【肌バリア機能を強化】人気セラミド化粧水の効果と特徴

乾燥を気にする方なら多くの方が知っている「セラミド」
「セラミド化粧水」ってよく見かけますが、実は「セラミドは化粧水に入っていても意味ない」なんて意見もあります。
なのに、人気の保湿化粧水にはセラミドがよく配合されていますよね。
今回は有名なセラミド化粧水の成分や効果を解析!人気の理由を明かしてみました!

市販で人気のおすすめセラミド化粧水5選


まずは、市販で人気のセラミド化粧水5つを詳しくご紹介します。
「良いって言うけど何がどういいの?」
「自分にはどのセラミド化粧水がいいんだろう?」と気になる方はチェックしてみてくださいね!

キュレル エイジングケア化粧水

出典:Instagram

  • 薬用化粧水
  • 疑似セラミド配合
  • 有効成分:アラントイン(抗炎症成分)
  • ジェルのような見た目だが、伸ばすとさらっとしていてべたつかない
  • 浸透まではちょっと時間がかかるものの、使用後はもっちりとした肌に

▶エイジングケア・肌荒れが気になる人におすすめ

【特徴】
市販のセラミド化粧品と言えば、キュレルを連想される方も多いのではないでしょうか。
と言っても、実はキュレルの化粧水でセラミドを配合しているのはこの「エイジングケア化粧水」だけ。紫のラインが目印ですね。
一番メジャーなグリーンのラインがデザインされたシリーズの化粧水にはセラミドは配合されていません。

【配合されているセラミド・効果】
配合されているのは疑似セラミドです。
しかし口コミでも多くの「長時間肌のうるおいを感じた」「ずっとエアコンの下でも乾燥しなかった」との声が上がっています。

あとで詳しくお話ししますが、おそらくその秘密は配合量です。
疑似セラミドとは言え、セラミドとそっくりの働きをする成分ですから、配合量が高ければそれだけ保湿効果は高くなります。

【アラントインが肌荒れ予防】
セラミド配合以外にも魅力的な点は有効成分にアラントインを配合しているところ。
アラントインは「抗炎症成分」といって、肌荒れや痒みなど、肌の炎症を抑える効果があります。
乾燥肌は肌のバリア機能が弱まり、健康な肌よりも刺激を受けすくなります。
それが「アラントイン」の抗炎症効果によって肌荒れの緩和・予防に繋がり、健やかな肌が保たれるのです。
「この化粧水で肌がきれいになった」なんて口コミも見られました。

【ボトルはポンプ式】
さらにポンプ式で適量を出しやすいのも魅力的なところ。
適量を守るって実はかなり重要で、特に化粧水は付けすぎるとお肌をふやかし、逆に乾燥や刺激に弱い状態にしてしまうこともあります。
出しすぎも、少なすぎも防げるので、そういった面でも使いやすいですよね。

アクセーヌ モイストバランスローション

出典:Instagram

  • 疑似セラミド配合
  • 水のようにかなりさらさらのテクスチャー
  • 肌に付けるとすーっと馴染む、超微細ナノカプセル技術を採用
  • むらなくうるおい、肌のキメが綺麗に整う
  • 使用後ベタベタせず、後の美容液やクリーム、メイク乗りまで良くなる

▶肌のキメを整えたい、化粧水の浸透力にこだわりたい人におすすめ

【特徴】
SNSや雑誌でも多く取り上げられているアクセーヌのモイストバランスローション。
アクセーヌは敏感肌に特化したドクターズコスメですが、中でも人気なのがこちらの化粧水です。

【配合されているセラミド・効果】
あまり「セラミド配合」を大々的にアピールしてないので、意外かもしれませんがこちらも疑似セラミドを配合しています。
しかも、ただ配合するのではなく、「超微細ナノカプセル技術」で角質層の隙間より小さくナノ化してあります。
化粧品が届くのはどんなに浸透しても角質層まで。
ここまで如何に保湿できるかが保湿化粧品の優劣のポイントになります。
アクセーヌのモイストバランスローションはこの角質層を隅々まで潤してくれるので、肌のキメの整い方が別格です。

しかも一時的な保湿ではなく、それが持続するというのはやはり疑似セラミドを配合しているからでしょう。
セラミドは水分を挟み込む機能があるのですが、疑似セラミドもそれは同じ。
そんなセラミドが、角質層の隅々までいきわたるので、1日中肌がうるおい続けるのも納得ですね。

