
はじめてのハンドメイド!初心者が知っておきたいポイントとは?
ハンドメイド作品をネット上やフリマ・雑貨店などで見かけることも多くなりました。「手先が器用な人でなければ作れないのでは?」と感じるかもしれませんが、初心者でも簡単にハンドメイドが楽しめる方法があります。
さらに将来的にハンドメイドを副業にしたい人のためのノウハウについても少し触れていきます。
ハンドメイドのアクセサリーや雑貨にチャレンジしてみよう!
「ハンドメイドで何か作ってみたい!」と思ったら気軽に・簡単にチャレンジできる方法があります。材料や道具がはじめからそろっているキットや分冊百科がおすすめです。
またできるだけコストを低く抑えたいという場合には、まずは初心者向けの教本やテキストをじっくり読んでから自分で材料をそろえるようにするといいでしょう。
初心者でも簡単にトライできる「キット」を利用する
「どうやって作るのか?」も大切なポイントですが、やはりハンドメイドで一番のハードルは「どんな材料を揃えたらいいのか」ではないでしょうか?
すぐにチャレンジするなら、あらかじめ材料や道具がセットになっている「キット」を利用してみましょう。作り方についての説明書なども一緒にセットされているので、一から教本や材料・道具を一つ一つそろえる手間がかかりません。また大抵の場合は、作品の難易度もわかるようになっているので、自分のレベルに合わせてキットを選ぶようにします。
手芸用品を扱っているお店やネットショップにはそういったキットが置かれています。自分の作りたい・チャレンジしてみたい手芸のキットがないか探してみましょう。
手作りキットのカタログ「クチュリエ」(フェリシモ)もあります。初心者でも楽しく簡単にトライできるいろいろなキットが販売されています。
少しずつ道具が揃えられる分冊百科
教本と一緒に道具がセットされている本も書店などで販売されていることがあります。特に分冊百科と呼ばれているもので、テキストと材料・道具をセットにして定期的に発刊している本です。自分で教本やテキストを選んだり、材料をそろえるといった手間が面倒な人におすすめです。
多くのものは隔週刊で販売されていますが、バックナンバーは出版社の公式サイトやAmazonなどでも入手できます。ここではハンドメイド・手芸で注目されている人気の分冊百科をいくつか取り上げてみましょう。
「やさしい刺繍(デアゴスティーニ)」
初心者でもさまざまな種類の刺繍が楽しめるのが「やさしい刺しゅう」です。上質な刺繍糸で知られるDMC(フランス)の刺繍糸等がセットされるなど、とても充実した内容です。刺繍の技法についての動画も公開されています。
「籐で作る小物とバッグ(デアゴスティーニ)」
籐(とう)を使ってカゴやバッグなどを作成します。せっかくチャレンジするなら実用的なものを!と考えている人におすすめです。写真やテキストだけではわかりにくい材料の扱い方や編み方などが動画で紹介されています。
「キャシーといっしょにハワイアンキルト(デアゴスティーニ)」
ハワイアンキルトの作家として活躍しているキャシー中島さんが監修しています。こちらでも縫い方などについての動画が公開されています。毎回少しづつ刺繍をしていき、最終的にはインテリアカバーが完成する流れになっています。
「はじめてのレザークラフト(アシェット)」
レザークラフトのさまざまな技法が学べる本です。毎号少しづつ道具をそろえていき、パスケースといった小物からバッグのような大きな作品まで作れるようになります。
ただし革を縫う前に金槌を使って革に穴をあける作業があります。大きな音が出せない環境の人は、問題がないか事前にチェックしておきましょう。
初心者向けの手芸の本
キットや分冊百科の本は自分で材料やテキストをそろえる必要がありませんが、自分で材料や本をそろえるよりも費用が高くついてしまうケースもあります。
コストパフォーマンスを重視したい人は、まずは教本・テキストを購入してから必要な材料をそろえていくという方法もあります。手芸店にひんぱんに足を運べる人や、時間がかかってでもコストを抑えたい人におすすめです。
材料・道具はどこでそろえればいい?
