幼い子どもがいても大丈夫?おすすめのアロマオイルと使い方

美容などの効果効能があり香りに癒される、人気のあるアロマオイルですが、抵抗力が弱くて、肌も敏感な赤ちゃんや小さな子供が使えるアロマオイルは限られているのを知っていましたか?
今回は幼い子どもがいる家庭でも使えるアロマの種類、使い方、注意点をご紹介します。ぜひ子育てに役立ててください。

幼い子どもにも良い香り


生まれて間もない赤ちゃんや幼い子どもは、大人よりも匂いに敏感で、母乳をかぎ分けて飲むことができると言われています。
それくらい嗅覚の発達した子どもにとっては、アロマオイルはお母さんのにおいや母乳の匂いを消してしまうため、不安になってしまう恐れがあるといわれています。
そして、自然の物と言ってもアロマオイルの成分は幼い子どもにとっては刺激が強すぎる場合があるので、マイナスの効果となってしまう可能性があります。
そういった理由から、1歳未満の赤ちゃんへのアロマオイルの使用は、原則として禁止とされています。生後半年を過ぎたあたりからは、成長とともに嗅覚が徐々に調整されてくるので、少しずつ様子を見ながらであれば、やさしい効果効能を持つアロマオイルを使うことができるようになってきます。
ですが、小さな子どもや赤ちゃんは特に抵抗力低くて敏感で、各機能もまだまだ未熟な状態なので、使用するアロマオイルはきちんと品質を見極めて、安全性の高い製品を選ぶように十分注意をしてください。
安価な合成素材の混ざったものは避けて、オーガニックなものでできた100%天然度材のピュアオイルを選びましょう。
また、使うときは量もごく少量にして、短時間の芳香浴にするように心がけましょう。はじめてのアロマオイルの使い方は、香りの広がり方がとても優しいマグカップ芳香浴がおすすめです。

大人のアロマテラピーではとても人気のあるディフューザーなどは、蒸気によって部屋中に拡散された精油の成分が肌に付着する可能性があるので、抵抗力の弱い幼い子どもがいる部屋での使用は避けるようにしましょう。
アロマオイルは天然だから安心というイメージが強いかもしれませんが、ハーブのような天然素材と違って植物の芳香成分がとても高濃度に凝縮されているので、アロマオイルたった1滴だけでもその力はパワフルです。
そんなアロマオイルの力を上手に活用するためにも、正しい知識をインプットしておきましょう。

幼い子どもにもおすすめのアロマオイル


アロマオイルは1歳未満の赤ちゃんには原則として使用禁止ですが、アロマオイルの中でも特にやさしい成分でできていて刺激が少なく、赤ちゃんや幼い子どもにも安心して安全に使うことができるものもあります。ただし、使用するときは、濃度はごく薄めにした状態で、3歳ごろまでは使用方法もアロマオイルがやさしく香る芳香浴だけにしましょう。
たくさん種類のあるアロマオイルの中でも、赤ちゃんや幼い子どもにおすすめのものをご紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。

ティーツリー
ティーツリーは不安を取り除いて気持ちを穏やかに落ち着かせる、深いリラックス効果があるので、赤ちゃんや幼い子どもの夜泣き対策にも効果的なアロマオイルです。
また頭痛の改善や疲労回復にも有効なので、赤ちゃんだけではなく、日々の育児や家事などを頑張っているお母さんの疲れを取ってリラックス効果を得る、というところでも赤ちゃんのいる忙しい生活の中で使用するのにおすすめのアロマオイルです。

ラベンダー
ラベンダーの香りも、ティーツリーと同様に、不安を取り除いて、気持ちを穏やかに落ち着かせる深いリラックス効果があるので、赤ちゃんの夜泣き対策に効果的です。
ティーツリーと効果効能が似ているので、その日の気分や好みで使い分けてみるのがいいかもしれませんね。