【肌のキメが整うメリット】
キメが整ったお肌は、水分を十分に保持できている証拠。
すると、肌の土台が綺麗に出来ている状態なので、メイク乗りも良くなります。
後に使う美容液やクリームの効果の底上げも期待できます。
それに、メイクでカバーしなくとも毛穴が目立ちませんし、ハリのある若々しいお肌になるのです。

【適量について】
モイストバランスローションの適量は500円玉2枚分。
他の化粧水に比べると少し多めですが、その分大容量(360ml)なので、1本でも1ヶ月以上持ちます。

セザンヌ セラミド化粧水 スキンコンディショナー 高保湿

出典:Instagram

  • ヒト型セラミド配合
  • ハトムギ種子エキス、ヒアルロン酸Na、コラーゲン、アミノ酸配合
  • 1000円以下で500mlの大容量
  • 出した感じはサラサラしてるが、若干のとろみも感じる
  • 重ね付けると少々べたきやすいが、馴染むとしっとり

▶とにかくプチプラでセラミド化粧水をお試ししたい人におすすめ

【特徴】
プチプラのセラミド化粧水と言えばコレ!というくらい大人気のプチプラセラミド化粧水です。
セザンヌのコスメは総じて、敏感肌にもおすすめできるくらい「価格<質」と感じるようなコスパの良いものが沢山ありますが、この化粧水もその1つです。
何が凄いかというと、やはり配合成分が非常に贅沢なところではないでしょうか。

「化粧水」とはそもそも大半がお水ですし、さらに1000円以下というこの価格なので、各々の配合濃度はあまり期待できませんが、だからこそ、化粧水に配合される保湿成分はその化粧水の良し悪しを決める重要な判断基準になります。

【配合されているセラミドについて】
配合されているセラミドは「セラミドAP(セラミド6Ⅱ)」「セラミドNP(セラミド3)」「セラミドEOP(セラミド1)」のヒト型セラミド3種類。
ヒト型セラミドは、人の肌に存在するセラミドと同一の化学構造を持っている為、数あるセラミドの中でも最良と言われています。
セラミド化粧品を選ぶときはヒト型セラミド配合の物を選びましょう!なんてフレーズもよく見かけます。

【その他の配合成分・効果について】
さらに、他の配合成分も見逃せないのがこのセザンヌのセラミド化粧水です。
セラミドの他にフィトスフィンゴシン(セラミドを構成するオイルに類似した成分)という油性の成分と、ハトムギ種子エキス・ヒアルロン酸Na、コラーゲン、アミノ酸…といった水溶性成分も多数配合しています。

保湿や美白、抗炎症効果があるハトムギ種子エキス。
ヒアルロン酸Naとその7倍もの皮膚への吸着性と、2倍の保水性のあるアセチルヒアルロン酸を配合。
さらに、コラーゲンは分子を小さく、浸透しやすいようにした「加水分解コラーゲン」と、分子のが大きく水溶性の保護膜を形成し水分蒸発を防ぐ「サクシノイルアテロコラーゲン」を配合。
おまけに、肌の天然保湿因子であるアミノ酸まで多数配合しています。

肌馴染みが良く、敏感肌にも人気で高保湿で好評な理由は、ヒト型セラミドに加え、多くの水溶性成分のおかげと言えます。

菊正宗 日本酒の化粧水

出典:Instagram

  • ヒト型セラミド配合
  • コメ発酵液、アミノ酸配合
  • アルブチン配合
  • 比較的サラっとしたテクスチャー
  • エタノールは配合していないけど、付けた瞬間だけアルコール臭がする

▶みずみずしいテクスチャー好みの方におすすめ

【特徴】
ハトムギ化粧水と同じくらい知名度のある化粧水。知名度ではセザンヌよりも高い印象があります。
それほど人気なこちらの化粧水も500mlサイズでやはり1000円以下です。
同シリーズから白いボトルの化粧水も販売されていますが、セラミドが配合されているのはこのピンクボトルの方だけです。

【配合されているセラミドについて】
セザンヌ同様ヒト型セラミド「セラミド3」「セラミド6Ⅱ」を配合。
セラミドの種類はセザンヌより少ないですが、その分、テクスチャーが比較的さらっとしているのが特徴でべたつきがありません。

