
意外と知らない人が多いメイク道具の手入れ。正しい手入れ方法
みなさんはどのようにメイク道具の手入れを行っていますか。
付属の道具を洗わずに、ケースに入れたままずっと使いう続けてしまうという人も多いでしょう。
しかし、定期的にお手入れをしないと驚くほど汚れています。
今回は、汚いまま使いがちのメイクブラシ、パフ、ビューラーなどメイク道具のお手入れ方法をご紹介します。
汚れているメイク道具を使うデメリット
メイクをする度に、お肌の調子が悪くなったり、荒れてしまったり、化粧ノリが悪いと感じる女性は少なくないのではないでしょうか。
実はその原因は、メイクに使っているメイクブラシ、パフ、ビューラーなどの道具が汚れている状態で使用しているからかもしれません。
洗っていないメイク道具はトイレの床よりも汚い
メイクに使うパフやブラシはどれくらいの頻度でメイク道具の手入れしていますか。
毎日使うタオルや食器は使った度に洗うのに、毎日使うメイク道具の手入れをしないのはどうしてでしょう。
メイクの時に使うパフやブラシには使うたびに化粧品の成分はもちろん、汗、皮脂、老廃物が付着している状態です。
単純な汚れが溜まっていくのはもちろんですが、老廃物や皮脂が酸化したり、多くの菌が繁殖しています。
1週間使い続けたスポンジには数万個の雑菌があり、トイレの床を超える数だとも言われています。
そんなスポンジでファンデーションなどを顔に付けているとしたら考えるだけでも恐ろしいですよね。
肌トラブルを引き起こす
メイクをする女性の中には肌が弱くて、お肌にトラブルが起こりやすいというひともいるでしょう。
メイクをするとお肌が荒れてしまうから、できればあまりお化粧はしたくない。とお化粧から遠ざかっている女性もいるかもしれませんね。
ですが、肌トラブルに悩む女性に確認してほしいのは、メイクに使っているパフやブラシが汚れている状態ではないかということです。
せっかくお化粧の前にきれいに洗顔をしてスキンケアをしていても、毎日使い続けた汚れたメイク道具を肌に付けてしまえば台無しです。
洗っていないパフやメイクブラシ、チップに付着している雑菌は、ニキビなどのお肌トラブルの原因になってしまいます。
メイクしたら肌が荒れてしまった。と思ったときは、そのメイク道具がきちんと清潔な状態であったかどうかを確認してみてくださいね。
メイクのりが悪くなる
美しく仕上がっているメイクの条件は、ファンデーションやチーク、アイシャドウなどの化粧品の一つ一つが肌の上にムラなくキメ細やかに乗っている状態のことです。
毎日使っていることで残る化粧品の成分や皮脂で汚れてしまっている汚い状態のままのパフやメイクブラシ、スポンジでは美しくメイクをすることはできないのです。
プロのメイクアップアーティストは、美しいメイクを施すために、常にメイク道具をきれいにしている状態です。メイクの順番やテクニックも重要なポイントですが、まずはメイクをする前に使う道具を清潔なものにしておきましょう。
目元に使うものは特に注意
パレットタイプのアイシャドウなどにはチップが付属しているものが多いので、そのチップで毎日アイメイクをしているひとも多いでしょう。
裏面や反対側などを上手く使い分けて色別に塗ったりして、長い期間手入れをしない状態で付属チップでアイメイクを続けている人ももしかしたらいるかもしれません。
しかし、目元に使うブラシやチップを汚い状態のままにしておくと、ものもらいなどのトラブルに繋がりやすくなります。
そして目元はほかのパーツと比べると皮膚が薄いパーツになっているので肌荒れも起こしやすくなっているます。
これではどれだけ丁寧にメイクしても理想のアイメイクを完成させることはできません。目元は敏感なパーツなのでこまめにメイク道具の手入れを行いましょう。
毎日簡単にできるメイク道具の手入れ
メイクに使う道具は基本的には洗剤や水で洗いますが、さすがに毎日行うことは難しいかもしれません。
ですので、まずはメイクで使い終わる度に毎日少しだけのメイク道具の手入れから始めましょう。
とても簡単な方法なので、ぜひ習慣にしてみてくださいね。
