
おカネでも損をしない!ライフスタイル重視な専業主婦の仕事探し
「子どもが大きくなってきたから」
「刺激が欲しくて」
「教育費がかさんで家計が苦しくなってきたから」
様々な理由で仕事探しをしている主婦の方、多いですよね。
しばらく専業主婦をしていると、本当に仕事がみつかるのか?うまくやっていけるのか?不安だと思います。
そこでこの記事では、専業主婦の方が仕事を探すコツや上手く再就職できるためのポイントについて詳しくご紹介します。
専業主婦でもキャリアを積みたい!正社員での仕事をお探しのあなたへ
社会人時代のスキルを活かしたい、安定してより多く収入を得たい、という方は正社員での仕事をお探しになると思います。
正社員で働くメリット
正社員で働くと主に金銭的なメリットが大きいです。
毎月固定給になりますから、一気に家庭の収入がダブルインカムになります。これによって生活にグッと余裕が生まれます。ボーナスだって出るんですからね。
正社員になると働いている今だけでなく、老後の資金も増えることになります。正規雇用で働く場合会社の厚生年金など、何らかの社会保険に加入することになり、老後の年金がアップするからです。
福利厚生も手厚いため
有給休暇
産後休暇
育児休暇
育児休業給付金
などの制度が充実しているのも、正社員ならではですよね。
正社員で働くデメリット
デメリットは何といっても週5かフルタイムで時間が拘束されてしまうことです。パートやアルバイトのように月ごとにこまめにシフトを出したりすることはできませんから、子どもが熱を出したり、体調を崩したりしても、基本的には仕事が優先となります。
そのため家事との両立も大変厳しくなります。旦那さんと上手く家事の分担をするため、話し合う必要がありますね。
万一ブラックな会社を選んでしまい、残業が多くて仕事を辞めたい、という状況になっても正社員はすぐには辞めにくい、という点もあります。
専業主婦が正社員の仕事を探すコツ
結婚前にそれなりにキャリアがある、現在子どももいないのでバリバリ働きたい、という方はぜひご自身の得意なフィールドで仕事探しをしていただきたいです。
しかし、子持ちであまり余裕がない専業主婦の方も多いですよね。そういった方が見極めるべきポイントは「いかに長く働けそうな職場かどうか」ということです。
残業は少なめか
職員に占める女性の割合は多いか
育児に対して理解のある職場か
時短勤務は可能か
このあたりをチェックするようにしましょう。また、求人を頻繁に出している会社は、それだけ入れ替わりが激しく人が安定しないということですので、注意しましょう。
正社員を目指す専業主婦におすすめの職種は?
事務職や軽作業など誰でもできる仕事は、どうしても若い人が採用されやすい傾向にあります。そこで、せっかくであれば主婦の経験が活きるような仕事がおススメです。
例えば、スーパーや服飾系など、自分と同じ主婦層が顧客となるような仕事や、子供用品の販売や保育士の資格を必要としない育児系の仕事などです。
また、公務員系統の仕事は残業の少なさや育児などへの理解も深いため働きやすい傾向にあります。
柔軟にシフトを組みたい!パート・アルバイトで仕事を探す主婦の方へ
どうしても週5勤務は厳しいという方は、パートやアルバイトでの仕事を探すことになります。
パート・アルバイトで働くメリット
パート・アルバイトの一番のメリットは、やはり労働時間の柔軟性にあります。例えば子供が学校に行っている時間だけ働く、なんてことも正社員では不可能ですからね。
また求人数の多さは圧倒的です。駅やコンビニに置いてある無料配布の求人誌だけでなく、求人サイトでも実に多くの仕事が紹介されています。仕事の探しやすさでは断トツです。未経験の職種でも採用される可能性が高いのもポイントです。
最近では派遣会社が扱う求人も非常に多くなりました。そのため、求人サイトで応募した案件がたまたま派遣会社のものだった、ということも珍しくありません。一度派遣会社に登録すると、事情があってアルバイトをやめたとしても次々に仕事の紹介が来ますから、今後のキャリアのためにもいいんですね。