ハンドメイドで使う道具は基本的には手芸店(オンラインショップなど)でそろえます。しかし、手芸店以外でも100円均一(ダイソー・セリアなど)でもお手頃価格で入手できます。さらにメルカリなどのフリマサイトでも購入できることがあります。
大型手芸専門店で材料をそろえる
ハンドメイドや手芸に関する材料や道具を幅広く扱っており、全国的に有名な大型店として貴和製作所・パーツクラブ・ユザワヤ・トーカイ・東急ハンズ・パンドラハウスといったお店があります。
また東京都台東区のJR浅草橋駅周辺や荒川区のJR日暮里駅周辺(繊維街)は、ハンドメイドや手芸に関する道具や材料を扱う専門店が多く集まるエリアです。足を運べる人にはぜひオススメしたいスポットです。
100円均一ショップ
ダイソーやセリアといった100円均一ショップでも手芸用品を販売しています。手芸用品の専門店よりも低コストで材料や道具がそろえられます。ただし本格的な材料・道具の場合は専門店で探すといいでしょう。
メルカリなどのフリマアプリ
メルカリやラクマといったフリマアプリでも手芸用品がお得な価格で出品されています。ただし実際に手に取ってみることができないので、掲載内容や画像などをよくチェックしてから購入しましょう。
作った作品を売るにはどうしたらいい?
自分の作ったハンドメイド作品を販売している人もいます。TVなどのメディアで、副業としてハンドメイドで稼いでいる人が紹介されることもめずらしくありません。
実際に作った作品を販売して月収数十万というカリスマ主婦も注目されています。しかし実際にハンドメイドを販売して、利益を上げるにはどうすればいいのでしょうか?
まずは自分だけのブランド(作家名)を決める
ハンドメイド作品をせっかく販売するならブランド名(作家名)を決めましょう。そうすることであなたの作ったハンドメイド作品をより多くの人に知ってもらうことができるようになります。
TwitterやInstagramなどのSNS、ネット上のハンドメイド販売サイトで宣伝する際に大きく役立ちます。できるだけ多くの人に覚えてもらいやすい名前がいいでしょう。
作った作品を売る場所を探す
初心者向けのキットなどで練習を重ねて、誰かにプレゼントできるようなレベルになったら実際に販売してみるのもいいでしょう。ハンドメイド作品を販売する場所については次のようなところがあります。
・インターネット上の販売サイトを利用する
出典:minne
TVなどで注目されているのはminne(ミンネ)やCreema(クリーマ)といった販売サイトです。専用のアプリもあるので、自分の作った作品を簡単にスマホから出品することができます。これらのサイトの出品手数料は1~2割程度とリーズナブルです。
自分のホームページを作ってそこで販売するという方法もあります。この場合は手数料が発生しませんが、いかにして自分のホームページにお客さんが来てもらえるようにするかの工夫が必要です。
・フリーマーケットやイベントで販売する
フリーマーケットなどのイベントで販売する方法もあります。ネット上のフリーマーケットやイベント情報などをこまめにチェックするようにしましょう。
実際にお客さんと対面して販売することになるので、接客が苦にならない人におすすめです。またSNSなどを通じて出店することをアピールするようにしましょう。フリーマーケットに出店する場合には出店料が発生するケースがほとんどです。
・委託販売店やレンタルボックスで販売する
ハンドメイド作品を委託販売しているお店、あるいはレンタルボックスを借りて販売する方法もあります。委託販売やレンタルボックスの場合、場所の使用料や委託販売手数料(ケースにもよるが2~5割程度の手数料が一般的)を売上から差し引きされます。
そのため材料費や人件費(作業費)以外にも、場所の使用料や委託販売手数料などを考えて価格をつける必要があります。コストがかかりますが、お店の人が販売と管理をしてくれる・実際にお客さんに手に取って見てもらえるといったメリットがあります。
値段の付け方について
ハンドメイド作品は何を基準に値段をつけるといいのでしょうか?まずは材料費や送料などを考えて、赤字にならないように値段をつけることが大切です。基本的には次のような計算で価格を出します。
原価+手数料+利益=値段
原価というのは作品を作るのにかかった材料などの費用です。材料以外にも、材料の調達にかかった交通費や自分の作業代(人件費)がここに含まれます。一般的に原価の3~4倍が適した販売価格と考えられています。