ブラシを手の甲にはたく
ブラシを使った後にそのままの状態でしまうのではなく、手の甲や腕で少しはたくだけでも残っている粉を軽く落とすことができます。
とにかくズボラで面倒くさいひとは、簡単なのでこれだけでも実践してみてくださいね。
メイクブラシをくしでとく
チークやファンデーションに使う大きめのメイクブラシは、こまめにくしをかけることで汚れを簡単に落とすことができます。
髪に使う、少し荒目のくしで、先端から少しずつほぐしていくようにていねいに行います。
メイクブラシの質も長持ちさせることができるので、できるだけ毎日気づいたときにくしでとかしてメイク道具の手入れをしましょう。
メイクブラシの洗い方
ここからは、具体的にアイテム毎のメイクブラシの洗い方を紹介していきます。
1.2週間に1回洗う。動物の毛には注意
メイクブラシは1~2週間に1回位を目安に洗います。大きいものは乾かすのが少し大変になるので、週末などのお休みに合わせてまとめて洗うクセをつけるといいかもしれませんね。
ただし、メイクブラシの種類によってはあまり水洗いをしないほうが良いといわれているものもあるので、洗う頻度や洗い方についてはメイクブラシの説明書も参考にしてください。
特に動物の毛で作られているメイクブラシは、せっけんや洗剤で洗ってしまうと痛みやすいので注意が必要です。
石鹸や洗剤で洗う
シャンプー、固形石鹸、中性洗剤(食器用)などのなるべく刺激の少ないもので洗います。
固形石鹸の場合は直接石鹸をブラシでなでて泡立ててから洗います。
シャンプーや中性洗剤は、水と合わせて洗面器やコップなどの容器に入れて、その中で洗い、水がきれいになるまで何度もすすげば完了です。
仕上げに、コンディショナーやトリートメントを使うとブラシのツヤがきれいにキープできます。
専用クリーナーで洗う
最近ではブラシ専用のクリーナーも販売されているので、これを使ってメイクブラシの手入れをするのももちろん大丈夫です。
ただし、ブラシの種類によってはブラシクリーナーでのお手入れをしないようにという注意書きをしているものもあるので、利用できるかどうかは事前に確認しておきましょう。
パウダーを使って洗う
使うパウダーはフェイスパウダー、コーンスターチ、ベビーパウダーのいずれかで大丈夫です。
パウダーをビニール袋に入れればブラシを洗う準備は完了です。
ビニール袋に、ブラシの先端を入れてパウダーをなじませる。払うを何度か繰り返すだけです。
ブラシの汚れがパウダーに移ることによってきれいになります。水洗いをあまりしたくない時や乾かす時間がないときにおすすめのメイク道具の手入れの方法です。
無水エタノールで洗う
水洗いするときれいに汚れが落とせるので清潔なのですが、湿気によって菌が繁殖しやすい状態になってしまいます。
無水エタノールで洗う方法はとても手軽で、乾燥も早いのでおすすめのメイク道具の手入れ方法です。
平たい、小さな容器に無水エタノールを入れて、メイクブラシを浸します。ブラシを簡単に動かして汚れを落とし、ティッシュなどで水分を拭き取り、形を整えて乾燥させて完了です。
水洗いをした後はきちんと乾かす
石鹸や洗剤を使って水洗いした後はしっかりと絞ってタオルで水分を取り、ブラシの形を整えます。
水分が残った状態のままだと、余計に菌が繁殖してしまいます。できれば毛先は下向きにし、難しければ横向きにおいて陰干しをしましょう。
ブラシの大きさによって乾燥させる時間は変わってきますが、1日~3日程度かけてしっかりと中まで乾燥させます。
スポンジとパフの洗い方
汚れやすくて、見た目にも汚れてきたことがわかりやすいパフやスポンジはできるだけこまめに洗うことを心がけましょう。
固形石鹸や中性洗剤や、専用のクリーナーなどで、簡単に洗うことができます。
パフは最低でも1週間に1度は洗う
チークやフェイスパウダーなどを購入した時に付属しているパフをケースにそのまま入れ続けているというひとも多いかと思います。
ですが面倒でも清潔に保つために最低でも1週間に1度を目安に洗うように心がけましょう。
スポンジは4回使ったら洗う
