
実はすごい昆布の力!食物繊維豊富な昆布を食べて健康な体を
私たちの食生活の中で古くから食べられている昆布。
そんな昆布には私たちの健康のために必要なミネラルや食物繊維がたくさん含まれています。
今回は昆布に含まれているもの、昆布を食べることによって得られる効果を紹介していきます。
是非チェックして昆布を食べて健康な体づくりを目指しましょう。
昆布の力
私たちの体に必要な栄養素であるミネラル。
ミネラルは私たちの体の機能を維持したり、調節をするとても大切なものです。健康な体で毎日過ごすためには、ミネラルを充分に摂取する必要があります。
しかし現代では多くの人のミネラル不足が問題になっています。食の欧米化や食材のミネラル含有量の減少などが原因であると言われています。
日々生活する中でミネラルは消費されていきますから、ミネラルが多く含まれている食材を積極的に摂取していく必要があります。
ミネラルを摂取するためにサプリを利用する人もいますが、人間に必要なミネラルの種類は豊富でそれらをバランスよく摂取することが大切です。
そんなミネラルをバランスよく摂取するためにおすすめの食材が昆布です。昆布は体に必要なミネラルがバランスよく含まれている優れた食材です。
昆布はミネラルの宝庫
昆布はミネラルの宝庫と呼ばれるほど、体に必要なミネラルが含まれている食材です。
人間の体に必要と言われる必須ミネラルは全部で16種類あると言われています。
ナトリウムやカルシウムなどの主要ミネラルは1日に100mg以上摂取する必要があります。
鉄や亜鉛など1日に摂取するとよい量が100mg未満のものは微量ミネラルと呼ばれています。
昆布に含まれているミネラルを見ていきましょう。
・昆布に含まれている主要ミネラル
ナトリウム | カルシウム | 塩素 |
マグネシウム | カリウム | リン |
・昆布に含まれている微量ミネラル
鉄 | クロム | 亜鉛 | ニッケル |
銅 | バナジウム | マンガン | 鉛 |
ヨウ素 | 錫 | セレン | ケイ素 |
モリブデン | フッ素 | コバルト |
昆布には人間の体に必要なミネラルのほとんどが含まれているのです。
主要ミネラルだけでなく微量ミネラルも含まれているので、昆布を食べることによって体に必要なミネラルを摂取することができます。
昆布に含まれているミネラルは牛乳のおよそ23倍になります。
さらに昆布は他の食材と比べてミネラルの消化吸収率がおよそ80%と高く、ミネラルを摂取するのにとてもおすすめの食材です。
食物繊維も豊富
ミネラルがたくさん含まれている昆布ですが、実はミネラルの他にも食物繊維が豊富に含まれています。
食物繊維は水に溶けない性質の「不溶性食物繊維」と水に溶ける性質の「水溶性食物繊維」に分けられています。このうち昆布は「水溶性食物繊維」に分類されます。
昆布といえば食感がヌルヌルしているイメージがありますよね。そのヌルヌルは昆布に含まれている食物繊維の1つであるアルギン酸によるものです。
昆布は他の食材よりも食物繊維が豊富と言われています。
食物繊維が豊富なことで知られているごぼうよりも多く、ごぼうと比べると昆布にはおよそ5倍の食物繊維が含まれています。
体に必要なミネラルと同時に食物繊維まで摂取できる昆布はとても素晴らしい食材と言えるでしょう。
最強の昆布ファイバー
昆布には食物繊維が含まれています。この昆布に含まれている食物繊維は「昆布ファイバー」と呼ばれることがあります。
昆布の約6割はこの昆布ファイバーでできていて、昆布ファイバーには腸の活動をサポートする役割があります。
昆布ファイバーにはどのようなものがあり、どんな役割があるのかを見ていきましょう。
アルギン酸
昆布ファイバーの1つであるアルギン酸。
アルギン酸には腸の中にある余分に取りすぎてしまったミネラルや、体に有害なものを体の外に排出する役割があります。
私たちは体の中に塩分を取りすぎてしまうことによって、高血圧を引き起こしてしまうということがあります。
この高血圧の原因の1つである塩分もアルギン酸によって体の外に排出されます。
そして昆布に含まれているアルギン酸は大腸がんや脳卒中などの生活習慣病などの病気の予防にも良いとされています。
フコイダン
フコイダンも昆布に含まれている食物繊維です。フコイダンもとても優秀な食物繊維であると言われています。
