけ丼などランチメニューも豊富。カフェのみでの利用可能なので、ランチに立ち寄る人も多いようです。
shop×cafe(ショップ・バイ・カフェ)
レトロな内装のおすすめ美術館カフェ
建物の内装やインテリアは、カフェの雰囲気を大きく左右します。好きな内装やインテリアに囲まれたら、カフェで過ごす時間もより一層素敵なものになるはずです。
今回ご紹介するのは、明治時代の銀行を再現したレトロな雰囲気の美術館カフェ。お洒落なインテリアや内装を眺めながら過ごす時間は、きっと格別です。
Café1894(カフェ1894)/三菱一号館美術館(東京都丸の内)
東京駅のすぐ近くにある三菱一号館美術館は、1894年(明治27年)竣工の三菱一号館を再現したレトロな建物の美術館です。Cafe1894は、そんな三菱一号館美術館の1階にあるお洒落な美術館カフェ。
明治時代の銀行をできる限り再現しているので、インテリアや照明もモダンなものが揃っています。柱や天井は重厚な作りになっていますが、天井が高く開放的で心地よく、つい店内に目を奪われてしまいます。
そんなレトロで落ち着いた雰囲気の店内では、コーヒーや紅茶のほかワインや日本酒なども楽しめます。ランチ、ティータイム、ディナーなど豊富なメニューが取り揃えられているので、食事を楽しみたい時にもおすすめです。
Café1894(カフェ1894)
美術館カフェで優雅な時間を過ごそう
ゆっくりと過ごせるお店からスイーツが美味しいお店、絵本を楽しめるお店まで、美術館カフェはその種類もさまざまです。美術館でたっぷりとアートを楽しんだら、美術館の中にあるカフェで美味しい飲み物やスイーツでその余韻に浸る。休日は、そんな優雅な時間を過ごしてみませんか?