パート・アルバイトで働くデメリット
デメリットはフレキシブルな労働形態の裏返しで、収入が少ないことです。パート・アルバイトは基本的に時給換算ですから、働いた分しか給与がもらえず、その他の手当ては交通費以外一切ありません。収入は正社員には到底及びません。
また主婦の方、特に子持ちの主婦の方はなるべく自宅から近いパート先・アルバイト先を選ぶ傾向にあります。そのため、同じ職場にママ友や知り合いが働く可能性が大きくなります。このような状況がストレスになる方にはおすすめはできません。
専業主婦にぴったりなパート・アルバイトを探すコツ
専業主婦の方がパート・アルバイトを探す際に気を付けてほしいポイントは、できるだけ時給の高い仕事を見つけること。同じような業務内容なのに会社によって時給が全然違う、ということはよくあります。手当や福利厚生がほとんどないので、時給には貪欲になりましょう。
また、パート・アルバイトの求人数は先ほども言ったように非常に多いです。そのため、いかに効率よく自分の希望に合った仕事を見つけるかがカギとなります。
おすすめは求人サイトでの検索です。
引用元:バイトル
こちらの「バイトル」では全国70万件以上の求人情報を載せている日本最大級の求人サイトです。検索機能が充実しているのが特徴で、シフトの時間帯はもちろん「扶養控除内」「託児所あり」など主婦の方に多い希望条件で検索ができます。
このような大手求人サイトを利用して、希望の仕事をムダなく・早く見つけるようにしましょう。
家事や子育ての主婦業を優先したい!在宅での仕事をお探しの方へ
家族が多い、子どもが小さいなどの理由から、どうしても家からは離れられない!という方にもお仕事のチャンスはあります。ずばり、在宅ワークを探すのです。
在宅で働くメリット
在宅での仕事のメリットは何といっても自分の好きな時間にできること。子どもが呼んでるからちょっと作業の手を止めてお世話をしたり、夕飯の支度をしながら合間の時間に作業をしたり…ここまで自由な働き方は他にありませんよね。
時間と場所に縛られないのは在宅ワークならではのメリットです。
在宅で働くデメリット
在宅の仕事のデメリットは、時給制ではなく完全歩合制で報酬が支払われるため、仕事によってはものすごく割の悪い結果になってしまうことです。
特に昔からあるような
シール貼り
値札・ラベル付け
袋詰め
おもちゃのカプセル詰め
といった、いわゆる「内職」の仕事は単価がものすごく低く、中には単価1円で行われているものもあります。このような内職の仕事だと、月にせいぜい2万円~3万円と、雀の涙ほどの給与しかもらえない、ということもあります。
また、このような内職は基本的に単純作業。やりがいを感じられるものではありませんので、黙々と作業をすることが好きな人以外、向いていないと言えます。
専業主婦におすすめの在宅の仕事
このような、従来の内職以外でも在宅ワークは増えてきています。
「クラウドワークス」や「シュフティ」などの大手クラウドソーシングサイトに登録をすれば、誰でも次のような仕事を簡単に見つけることができます。
データ入力
文字起こし
ライティング
データ入力とは、アンケート調査などの結果をエクセルファイルに入力して提出する、といった作業です。文字起こしはテープなどに録音されたインタビューをワードファイル等に入力するもの。ライティングとは主にブログ形式の記事を書いてネット上に投稿するというものです。
パソコンとネットがあれば、いつでもどこでもデータのやり取りをできる時代ですから、すっかりクラウドソーシングのお仕事も浸透してきました。
初心者でもできる案件は多く揃っていますし、しっかり見極めれば高単価の案件もたくさんあります。昔ながらの内職をやるよりは、はるかに稼ぐことができるのでおすすめです。
専業主婦がクラウドソーシングでいい仕事を見つけるコツ
クラウドソーシング系のお仕事で怖いのは、驚くほど低い単価の仕事が多すぎる、ということです。