セラミドは油性の性質を持っているので、配合量が増えるほど、通常はどうしてもとろみが出やすかったり、重たいテクスチャーになりがちです。
それがいい方にはメリットですが、乾燥肌だけど、重たいテクスチャーが苦手な方はセラミド化粧水が苦手な傾向がありますが、こちらの化粧水なら使いやすいのではないでしょうか。
また、肌に浸透した後は程よいしっとり感があるので、物足りなさを感じることもありません。

【その他の配合成分・効果について】
菊正宗 日本酒の化粧水はセラミド配合化粧水ですが、メインの保湿成分は「アミノ酸」です。
セラミドもそうですが、アミノ酸も元々肌に存在している保湿成分。
なので、数ある保湿成分の中でもアミノ酸は非常に肌馴染みが良く、乾燥で荒れた敏感なお肌も優しく保湿してくれます。
「コメ発酵液」という成分が配合されていますが、実はこの成分自体にも多くのアミノ酸が含まれています。

また、美白成分としても有名なアルブチンやプラセンタエキスも配合。
有効成分として配合されているわけではないのでシミを予防したり、薄くするような劇的な「美白効果」は期待できませんが、アミノ酸でしっかりと保湿しながらも、美白成分も取り入れられる為か、「肌がワントーン明るくなった」との口コミもあります。

【アルコール臭が気になるかも】
乾燥肌・敏感肌の方が避けたい「エタノール」は一切配合されていませんが、最初だけアルコール臭があります。
肌に馴染めばその匂いも消えるので、気にされない方が多いようですが、香りに敏感な方はご注意下さいね。

LITS モイストローション

出典:Instagram

  • ヒト型セラミド配合
  • 植物幹細胞由来成分、コラーゲン2種類配合
  • 程よくとろみがあるテクスチャー
  • 塗った後はお肌がとてもしっとり
  • 珍しい保湿成分を多数配合

▶化粧水単体にも高い保湿力を求める人におすすめ

【特徴】
プチプラ化粧水の多くは、保湿成分にヒアルロン酸やコラーゲン、アミノ酸、植物エキスを使用するものが多いです。
しかしこの化粧水はそういったメジャーな保湿成分の他に、アンチエイジングに有効的な「金」や「グリコシルヘスペリジン」なども配合。
ありきたりな保湿成分に飽きてしまったなとか、いつもと違う化粧水をプチプラでお試ししたい人にもおすすめです。

【配合されているセラミドについて】
配合されているのセラミドは「セラミド2、3、6Ⅱ」の3つのヒト型セラミド。
セラミド2はヒト型セラミドの中でも最も保湿効果が高いとされており、プチプラ化粧水に配合されているのはなかなか珍しいです。

【その他の保湿成分・効果について】
リンゴ果実培養細胞エキス、コンフリーカルス培養エキスという「植物幹細胞エキス」という成分が配合されています。
これは肌のターンオーバーを促進したり、老化防止したりと、アンチエイジングに効果的な成分です。
他にも皮膚活性化に効果のある「金」、肌にハリや弾力をもたらすとされる「グリコシルヘスペリジン」を配合。
ただ保湿力が高いと言うだけでなく、エイジングケアも視野に入れた化粧水です。
もちろん、この化粧水1本で肌が劇的に生まれ変わるというのは難しいですが、プチプラでエイジングケアを取り入れたいならとてもおすすめ。
大人の方にも好評な保湿力が持続します。

【とろみ化粧水はムラになりやすい】
ただし、とろみのある化粧水というのは、丁寧に塗らないとムラができやすくなるもの。
せっかくの贅沢な成分もムラのある塗り方では効果も半減しますので、少量ずつ重ね付けしたり、小鼻の際や目元などにもしっかり浸透させるように注意しましょう。

セラミド化粧水が意味ないって言われてるの?


ここまで5つのセラミド化粧水をご紹介しましたが、「セラミドは化粧水に入ってても意味がない」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。
しかし、全く意味がないないなんてことはありません。
セラミド化粧水にはセラミド化粧水にしかないメリットもあります。

セラミドを化粧水に配合しても意味がないと言われる理由
これはセラミドが油性成分で、水には溶けにくく、化粧水にはあまり配合できないからです。

たしかにセラミドは油性の性質がありますが、セラミドは実は水にも馴染みやすい部分も持っています。
スクワランやホホバ油なども化粧水に配合されていることがありますが、そういった完全な油性成分に比べれば水に溶けやすいです。

セラミドを化粧水に配合する効果やメリット


1.セラミド化粧水の魅力は潤いが持続すること

セラミドは水分を挟み込み、水分をキープする性質があります。
この性質のおかげで、セラミド配合の化粧水を使うと、単なる水分補給だけでなく、その潤いがキープされやすくなります。