手数料というのは販売する際にかかる販売手数料です。ネット上やお店などに置いてもらう場合にはたいてい手数料が発生します。またフリーマーケットなどに出店する場合にも場所代がかかりますので、その分の料金を考えて価格をつける必要があります。
ただし実際に計算してみると、けっこうな割高な値段に感じるかもしれません。計算してはじき出された価格がふさわしいかどうか、店舗に行って同じような商品がいくらぐらいで販売されているのか、あるいはハンドメイドに詳しい・興味のある人に価格について尋ねてみるといいでしょう。
また自分の作った作品と、大量生産品を比べると大量生産品の価格が低いことも多いでしょう。ただし大量生産品と同等の価格で勝負すると、原価割れしてしまうことも少なくありません。
さらに売れないと値段を下げてしまうケースもありますが、これはおすすめできません。それよりも何らかのオリジナリティやサービスを加えて、大量生産品と差別化するようにしましょう。
作品を販売する時に注意しておくべきこと
ハンドメイド作品で副業したい!と考える人も多いと思います。しかしハンドメイド作品を販売するにあたっては以下のような注意点もありますので、ぜひ目を通しておきましょう。
生地のメーカーによっては販売禁止のところがある
アニメやキャラクターものの生地を使用したハンドメイド作品の販売は基本的に商用利用不可です。つまり自分のブランドとして販売するのはNGなので覚えておきましょう。
またマリメッコなどのブランド生地も人気ですが、そういったブランドものの生地もNGなので注意しましょう。ただしリバティ社のリバティプリントの生地を使った作品については、一定の条件を満たせば販売OKとなっています。
本に掲載されている型紙・キットなどを使う場合は注意
布小物やカバン・洋服などの教本・テキスト・キットに付属している型紙を使って、作った作品を販売するのはNGです。たいていの手芸の本やテキスト・キットにはそういった注意書きがあるので必ずチェックしておきましょう。
アクセサリーなどについても、教本やテキスト・キットそのままのデザインで、自分のブランドの作品として販売するのはNGです。いずれにしてもハンドメイド作品を販売するには、自分がデザインしたオリジナルのものを販売するようにしましょう。
ネット上で出品する場合には写真が命
ミンネやクリーマ・自分のホームページといったネット上で販売する際、お客さんは実際に手に取って見ることができないので、写真でいかにイメージをつかんでもらうかが大切なポイントです。
スマホで撮影する場合でも、できる限り現物に近い色の写真を掲載する必要があります。またアクセサリーなどの場合、実際に着用している写真などがあると、購入しようとしている人も着用シーンをイメージしやすくなります。写真も1枚だけではなく、いろいろな角度から撮影した複数の写真を掲載するといいでしょう。
確定申告を忘れずに
会社やパート・アルバイト勤務している場合に、ハンドメイドでの所得が20万円以下の場合には確定申告は必要ありません。さらに働いていない場合でも、ハンドメイドの所得が38万円以下の場合も確定申告は不要です。
ここでいう「所得」とは、売上から必要経費(材料費・梱包費・配送料など)を差し引いたものをいいます。ただし年間の所得が20万円を越えなくても、利益が出ているかなどをチェックするために、材料や道具を購入した際のレシートや領収書は必ず保管するようにしましょう。
ハンドメイドの販売について勉強する
ハンドメイド作品の作り方ではなく、いかにしてハンドメイド作品を販売するかについてのノウハウ本も多く出版されています。
「ハンドメイド作品を作って販売しているけれども、思ったように売り上げや利益が出ない…」といった悩みがある人は、そういった書籍も参考にしてみましょう。
上達すればプロのハンドメイド作家も夢ではない
今現在ハンドメイド作家として活躍している人は、練習を重ねて技を上達させています。自分に向いているかどうかをまずはキットなどで確認し、「これならいけそう!」と感じたら技術を向上させていきましょう。
ただしハンドメイド作家として活動するにあたっては、やはり利益についても意識する必要があります。自分の作りたいもの=みんなが欲しいものという構図が成り立つ時とそうでない時があることを意識して、ハンドメイド作品を制作・販売する必要があります。
ハンドメイドの技術向上は大切ですが、マーケティングについてもしっかり勉強して、すてきなハンドメイド作家を目指しましょう。