ローマンカモミール
ラベンダーと同様にローマンカモミールも比較的安心して赤ちゃんに使うことができる、安全性の高い精油として知られています。
ローマンカモミールはお母さんが、泣く赤ちゃんや幼い子どもをなだめるのに、昔からずっと使われてきていたアロマオイルです。
ローマンカモミールのほのかな甘い香りには、高いリラックス効果があるので、不安な気持ちを緩和させてくれて、安心感と癒しを生み出すといわれています。
生まれて間もない赤ちゃんは慣れない環境でストレスと戦っています。そんな赤ちゃんのストレスを軽減してくれるので、安眠効果があり、夜泣きの改善におすすめのアロマオイルです。

赤ちゃんから幼い子どもまで、それぞれの年齢に合ったアロマオイルの使い方


生後から1歳未満の赤ちゃん
1歳未満の赤ちゃんには、アロマオイルは体への負担がまだ大きいです。そのため、原則としてアロマオイルの使用は禁止です。

1歳~3歳未満の子ども
この年齢になると芳香浴などの使用ができます。
ローマンカモミール、ティーツリー、アロマオイルの使用が可能です。
薄めの濃度ではじめは様子を見ながら使用してみましょう。
芳香浴として使用するときは、アロマオイルの使用は3滴以下になるようにしましょう。
手浴・足湯として使用するときは、たらいや大きめのボウルなどに、手首、足首が隠れるくらいのお湯を入れて、天然塩小さじ1とアロマオイルを1~2滴混ぜたものに5分ほどつかります。身体がポカポカと温まるので、風邪の予防や安眠効果に有効です。
トリートメントマッサージを行うときは、顔以外の手や足などのボディマッサージとして使用できます。ホホバオイルなどのキャリアオイル20ccに対してアロマオイルを2滴以下を混ぜて使用します。

7歳から12歳未満の子ども
7歳~12歳未満の子どもに使用するときも薄めの濃度から使用するようにしましょう。
1歳~3歳未満の子ども同様に芳香浴、手浴・足湯、トリートメントマッサージとして使うことができます。
そして、ローマンカモミール、ティーツリーアロマオイル以外にもオレンジスイートのアロマオイルを使うことができます。

赤ちゃんや幼い子どもに使用するときの注意するポイント


生後~1歳未満の赤ちゃんへのアロマオイルの使用は禁止
アロマオイルは、1歳未満の赤ちゃんには、体への負担がまだとても大きいです。そして、生まれたばかりの赤ちゃんや授乳中の赤ちゃんは、お母さんの匂いを覚えるための大切な時期を過ごしています。なので原則としてこの時期のアロマオイルの使用は禁止です。

3歳未満の幼い子どもには基本的に芳香浴のみの使用にとどめる
アロマオイルの使用に関しては、はっきりと何歳から使用することができるという明確なルールがないのが現状ですが、一般的には3歳未満の乳幼児には、芳香浴の方法以外は行わないようにしましょうという見解がされています。
はじめは、アロマオイルの拡散も比較的やさしいマグカップ芳香浴などから始めて、使用するときもアロマオイルの量も1滴にとどめて、子どもの体や肌に刺激を与えないように十分注意しながら始めてみましょう。

高濃度で長時間の使用は避ける
芳香浴を行うときは使用するアロマオイルは1滴程度のごく少量に抑えるようにしましょう。1日中アロマを焚くというようなことはしないようにして、15~30分程度の短時間にとどめておくようにしましょう。

3歳以上の子どもには大人の使用量の1/10程度から開始
3歳以上6歳未満の子どもにアロマオイルを使用するときは、大人の使用する濃度の1/10程度の低い濃度からはじめましょう。
6歳以上12歳未満の子供の場合は、使用量も少しずつ増やしていくことができますが、多くても大人の使用する濃度の1/2程度に抑えて使用するようにしましょう。
また、子どもがアロマオイルを使用するときは、必ず植物性のマイルドなキャリアオイルで希釈するようにしましょう。
スイートアーモンドオイルはちいさな子どものデリケートなお肌にもおすすめのキャリアオイルです。

安全性の高いアロマオイルを使用する
アロマオイルには様々な効能がありますが、赤ちゃんや幼い子どもでも使用できるアロマオイルは限られています。また、アロマオイルを購入するときはオーガニック認定を受けているものや、無農薬で育てられたものなど、品質には十分注意して選ぶようにしましょう。
ラベンダー、ティーツリー、ローマンカモミール、オレンジスイートのアロマオイルはおすすめですが、フェンネルブラックペッパー、グレープフルーツ、ジンジャー、ベルガモット、ペパーミントなどのアロマオイルは幼い子どもには、避けたほうが良い刺激や、光毒性のあるアロマオイルなので避けるように注意しましょう。