2.肌のバリア機能が強化される
なぜセラミドが乾燥肌や敏感肌におすすめされるのかというと、「肌のバリア機能」として働くからです。

【肌のバリア機能とは】
バリア機能とは、お肌に元々備わっているお肌の防御壁。乾燥や刺激からお肌を守る役目を果たしています。
このバリア機能は、水と油が隙交互に綺麗に並んだ構造をしているのですが、この隙間を埋めているのがセラミドを中心とした「細胞間脂質」です。
セラミドが減少すれば、このバリア機能が隙間だらけになって、水と油のバランスが崩れてしまい、バリア機能が正常に機能できなくなってしまうのです。

セラミドが豊富な肌は肌のバリア機能が正常に働くので、乾燥だけでなくあらゆる刺激に強くなり、痒みや肌荒れを起しにくくなります。

3.スキンケアの保湿力を底上げ
話が少し戻りますが、水性の保湿成分に比べれば、セラミドは化粧水に配合しにくいです。
そもそも化粧水は大半がお水なので、どんな美容成分も配合されている量はなかなか多くはありません。

なので、「セラミドを沢山取り入れたい!」という方にはセラミド化粧水では物足りない可能性もあります。

しかし、「スキンケアの保湿力を上げしたいな」「もっと保湿力のある化粧水はないかな?」という場合にはとても重宝するアイテム。
美容液やクリームは今の物が気に入っているけど、セラミドも取り入れてみたい!という方にもセラミド化粧水はおすすめです。

4.プチプラでセラミドがお試しできる
セラミド化粧水の魅力はもう一つ。
それはコスト面です。

先ほどもちょっとお話ししましたが、特にヒト型セラミドは効果は高いですが、値段も高いです。
濃度の高い美容液やクリームはどうしても商品の価格自体が高くなってしまします。

しかし、化粧水は、配合濃度も低い分、値段も控え目。
化粧水なら高価なヒト型セラミドでもお試ししやすいので、セラミドが気になる方は化粧水から手に取ってみるのも良いですね。

疑似セラミドについて


疑似セラミドは、「セラミド類似成分」とか「セラミド機能成分」、また「合成セラミド」と呼ばれています。

成分表示名は

・ラウロイルグルタミン酸ジ(コレステリル/オクチルドデシル)
・ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミド
・セチルPGヒドロキシエチルパルミタミド

等があります。

3つそれぞれ、細かな性質や特徴が若干異なりますが、どれもセラミドと似た働きをする成分です。

総じて「ヒト型セラミド」に比べれば性質(保湿力やセラミドとしての機能性)は劣るとされています。

しかし、疑似セラミドはヒト型セラミドに比べ、安価で手に入る為、配合濃度を上げやすいというメリットがあります。
比較的お手頃な価格の化粧品にも、より多く配合しやすいのです。
よって、低価格のセラミド化粧品でも、セラミド効果の高いアイテムを作ることが出来るので、保湿効果も決して低くはありません。

例えば、キュレルは化粧水もクリームも高級なセラミド化粧品に比べると手に取りやすい価格でありながら、高い保湿効果を得られて人気な商品が多いです。
具体的な配合量は明らかにできませんが、疑似セラミドがそれだけ多く配合されているからではないでしょうか。

ヒト型セラミドについて


化粧品に配合されるセラミドには実に多くの種類があります。

  • ヒト型セラミド
  • 疑似セラミド
  • 動物セラミド
  • 植物セラミド

この中でも、最良のセラミドとされているのが「ヒト型セラミド」です。
私たちのお肌に存在するセラミドに最も性質が高いので、効果もそれだけ高いとされています。

中でもセラミド2(セラミドNG)はより肌のセラミドに近く、最も水分保持効果が高いため、乾燥肌・敏感肌は積極的に補いたい成分です。

セラミド化粧水で上手に保湿しよう


化粧水の役割は水分補給や肌のキメを整えること。
また、肌を柔軟にしてその後のスキンケアやメイクの土台作りにも欠かせないスキンケアのステップです。

「どのくらいの保湿力が必要なのか」とか、「水分や油分はどれくらいずつ補えばよいのか」とか、そういった保湿のバランスは千差万別です。

セラミドを化粧水で補うことが必ずしも正解とは限りませんが、スキンケアで補う保湿のバランスを整えるための一つの手段として、是非活用してみてはいかがでしょうか。

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