フコイダンにはがん細胞の増加を抑制する作用や、ウイルスの感染を抑制する作用があります。
さらにフコイダンによって免疫力が高まると言われています。昆布を食べることによって食物繊維、フコダインを摂取することが可能です。
その他にもフコイダンは胃の粘膜を刺激して胃の動きを活発にし胃粘膜を守る効果や、排便を促進するため腸内環境の悪化から守るという効果も期待できます。
免疫機能を正常に整えると言われているフコイダン。
このため免疫機能が乱れることによって起きてしまう、アレルギー反応からも体を守ることができると言われています。
昆布だしの効果
汁物や鍋料理などの和食に欠かせないのが昆布だしです。
昆布だしは食材の味を邪魔することなく、料理を上品に仕上げることができます。
汁物や鍋物のときにはいろいろな健康効果のある昆布だしを使うのがおすすめです。
昆布だしを使うことによってどのような効果があるのでしょうか。
食べすぎを防ぐ
昆布の美味しさは昆布に含まれているうまみ成分「グルタミン酸」にあります。
昆布だしに含まれているうまみ成分には、満腹感を持続させて食べすぎを防ぐ効果があります。
脂肪がたまりにくい
昆布に含まれている食物繊維の1つであるアルギン酸。
このアルギン酸には脂肪の吸収を抑制したり血糖値の急激な上昇を抑えるという効果があります。
塩分の摂りすぎを防ぐ
塩分の摂りすぎは体の健康のためにも控えたいですよね。
料理で塩分を抑えるにはうまみ成分が重要だと言われています。昆布だしにはうまみ成分が含まれていることから、減塩の効果が期待できます。
昆布色素フコキサンチン
昆布に含まれている色素「フコキサンチン」。
フコキサンチンは昆布をはじめとする海藻に含まれています。昆布の他にはワカメやひじきなどの褐藻類に含まれています。
フコキサンチンはカロテノイドと呼ばれる色素の1つです。色は濃いオレンジ色をしていて、クロロフィルと呼ばれる緑色の色素と混ざり合って昆布は茶色のような褐色になっています。
脂肪の燃焼を促進する
昆布色素フコキサンチンの効果として脂肪の燃焼を促進するというものがあります。
その他にも体温を保ったり、カロリーを消費するといった働きを持っています。
この働きによって昆布を摂取するとダイエットの効果も期待できると言えるでしょう。
血糖値の上昇を抑制する
フコキサンチンには血糖値の上昇を抑制する効果があります。
健康に生活するために気を付けたいのが血糖値です。糖尿病になってしまうと治療は大変です。
また糖尿病になってからも、高い血糖値が続くことによって網膜症や心臓病や腎不全などの合併症が起きてしまうこともあります。
こういったことを防ぐために血糖値をコントロールする必要があります。
昆布に含まれているフコキサンチンには血糖値の上昇を抑制する効果があるので、積極的に取り入れるとよいでしょう。
昆布でダイエット
脂肪がたまりにくかったり、脂肪の燃焼を促進する作用のある昆布。
昆布はカロリーも低いので多少食べすぎてしまっても心配はありません。
さらに昆布は血液をサラサラにするので、健康的にダイエットをしたい人におすすめです。毎日の食生活でも昆布は取り入れやすい食材と言えるでしょう。
昆布を取り入れたダイエット方法について紹介していきます。
食事の前に昆布を食べる
昆布には満腹感を持続させるパワーがあります。食事の前に昆布を取り入れるようにするとよいでしょう。
昆布を食べるときにはよく噛む必要があります。よく噛むことによって満腹感がより高まり、食事の量を少なめに抑えることができるようになります。
ダイエット効果を高めるためにはいつもよりも多く噛むことを意識するようにしましょう。よく噛むことによって昆布の栄養がより体内に吸収されていきます。
水分と一緒に昆布を取り入れる
水やお茶などの水分と一緒に昆布を取り入れることによって、消化の吸収率を高め昆布がより分解されやすくなります。
体中に昆布の栄養を取り入れるためにも、吸収の良い方法で昆布を食べることを意識しましょう。
水やお茶などの水分と一緒に昆布を食べる際は、冷たくない温かい水やお茶がおすすめです。
昆布だしを使えばデトックス効果により、ダイエットと合わせて美肌効果も期待できます。
おしゃぶり昆布を食べる
市販でもよく目にするおしゃぶり昆布。
おしゃぶり昆布を使ってダイエットをするのもよいでしょう。おしゃぶり昆布を食べるにはよく噛むことが必要になります。
