小1の壁をどう乗り越える?学童や夏休みなどの不安を解消したい!

共働きの家庭が増えている中で、度々問題視される「小1の壁」に不安な思いを抱いている家庭も多いのではないでしょうか?
働くママの味方である「学童保育」も保育園よりも帰宅時間が早いのなどの問題があります。
多くの共働き家庭で問題となってしまう小1の壁を乗り越える方法について調べてみました。

小1の壁とは?

小1の壁は、子供を朝から夕方まで保育園に預けていた生活から、小学校入学をきっかけに学校が終われば学童に行くという生活に切り替わることで起こる様々な問題のことです。
専業主婦世帯の約2倍が共働き世帯という現代で、パートやアルバイトではなくフルタイムで働くママも少なくありません。
そこで、はじめに小1の壁で実際に困ることについて調べてみました。

小1の壁で起こることとは?
実際に小1の壁を経験した家庭ではどのようなことに困ったのでしょうか。
<小1の壁で困ったことは?>

  • 親の出勤時間より子供の登校時間が遅い
  • 学童に入れなかった場合、帰宅時間が15時前後になってしまう
  • 学童保育は18時前後までしか預かってもらえない
  • 留守番させる時間が増える

子供からすれば今まで保育園にいるか家族と一緒にいる時間がほとんだったのに、1年生になって急に1人で過ごす時間が増えたり鍵を持って登校する場合もあります。
ママは出社や帰宅の時間を会社に変更してもらったり、雇用形態を変更しなければいけない場合も考えられます。
また、夏休みなど長期の休みになれば学童保育ではお弁当が必要であったり、学童に入れなかった場合は親も長期で休みを取るなどの対応に追われることになります。

他にもあった!宿題や体調の問題も小1の壁に

子供の登下校時間とママの就業時間が合わないことやお弁当作りの負担だけが小1の壁ではありません。
実際に小1の壁に直面した家族が、入学前には気づかなかった困ったことについて調べてみました。
<これも小1の壁と感じたことは?>

  • 学童に入っていない場合、4月の入学直後はしばらくの間半日で帰宅してくる
  • 学童保育が4月1日から利用できない地域もある
  • 学童保育の定員の関係で、長期の休みだけの利用ができない
  • 冬は日が暮れるのが早く、暗い中帰宅させることになる
  • インフルエンザにかかったり学級閉鎖になった場合、学童保育に預けられない
  • 宿題を見る時間がない

このように小1の壁で起こる問題は、思っているよりたくさんありそうです。
まだ一人では不安なことも多い小学一年生。
「小1の壁」を乗り越えるにはどうすればよいのでしょうか。

小1の壁で働き方を見直す必要はある?


多くの保育園では朝の7時頃から夜の7時頃まで子供を預かってくれる場合が多いです。
それに比べて、学童保育は長期の休みの時期でも朝8時から夕方の6時位までというのが一般的です。
そうなると、保育園ではうまくいっていた時間配分が小学校に上がることで就業時間と合わず、やむなく転職を考えるという人は共働き家庭の4分の1に当たります。
また、夜に子供と過ごす時間も晩御飯の準備などの家事に加えて、子供の宿題を見る時間も必要になり負担が増えます。
時間がなく子供とコミュニケーションを取る時間も急激に減ることで不安に感じる人も。
小学生に上がるタイミングで、仕事と家事育児の両立に不安を抱える人は働くママの半数以上になります。
核家族化が進んでいることも、いざという時に頼れる人がいない不安の原因となっているのではないでしょうか。
実際に小1の壁で転職や働き方を変えたという人は3分の1にあたるように、働き方を変えることも小1の壁を乗り越える一つの手段となります。
しかし、転職など就業形態を変更することができない家庭や変えたくないという家庭ではどのような対策ができるのでしょうか。

入学直後の小1の壁

登下校の心配

保育園の時には送り迎えをしていたのに、小学校に上がればすぐに学校と自宅を自分で歩いて行き来ことになります。
実際に小学生で交通事故にあう子供は、1年生が圧倒的に多く親も慣れるまでは不安でいっぱいですよね。
その状況で、子供の方が帰宅が早いときには鍵を持たせるとなれば、とても心配です。

登下校時の心配への対処法は?

