
手作り壁飾りで海外風のおしゃれな部屋に!【スワッグ】の作り方
最近カフェや雑貨屋で見かける、花束のようなおしゃれな壁飾りのことをご存知ですか?
【スワッグ】と呼ばれるこの壁飾りが、海外風のおしゃれなお部屋になれると、人気を呼んでいます!
今回は初心者でもできるスワッグの作り方や、上級者用のアレンジ方法、おしゃれな飾り方など、スワッグについてご紹介していきます。
【スワッグ】とは?
スワッグとは植物で作った「壁飾り」
出典:Instagram
スワッグ(swag)とは、花や枝など植物を使った「壁飾り」のことです。
現在では、数種類の花材を束ねて吊るす形が一般的なスワッグとして親しまれています。
モミやスギなど常緑の小枝や、ミモザなど季節を彩る花を使った色とりどりのスワッグはもちろん、香りを楽しめるハーブで作られたスワッグ、アンティークな雰囲気がでるドライフラワーのスワッグなどさまざまな種類があり、クリスマスやお正月の飾りとしても取り入れられています。
どこかヨーロッパの田舎を思わせるアンティークナチュラルな雰囲気があるスワッグは、飾るだけでおしゃれな海外風のお部屋になれると、いま人気急上昇中です!
古くは魔除けや邪気払いとして
スワッグの歴史は古く、ヨーロッパを中心にさまざまな文化や宗教に触れ、名前や形を変え花束を吊るしたような現在の形へと変化していきました。
ケルト文化では、常緑の小枝を戸口などに吊すすことで太陽から生命の力を呼びこみ、悪霊などが入ってこれないよう魔除けとする習慣がありました。
また中世時代には空気を清浄に保つために暖炉や壁にハーブを飾る風習が広まり、これらの文化を受け継いだスワッグは魔除けや邪気払いをもつ物として広まっていきました。
より親しみやすく手作りを楽しめるインテリアとして
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このように長い歴史と神秘的な背景を持つスワッグですが、おしゃれで可愛い見た目だけが人気の秘密ではありません。
昔は複雑だった作り方も、見た目の可愛さはそのままに、より親しみやすく初心者でも挑戦しやすい作り方へと進化してきました。
材料も花屋さんや100均などで手に入れやすく、お気に入りの花をスワッグにすることもできます。
アレンジの幅も広く、クリスマスやお正月など季節のイベントに合わせたスワッグを手作りして、お家を簡単に模様替えすることもできます。
誰でも簡単に手作りが楽しめるおしゃれなインテリアだからこそ、スワッグはいま注目の的となっているのです。
スワッグの作り方:初心者編
初心者さんはまずはグリーンのスワッグ作りを
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初心者さんでも簡単にできる、スワッグの基本の作り方を見ていきましょう。
自由な組み合わせで楽しめるスワッグですが、最初はどんな組み合わせをすればいいか迷ってしまいますよね?
初心者さんはまずは全体のバランスが取りやすい、ユーカリなど緑の花材だけを使ったシンプルなスワッグ作りがおすすめです。
<材料>
・花材(4~5種類ほど。今回はユーカリポポラス、丸葉ユーカリ、ベイビーブルー、グァムナッツを使用)
・剪定バサミ
・麻紐
・飾り用のお好みの紐やリボン
<作り方>
①下にくる花材(長さがあるもの)から順番に取り、重ねていきます。
②形が崩れないように、指で茎を押さえながら花材を重ねていきます。
③花材が綺麗に見えるよう、向きや配置を整え、バランスを取ります。
④形が決まったら、茎に麻紐をきつく巻き付け、しっかりと結んで固定します。
(麻縄を結ぶのが難しい場合は、ゴムでまとめてもOK)
⑤不要な茎をカットして、手もとを切りそろえます。
⑥最後に飾り用のリボンを結んだら、完成です。
ポイントはアーモンド型に整えること
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スワッグを綺麗に仕上げるポイントは、全体を扇型ではなくアーモンド型に整えることです。
先端に向かって広がる扇型ではなく、真ん中に一番ボリュームがあり、先端と結束部がすぼまるようなアーモンド型を目指しましょう。
下にくる花材は長さがあるものを選び、短いものが一番上になるように徐々に重ねていくと、バランスを取りやすくなります。
基本のアーモンド型を意識すれば、たくさんの種類の花材を使ったスワッグも、まとまりよく仕上がります。
慣れてきたら花やリボンなどポイントを加えて
グリーン1色で綺麗な形のスワッグを作れるようになったら、色のある花などをアクセントに添えてみましょう。