このよく噛むということがダイエットにおいてとても大切なことなので、小腹が空いたときにおやつ代わりに食べるとよいでしょう。
ただしおしゃぶり昆布の中には味が濃いものもあります。塩分の取りすぎには気を付けて食べるようにしましょう。
おすすめの昆布商品
昆布を水分と一緒に取り入れることは消化の吸収率が上がるためとてもよい方法です。
よく噛む必要のあるおしゃぶり昆布は空腹時のおやつ代わりにもなり、カロリーも低いのでよいでしょう。
実際の食生活の中で昆布を取り入れるために、おすすめの商品を紹介していきます。
羅臼産切り出し昆布
使いやすいサイズに1枚ずつカットしてあるため、昆布だしを取るときも手間がかからずおすすめです。
昆布だしを取った後はふっくらと柔らかくなっているので、佃煮にしたりそのまま具材として食べることもできます。
だしを取った後も捨てることなく最後まで食べることができるのはとてもよいですね。チャック袋になっているので開封後の保存方法も心配ありません。
だしを取るだけでなく1口サイズにカットすれば無添加のおしゃぶり昆布にもなります。
自然食品 根昆布入り粉末昆布
お味噌汁や鍋物のだしを取るだけでなく、さまざまな調理法で使える粉末状の昆布です。
野菜炒めや炒飯などの炒め物やだし巻き卵を作るときにも粉末になっているのでさっと味付けができ、万能調味料として使えます。
粉末でお湯に溶けるのでお湯にこの粉末昆布を混ぜるだけで、簡単に昆布茶も作ることができます。
さまざまな方法で簡単に昆布を取り入れることができるのでおすすめです。
昆布ダイエットで気をつけたいこと
ダイエット効果も期待できる昆布。健康にダイエットをすることができるのなら是非取り入れたいですよね。
健康なことに加えて、昆布は手に入りやすく安価であることからおすすめのダイエット法と言えます。
昆布でダイエットをする前に気をつけておきたいポイントをチェックしておきましょう。
食べすぎには注意
昆布は低カロリーな食材のため安心をしてついつい食べすぎてしまうということもあるかもしれません。
多少の食べ過ぎなら心配はありませんが、昆布を過剰に食べすぎてしまうと体に良くないです。
昆布にはミネラルの1種であるヨウ素が含まれています。昆布を過剰に食べすぎることによってヨウ素の過剰摂取に繋がってしまいます。
ヨウ素を過剰摂取は甲状腺の病気の発症のリスクを高めてしまうので注意が必要です。
健康に良い食材である昆布ですが過剰に食べすぎてしまうのはよくないので気をつけるようにしましょう。
バランスのよい食事を心がける
昆布でダイエットをするからといって、昆布以外の食べ物を食べないなど偏った食事はしないようにしましょう。
健康的なダイエットのためにはバランスのよい食事が大切です。昆布と一緒に他の食材も取り入れることによって、昆布の栄養の吸収率が高まります。
昆布はいろいろな料理に使うことができますから、他の食材と組み合わせて飽きがこないように工夫をするとよいでしょう。
味付けが濃くならないように気をつける
昆布は低カロリーではありますが、味付けによってはカロリーが高くなってしまう可能性もあります。
カロリーの高いメニューはダイエットにはふさわしくありません。料理をする際には濃い味付けにならないように気をつけましょう。
昆布といえば和食のメニューが多いですが、カロリーを抑えるためにできるだけ昆布そのままの素材の味を活かしたメニューにするとよいでしょう。
添加物の入っていない昆布を選ぶ
昆布を選ぶ際はできるだけ添加物の入っていないものを選ぶようにするのがおすすめです。
添加物を取ることによって、体の不調が現れてしまうということもあります。
健康なダイエットをするためには体に良いものを体内に取り入れることを意識していくとよいです。
体に良いダイエットは続けやすいので、昆布を選ぶときには気をつけるようにしましょう。
昆布を食べて健康な体に
昆布は栄養がありたくさんの健康の効果が期待できる食材です。
血液をサラサラにし免疫力を高めたり胃や腸の活動をサポートし、脂肪の燃焼効果もあることからダイエットにもおすすめです。
和食に欠かせない昆布は普段の生活でも取り入れやすく、無添加のものであればさらに安心して食べることができます。
食べすぎのないように気をつけながら昆布を食べて健康なづくりをしていきましょう。