入学するまでの間に通学路を一緒に歩く練習をしましょう。
親も一緒に歩くことで、危ないポイントを教えたり気づかなかった危ないポイントにも気づけるきっかけになります。
雨の日で傘をさすとき、寄り道の危険性など注意することは伝えておくようにしましょう。
鍵を持たせる場合によくあるトラブルが鍵を失くしてしまうことです。
鍵を失くして見つからず、防犯のため自宅の鍵を取り換えることになったという家庭もあります。
鍵はランドセルなどに取れないように紐で結びつけるなどの工夫が必要です。
カバンに付けたままでも簡単に鍵を開けられるように、伸縮性のある紐も販売しているのでおすすめですよ。
また、自宅に着いたら必ず鍵を閉めるように伝え、帰宅時間に電話かメールで家に着いたことを知らせられる環境を作ると安心です。

給食が始まるまでの心配

小学1年生は学校生活に慣れるまで、半日で帰宅する場合が多く給食が始まるのは入学してから1週間以上経ってからという学校も少なくありません。
学童に通う子供はお弁当を持参して、自宅で留守番する子供はお昼ご飯を準備しておく必要があります。

給食が始まるまでの対処法は?
保育園の給食に慣れていると、慣れないお弁当作りは意外と大きな負担となります。
栄養のバランスを考えたり、子供からのリクエストに応えるのに苦戦したり実は時間がかかってしまうお弁当作り。
冷凍保存できるおかずは多めに作って冷凍したり、時短できるお弁当メニューを調べておいてできるだけスムーズに負担なく作れる準備をしておきましょう。
自宅でお留守番する場合も、兄や姉の兄弟がいても大人がいない時に火を使って調理するのはまだ心配です。
お弁当やおにぎりなど、そのまま食べられるものを置いておくようにしましょう。

宿題や習い事の小1の壁

宿題の心配
学童保育で手厚く宿題を見てくれるところもあるようですが、必ずしもそうとは限りません。
入学後1ヶ月以内に宿題が始まる学校も多く、1年生ではまだ手助けが必要な場面が多いです。
プリントや音読などを毎日やる習慣をつけるのは、子供にも親にもとても難しいことなんです。

宿題をスムーズに進めるための対処法

小学生にもなると、自分のやりたいことがあったり自分で物事を決めたいという気持ちが強くなります。
そういう自立心を損ねない程度に、宿題のやり方にある程度のルールを作っておきましょう。
「学童で終わらせてくる」「5時~6時は宿題の時間」など、習慣になるように目標を持たせてあげるのがおすすめです。
慣れない学校や学童に疲れてしまって、宿題に長時間かかってしまう1年生はとても多いです。
夜にやる気が出ない場合には、朝勉強ならスムーズにできることも。
親も仕事との両立で、宿題がスムーズに進まないとイライラしてしまいますよね。
しかし、できた時には思いっきり褒めてあげるなど、子供のやる気を出させてあげた方が今後の宿題習慣がスムーズに進みます。

習い事の心配

小学生に上がるタイミングで習い事をさせたいと考えている家庭では、送り迎えができないことが問題になってきます。
自分で通える範囲の習い事でも、1年生になったばかりの時は学校から帰宅後に習い事の時間になれば鍵をかけて行くのは心配なことも。

習い事に関する対処法
働きながら習い事をさせる場合、場所や時間にも限られます。
習い事、塾のお迎えもお願いできる「送迎シッター」をお願いする人も増えています。
小さなお子様は送迎の後の見守りもしてくれるところもあり、共働きのご家庭でよくある「習い事をさせてあげられない」というお悩みを解決する一つです。
しかし、費用が掛かってしまうので子供の意見や、親が必要だと思う習い事を見つける必要がありますよね。
習い事に関しては、家族でしっかり話し合い厳選して決める必要があります。
もしどうしても折り合いがつかない場合は、子供が小学校生活に慣れてくるタイミングまで待ってから習い事を始めるといいでしょう。

小1の大きな壁!長期休暇をどう乗り越える?