初心者だからと言って遠慮せずに、なるべく単価の高い仕事を見つけるようにしましょう。
またなるべく自分に合った仕事を見つけることも重要です。同じライティングの仕事にしても、執筆する記事のジャンルによって大きく書きやすさが変わってきます。興味のない分野の記事を時間をかけて書いていると、割が悪くなってしまいますよね。
在宅の仕事は、時給換算して考えた時に、いかに割がいいかがポイントです。
専業主婦なら考えたい、おカネのはなし~扶養控除を賢く利用~
専業主婦の方のほぼ100%の方が配偶者控除を利用されていると思います。仕事探しをして無事に働くことができたとしても、「なるべく配偶者控除を満額で利用したい」というのが本音ですよね。
昔は「103万円の壁」などと言って、主婦が103万円を少し超えたレベルの収入を得てしまうとかえって損をする、なんて話がありました。
しかし2018年の1月に配偶者控除に関する制度が変わったため、節税をしたい専業主婦の方は現在の配偶者控除制度についておさらいをしておく必要があります。
2018年施行・新配偶者控除の3つのポイント
ポイント1:夫の年収が多すぎると、配偶者控除が受けられない
従来は妻の年収が103万円を超えなければ、夫の年収に関わらず満額38万円の配偶者控除を受けることができました。ところが2018年の改定によって
夫の年収が1120万円を超えた場合、段階的に控除額が引き下げられる
ということが決まったのです。具体的には以下のようになります。
夫の年収が
・1120万円以下…控除額38万円
・1170万円以下…控除額26万円
・1220万円以下…控除額13万円
・1220万円以上…控除額0円
夫の年収が高すぎる場合、妻が年収額を抑える意味がなくなったのですね。そんなご家庭の場合は妻も正社員の職を探すなどして、どんどん稼いだ方がいいのです。
ポイント2:妻の年収「103万円の壁」→「150万円の壁」にアップ!
2018年の改正後は、妻の年収が150万円を超えなければ、配偶者控除の満額38万円が適用されます。
単純計算で、専業主婦の方がパート・アルバイトをする場合、月収12.5万円まで稼いでも心配ない、ということになります。
ただし夫の年収が1120万円を超えると控除額は減ってくるので注意しましょう。
ポイント3:配偶者特別控除額の上限も大幅にアップ!
満額ではないけども、段階的に控除を受けられるという制度が「配偶者特別控除」
従来では妻の年収が141万円を超えると、配偶者控除は0円になっていたのですが、2018年の改定によってこの上限が201万円まで大幅に引き上げられました。
夫の年収が1120万円以下の場合、妻の年収額に基づく控除額は以下のようになります。
150万円以下…控除額38万円
155万円以下…控除額36万円
160万円以下…控除額31万円
167万円以下…控除額26万円
175万円以下…控除額21万円
183万円以下…控除額16万円
190万円以下…控除額11万円
197万円以下…控除額6万円
201万円以下…控除額3万円
妻がある程度働いても、多くの過程で減税が可能になったということですね。
2018年の改訂後も変わらないポイント
注意しておきたいのは、以下の点は従来通りということです。
妻は年収103万円を超えると、所得税を払わなくてはならない。
妻は年収130万円を超えると、夫の扶養から外れ年金・保険料の負担の義務が生じる。
これらのポイントを踏まえて、パート・アルバイトで働く予定の方は、自分の望む年収に基づいて勤務日数を決めるといいでしょう。
まとめ
専業主婦の方にとって最もコスパの良い働き方は、ホワイトな職場での正社員となって休暇や福利厚生を最大限に活かすことです。子どもが小さい、家事の負担が多い主婦の方はパート・アルバイトや在宅での仕事を探すといいでしょう。
そしてパート・アルバイト・在宅で働く方は、年収によって配偶者控除・配偶者特別控除の額が大きく変わってきます。節税額がどれくらいになるのかを計算して、年収額を決めるのも賢い方法と言えます。