アロマバスでは皮膚の刺激に注意する
アロマバスは3歳から行うことができますが、アロマオイルの量は1~2滴を目安にして様子を見ながら行いましょう。
そしてアロマオイルは、水に溶けない性質があり、原液を入れても水面に浮いてしまいます。この原液が直接お肌に触れてしまうと、赤くなったり、ヒリヒリしたりするなど肌トラブルが起こる恐れもあるので、乳化剤などで希釈してからお風呂に入れましょう。
特に小さな子どものお肌はデリケートなので、注意が必要です。
そして柑橘系、スパイス系、ミント系のオレンジ、グレープフルーツ、シナモン、スイート、ペパーミントなどの刺激のあるアロマオイルは避けるようにしましょう。

アロマオイルを使用したあせも、おむつかぶれ対策


たらいやボウルにぬるめのお湯お入れて、ラベンダーオイルを1滴たらします。
天然素材のガーゼややわらかいタオルなどを浸してしぼったもので、アロマ湿布を行い、赤ちゃんや小さなお子さんの体をやさしく拭いてあげましょう。
ラベンダーオイルは安全性が高いので、赤ちゃんや小さなお子さんも安心して使用することができます。
抗菌作用や抗炎症作用にも有効で、その優しい香りには疲労回復効果やリラックス効果があります。
不快なあせもやおむつかぶれの症状を緩和してくれるだけでなく、夜泣きをストップさせて安眠効果にも期待ができるのでおすすめです。

手作りでアロマ虫よけスプレー


刺激が強かったり匂いがきつい市販の虫よけスプレーは、赤ちゃんや幼い子どもに使用するのはできるだけ避けたいですよね。アロマ虫よけスプレーはやさしくお肌を守って香りに癒されながら不快な虫刺されを防ぐ効果があるので、ぜひ活用したいアイテムです。材料さえそろえることができれば、とても簡単に作ることができるのでおすすめです。

アロマ虫よけスプレーの作り方
1、ビーカーに先に無水エタノール5mlを入れてから、アロマオイルを加えていきます。(使用するアロマオイルはラベンダー、レモングラス、ユーカリ、ペパーミント
ゼラニウムがおすすめです)一気にアロマオイルを入れてしまうのではなく、香りのバランスを取りながら少しずつ入れていきましょう。合計10滴となるように加えていきます。
2、1でよく混ぜ合わせたアロマオイルを、保存用のスプレー付き遮光瓶に移しいれます。最後に精製水45mlを加えて、しっかり蓋をしてからよく振って混ぜます。
3、ブレンドしたアロマスプレーを一晩寝かせた後に、付箋紙などにスプレーしてみて香りをチェックしてみましょう。アロなオイルのブレンドで物足りなさを感じたときは、アロマオイルを1滴ずつプラスしてみて好みの香りになるように調合していきます。

アロマ虫よけスプレーの保存方法
天然成分のアロマオイルはとても繊細な成分なので、空気に触れると酸化して劣化がどんどん進行していきます。アロマ虫よけスプレーは手作りしてから2~3週間以内には使い切ることをおすすめします。また直射日光をさけて、冷暗所で保管するようにしましょう。

まとめ


今回は幼い子どもがいる家庭でも使えるアロマの種類、使い方、注意点をご紹介しました。いかがでしたか。赤ちゃんや幼い子どもにとって、いつ頃からどんな種類のアロマオイルの使用をすることができるのか?まずは穏やかな効果効能でできるだけ体への負担の少なくて安全なものからはじめて、アロマオイルを使った生活を取り入れていきましょう。
使い方のポイントを押さえておけば、発熱や夜泣き、不快な虫刺されの予防など、子育てのいろんなシーンでアロマは役立ちます。
そして日々育児や家事で疲れているお母さんも一緒にリラックスることができますよ。
ぜひ参考にしてみてくださいね。

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