夏休みなどの長期休暇に関する心配

冬休みや春休みはもちろんですが、夏休みは1ヶ月以上の長い休みになります。
普段は学童保育を利用していない場合、長期休暇の時だけの利用は定員などの問題でできないこともあるので早めに確認しておきましょう。
休暇中は給食もないので、お弁当作りなどに追われてしまいます。
夏休みの宿題もまだ1年生では見守ってあげる必要があるので、働くママにとっては大きな負担となります。

長期休暇を乗り切るための対処法は?

長期休暇の時には、できるだけ早く対処法を考えておく必要があります。
学童に通わせることができない場合には、祖父母など預かってくれる人を探しておかなければなりません。
どうしても預けられなかった時には、会社に長期休暇を申請することになるかもしれません。
そういった面でも早めに確認しておくことがとても重要です。
子供がインフルエンザなど体調を崩してしまった時や、学級閉鎖になってしまった時にも1週間程度の長い休みを取らなければいけません。
子供のクラスの出欠状況などを毎日の会話の中で確認して、こちらも万が一のことを考えておく必要があります。

学童保育に対しての心配も小1の壁に

学童とはどんなところ?

学童保育とは、働く親を持つ子供が放課後過ごせる場所として古くからありましたが、法制化されたのは1997年のことです。
学童保育におけるガイドラインを厚生労働省が発表したのは2007年となっています。
自治体が運営している「公設公営」の学童保育や、設立は自治体だけど民間企業、NPO、保護者会が運営をする「公設民営」があります。
場所は学校内や付近の児童館で夕方の6時頃まで預かってくれる場合がほとんどです。
地域によっても違いますが、1ヶ月の利用料金はおやつ代も込みで3,000~7,000円程が一般的で、利用している児童は4年生以下の子供が多いようです。

学童保育に関する心配は?

学童保育で預かってもらえるから安心して仕事ができるのかと言えば、そんなにスムーズにいかないことも。
慣れない小学校生活が始まったのと同時に、学童での生活も始まり新しい環境に馴染めずに子供が「行きたくない」と言うこともあります。
働くママにとっては「行ってもらわないと困る」という気持ちもあって当然です。
しかし、一番大切なのは「子供の心」です。
意地悪をする子がいたり、新しいお友達ができないなど子供も新しい環境での壁に悩まされていることも考えられます。

学童保育を上手く利用するための対処法は?
子供の様子が心配な時には学童保育の先生、スタッフと親のコミュニケーションが大切です。
時間がない中で先生と話す時間が取れないなら、連絡帳などでやり取りをして子供の様子を伝えておくと先生も気にかけてくれます。
また、仕事が早く終わった日には学童保育まで迎えに行って子供の様子を自分で確認してみましょう。
長期休暇の時には祖父母など協力してくれる人の力を借りて、たまにはお休みをして遊びに行く日を作ってあげてメリハリをつけると学童を楽しめるようになる子供も多いようです。
学童に入る前に、先輩ママから子供たちの雰囲気や先生スタッフの対応などを聞いておくのもおすすめです。
宿題の指導の有無、アレルギー対応、学級閉鎖時の対応も事前に確認しておきましょう。

PTAや学校行事における小1の壁

PTAの参加に関する心配は?

小学校のPTA活動は平等性を保つためにも、くじ引きなどで決まる学校がほとんどです。
フルタイムで働いているママでも、PTAの本部役員に選出されてしまうことも珍しくありません。
PTA主催の行事があったり、授業参観や家庭訪問などの学校行事で平日に休まなければならないことも増えます。

PTAの参加に関する対処法
最近は共働きの家庭が多くなってきたので、PTAの集まりを夜にしている学校も増えています。
しかし、集まりが昼間であったり参観日や家庭訪問などの学校行事があれば、仕事を休むことに。
休む日程はできるだけ早く職場に伝えて、会社にできるだけ誠意ある対応を取りましょう。

小1の壁を乗り越えるには事前準備が大切


小1の壁をきっかけに仕事を辞めたり、早く帰れる仕事に転職するというのも良い対策です。
しかし、お給料ややりがいなど仕事におけるモチベーションは人それぞれ。
子供のことが一番大切であっても、ママのことも大切です。
小1の壁は家族の問題なので、転職が難しい場合は夫や祖父母の協力が必要な場合もあります。
家族ができるだけ負担のない状態で小1の壁を乗り越えるためには、早くから対策を考えることが大切です。

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