黄色が鮮やかなミモザや小さな実が可愛らしい白いヒペリカムなど、ポイントなる花材を一番上に添えるだけでパッと華やかなスワッグになります。
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また何種類もの花を使わなくても、大きめのリボンや鮮やかなリボンを結ぶだけでも、上級者のようなおしゃれな仕上がりのスワッグを作れます。
スワッグの作り方:上級者アレンジ編
クリスマススワッグの作り方①グルー(接着剤)を使って
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上級者さんにおすすめのクリスマススワッグにぴったりなアレンジ方法1つ目は、グルー(接着剤)を使ったスワッグのアレンジ方法です。
上級者さん向けとは言え、基本は同じで接着材を使ってアクセントを添えていくだけなので、挑戦しやすい作り方です。
<材料>
・花材(モミ、デコレーションされた小枝、ポインセチア、お好みの小さめの花や実を数種類)
・お好みの小ぶりのオーナメント数種類
・飾り用リボン
・固定用テープ(またはワイヤーや輪ゴム)
・グルーガン(または接着剤やボンド)
<作り方>
①下側の葉を取り除いたモミの上に、デコレーションされた小枝を重ねます。
②ポイントとなるポインセチアを置き、束ねた枝をテープでしっかり固定します。
③飾り用リボンにワイヤーをつけ、ポインセチアと枝の間を埋めるように置き、固定します。
④全体の形を整えたら、オーナメントにグルーガンで接着剤をつけ、スワッグをデコレーションしていきます。
⑤同様に、全体のバランスを見ながら、松ぼっくりやスターアニスなどの実や小さめの花を接着剤でつけます。
⑥不要な枝をカットして、完成です。
グルーを使えばアレンジが広がります
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グルー(接着剤)を使って花材やオーナメントをスワッグに飾れば、手作りスワッグの幅がぐっと広がります。
グルーなら小ぶりの物だけでなく、松ぼっくりなどの実や、大ぶりなオーナメントやメッセージプレートで、スワッグをデコレーションすることもできます。
シンプルな花材しか使っていないスワッグでも、見違えるように華やかになりますね。
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さらにオレンジなどのドライフルーツをアクセントにつけても、とってもおしゃれなスワッグに仕上がります。
フルーツならではのさわやかな香りがお部屋に広がるので、お部屋の雰囲気を変えたい時にぴったりなスワッグのアレンジ法です。
クリスマススワッグの作り方②ハーフムーンスワッグ
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上級者さんにおすすめのクリスマススワッグにぴったりなアレンジ方法の2つ目は、ハーフムーンスワッグです。
名前の通り、半月型のスワッグです。リボンで吊り下げるため、花束型のスワッグとはまた違った可愛らしさが特徴です。
<材料>
・花材
(ヒムロスギ、ユーカリなどのグリーンの花材数種類、ビバーナムティナスなど実ものの花材数種類)
・ロープ
・リボン
・細めのワイヤー
<作り方>
①片側のロープの端から3㎜程のところにワイヤーを巻き付け、ねじって固定します。
②15㎝程にカットしておいたヒムロスギを、ワイヤーを使ってロープに巻き付けます。
③ユーカリなど違う色合いのグリーンの花材を同様に巻き付けます。
③ビバーナムティナスなどの実ものをアクセントに挟み、ロープの真ん中あたりに重心がくるように花材を巻き付けます。
④中心にはボリュームがでるように、花材の種類や色を増やし巻き付けます。
⑤ロープが残り3㎝程になったら、花材の差す向きを反対にして巻き付けます。
⑥端のグリーンをしっかり固定したら、ワイヤーを来た方向へざっくりと巻き付けながら戻ります。
⑦開始地点まで戻ったら、ワイヤーを固定して切ります。
⑧半円形に形を整えたら、両端にリボンをつけたら、完成です。
お正月スワッグの作り方
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最後に上級者さんにおすすめのお正月スワッグの作り方をご紹介します。
市販されているリース型のしめ縄を使うことで、門松ともリースとも違うお正月飾りを楽しむことができます。
<材料>
・しめ縄リース
・若松
・サンキライ
・ガムナッツ
・雲龍柳
・ワイヤー
<作り方>