パウダータイプのファンデーションに欠かせないスポンジも、ケースに入れてそのままにしてしまうことも多いでしょう。
ですが、裏表を使って全部の面が汚れてしまっている状態になれば洗うタイミングです。
1回に片方の面の半分を使ったら、4回使うとすべて汚れてしまうので、このタイミングで洗うと毎回清潔に使うことができます。
スポンジ専用クリーナーを使う
パフやスポンジを洗うための専用のクリーナーが販売されているので、これが手軽で一番お勧めのメイク道具の手入れ方法になります。
専用に作られているのでスポンジが痛みにくく、成分も残りにくいうえに、抗菌効果もあります。
最近では100円ショップなどでも販売されていて手軽に購入することができるのでいいですよね。
購入したクリーナーの使用方法に則って洗いましょう。
中性洗剤で洗う
台所用の中性洗剤で洗うのも簡単でおすすめです。
洗剤を直接パフに付けて馴染ませて、汚れを浮かせます。少しぬるま湯をつけて泡立てて洗い、水がきれいになるまでていねいにすすぎます。
水気を絞る時は、形が崩れやすくなるので、強く絞りすぎないようにしましょう。
弾力が無くなったら交換する
パフやスポンジは消耗品なので、劣化してきたら必ず新しいものに取り換えるようにしましょう。
スポンジは特に、何度も洗って手入れをしていくうちにどうしてももろくなってしまい、破けてしまうこともあります。
洗っても汚れが落ちなくなったり、ごわついて弾力が無くなってきたなどの状態になってしまったら、新しいものと交換してみてくださいね。
チップやリップブラシ、ビューラーのお手入れ方法
ブラシやスポンジの他にも、メイクに使う道具は色々ありますよね。
チップやリップブラシ、ビューラーのお手入れ方法を紹介します。
リップブラシ
リップブラシは使い終わったら毎回ティッシュでふき取るようにしましょう。
水洗いをするのが望ましいですが、水洗いをしない場合は、スキンケアに使うオイルで汚れを浮かせてふき取るという方法もおすすめの手入れ方法です。
ビューラー
ビューラーを毎日使うというひとは多いでしょう。ビューラーは使うたびにアイラインやアイシャドウがついてしまうので、使った後はすぐに汚れてしまいます。
使うたびに、ティッシュなどできれいにふき取るクセをつけましょう。除菌効果のあるウェットティッシュを使って手入れをするのもおすすめです。
アイシャドウチップ
アイシャドウパレットにある付属のチップを何か月も、もしくはアイシャドウを使い終わるまでそのまま使っているという女性は少なくないのではないでしょうか。
アイシャドウチップもほかのブラシやパフと同じで、毎日汚れを蓄積して、菌を繁殖させています。
チップを使うたびにティッシュでオフして、2週間に1度はパフやブラシと同様に固形石鹸や中性洗剤で洗うようにしましょう。
メイク道具をきれいに保つコツ
メイクで使い終わった後のちょっとしたお手入れと、定期的に洗うということのほかにも、メイク道具をきれいに保つコツをご紹介します。
スポンジは使い捨てにする
スポンジをこまめに洗うのがどうしても面倒という人は、思い切って使い捨てにしてもいいかもしれませんね。
100円ショップやドラッグストアでもたくさん袋に入っているスポンジが販売しているので、全面汚れてしまったら新しいものに交換することをおすすめします。
パフやブラシは交換用を用意する
メイクに使うブラシやパフをなかなか洗うことができないのは、それ1つしかないからということもあるでしょう。
毎日使うメイク道具なので、洗って濡れている状態では次の日は使うことができませんし、お直し用に持ち歩くこともできませんよね。
ブラシやパフは付属のものだけではなく、自宅で使うようにきちんとしたものを買い揃えておけばいつでも洗いやすくなります。
まとめ
ブラシやパフ、ビューラーなど汚いまま使いがちですが、メイク道具の手入れをきちんと行うだけで、肌トラブルが減り、メイクのノリもとてもよくなります。
自分を美しく見せるためのメイクに使うアイテムなので、いつも清潔に保つように努力するとより美しくなれるステップの1つだといえるでしょう。