①若松を切り分け、束ねる時に邪魔にならないよう下の葉を取り除きます。
②ガムナッツを短めに切り分けます。
③ワイヤーでしめ縄に若松をしっかりと巻き付け、固定します。
(しめ縄の下側に長い若松を、上側に短い若松を付けるとバランスよくできます)
④長いサンキライをつけ、動きをだします。
③ガムナッツをつけます。
④短めにきったサンキライを数本ワイヤーで束ねてから取り付けます。
⑤結び目を隠すように短く切ったサンキライとガムナッツを取り付けます。
⑥立体感がでるように、雲龍柳を仕上げに取り付けます。
⑥ワイヤーをカットし、花材に押し込んで端を隠したら、完成です。
スワッグのおしゃれな飾り方見本
横一列にスワッグを並べてガーランド風に
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ガーランドとはスワッグの1種で、花や実をつなげて綱状した飾りのことをいい、スワッグを横一列に並べればガーランド風に楽しむことができます。
壁に取り付けたアイアンフックにスワッグを吊るすことで、よりおしゃれな見た目になるのでおすすめです!
フックなら花束を吊るすこともできるので、お気に入りの花をたくさん楽しむことができます。
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またアイアンフックの代わりに流木や麻紐を使うことで、より味わい深いナチュラルテイストの印象に。
同じガーランド風のスワッグの飾り方ですが、スワッグに使う花材やスワッグを吊るす素材でがらり雰囲気を変えられます。
ぜひあなたのお部屋のテイストに合った素材を見つけて、アレンジを楽しんでみて下さい!
壁一面にスワッグを飾って
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広い壁にスワッグを1つだけだとものさびしく感じる時には、壁一面を埋めるようにたくさんのスワッグで飾ってみましょう!
スワッグの見た目や香りをたくさん味わえて、よりリラックスできる空間に。ドライフラワーのスワッグとウッドフレームの壁飾りが、ナチュラルな雰囲気を盛り上げてくれます。
アンティークなフォトフレームと並べて
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スワッグとアンティーク風のフォトフレームと一緒にデコレーションすれば、可愛らしいロマンチックなお部屋に大変身!
モチーフや色が複数ある場合でも、フォトフレームや枝を壁と同色にすれば、統一感がでておしゃれに仕上がります。
窓辺にスワッグを吊るして
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スワッグを窓辺に吊るせば、日の光を浴びてより温かみのある壁飾りに。窓辺に飾ることでスワッグ本来の魔除けや厄除けとしての効果も強まります。
カーテンレールにスワッグを括りつけることができるので、壁に穴をあけたくない人にもおすすめの飾り方です。
間接照明と一緒に
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間接照明と一緒に飾ることで優しげな影が作られ、スワッグの持つ神秘的な面を引き出してくれます。冬の寒さを和らげてくれるような、暖かい雰囲気のお部屋に。
壁からあえてすこし離して飾ると、スワッグの影が柔らかくなり、間接照明の良さを引き出してくれます。
洗面台など水回りに華やかさをプラスして
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洗面台やトイレなどの水回りは、どうしても生活感が出やすいもの。そういった場所にスワッグを1つ飾るだけで、華やかさがプラスされおしゃれな空間に。
ドライフラワーなど香りをもつスワッグを選べば、優しい香りでつつんでくれます。
アンティークの鏡との相性も抜群で、自分のお部屋なのにおしゃれなカフェやホテルのような高級感を出してくれます。
手作りスワッグでお部屋におしゃれな彩りを
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長い歴史を歩み、人々に愛されてきたスワッグには、たくさんの魅力や楽しみ方が詰まっています。
リースよりもずっと簡単に作れるスワッグなら、大好きな花をもっと身近に生活の中で楽しむことができます。
クリスマスやお正月はもちろん、季節ごとの花を取り入れたアレンジもたくさんあり、アイディアが尽きることはありません。
あなたもぜひ、手作りのスワッグでお部屋をおしゃれに彩ってみてはいかがですか?